2021年にコロナ禍で全公演中止となっていた『月とシネマ』が、PARCO劇場開場50周年シリーズ『月とシネマ2023』として2023年11月12月に上演決定!新たなキャストと共に、とある町の映画館を舞台にしたハートフル・コメディを繰り広げます。
ゲネプロ終了後の中止を経て、『月とシネマ2023』上演決定
2021年に上演予定だった『月とシネマ』が帰ってくる!1ヶ月の稽古とゲネプロの後、コロナ禍で無念の全公演中止となった本作。作・演出のG2さんと、中井貴一さんを始めとするキャスト陣の熱い想いが実り、2023年11月にPARCO劇場でのリベンジ公演が決定しました。
父の死をきっかけに、さびれた実家の映画館を存続を託され、悩み奮闘してゆく映画プロデューサー・並木憲次役を務めるのは、PARCO劇場7年ぶりの登場となる中井貴一さん。
映画・ドラマ・舞台と多方面で目覚ましい活躍が続き、近年では映画『記憶にございません!』で日本アカデミー賞優秀主演男優賞に選出されました。
前回の中止に関して「戸惑い、この作品はここで終われと言う運命なのかなーなどとも考えました」とコメントしつつも、「演劇にかかわらず、我々のエンターテイメントの世界に於いて、最も必要なものは、それを楽しんでくださるお客様あってこそと、その事も、強く思い知らされる瞬間でもあり、今回の演目をやらせて頂くことになりました」と上演への意気込みを語りました。
映画会社の宣伝部の若手社員で、映画マニアでもある小暮涼太役を演じるのは、なにわ男子のメンバーとしてバラエティ番組やドラマでも存在感を発揮する藤原丈一郎さん。
『月とシネマ』が上演予定だった2021年4月はまだデビュー前だった藤原さんが、デビュー後初の舞台出演を果たします。「まずは、お客様にお見せできることが嬉しい」と喜びを語り、「大先輩であり、大尊敬している中井貴一さんとまたセリフの掛け合いができることはとても嬉しいことなので、11月・12月の本番へ向けて一緒に素敵な作品を作り上げたいなと思っています」とコメントしました。
そして、並木の元妻でフリーライターの高山万智子役は、映画『八日目の蝉』『朝が来る』や連続テレビ小説『舞いあがれ!』での好演が印象的な永作博美さんが務めます。永作さんは「G2さんらしい、優しくて、人と人とのつながりを描いた、人情味あふれる大人の皆様に納得していただける作品になると思います」と作品の魅力を語りました。
映画館の相続をめぐる、心温まるドタバタ・コメディ
とある町にある映画館「ムーンシネマ」は、映画プロデューサー・並木憲次の父である館長が亡くなったことにより閉館の危機に。30年以上、父と絶縁状態にあり、経営のノウハウもない並木は映画館を売ろうと地元の不動産屋に見積もりを依頼します。
しかし映画会社宣伝部の若手社員・小暮涼太や「ムーンシネマ」のボランティアスタッフで、市の「まちづくり推進課」職員でもある朝倉瑞帆、映写技師の黒川庄三らから猛反対を食らうことに。そこに並木の元妻でフリーライターの高山万智子が現れ、映画館の相続権が瑞帆にあることを知らされますが—。
小さな町の、古くも素敵な映画館を舞台に、個性的で一生懸命な登場人物たちが繰り広げる、想いと笑いが溢れる映画愛をめぐる物語となっています。
PARCO劇場開場50周年シリーズ『月とシネマ2023』は11月に東京・PARCO劇場、12月に大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演です。公式HPはこちら
コメディもハートフルも超一流な中井貴一さんの、新たな代表作の誕生になるのではないでしょうか。