2024年5月、日生劇場にて初めてミュージカル化される『この世界の片隅に』。脚本・演出は上田一豪さんが手がけることが発表されていましたが、新たに音楽制作にアンジェラ・アキさんが参加することが発表されました。アンジェラ・アキさんは2014年からミュージカル音楽家を目指して渡米しており、日本での活動は約10年ぶりとなります。2月7日には、ミュージカル楽曲より「この世界のあちこちに」が配信リリースされます。
ミュージカル作品に先駆けて「この世界のあちこちに」をリリース
こうの史代さんによる原作漫画を元に、映画化・実写ドラマ化されてきた『この世界の片隅に』。太平洋戦争下の広島県呉市で、慎ましくも美しい日々を描いていく本作が、2024年5月に初めてミュージカルになります。脚本・演出を務めるのは、劇団TipTapでオリジナルミュージカルを制作しながら、ミュージカル『四月は君の嘘』 の訳詞・演出や、『ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル』の演出スーパーバイザー、ミュージカル『のだめカンタービレ』の脚本・演出を務め、2024年上演の『トッツィー』でも演出補を務める上田一豪さん。
そして主人公の浦野すず役を昆夏美さんと大原櫻子さんのWキャスト、すずが嫁ぐ相手の北條周作役を海宝直人さんと村井良大さんのWキャスト、また平野綾さん、桜井玲香さん、音月桂さんの出演が発表されています。(関連記事:『この世界の片隅に』が世界初のミュージカル化!すず役に昆夏美&大原櫻子が決定!)
ミュージカル『この世界の片隅に』の音楽を担当することが発表されたアンジェラ・アキさんは、シングル「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」などのヒット曲を持ちながら、2014年から渡米、ミュージカル音楽家になるべく音楽大学に入学されました。
そして2016年、東京ディズニーシーの短編ミュージカルショー「アウト・オブ・シャドウランド」に作詞家として参加。ミュージカル音楽作家としての一歩を踏み出し、ブロードウェイ作品のプロジェクトにも関わり始めています。
ミュージカル『この世界の片隅に』における制作参加にあたってアンジェラ・アキさんは「ミュージカルは総合芸術。関わる全員が答えを探し、何度も書き直したりしながら一緒に作品を作り上げる。この喜び、この経験は、一回やって“楽しかったな”で終われるようなものではありません。私は日本語にこだわりながら、ミュージカル音楽を一生作り続けていきたい。そう思っています」とコメント。日本が舞台である『この世界の片隅に』で、日本語で作るミュージカルとしての音楽に期待が高まります。
また、2月7日には作品に先駆けて「この世界のあちこちに」の配信リリースが決定。ミュージカル本公演用に制作された楽曲をリアレンジ、自ら歌唱したものとなります。アンジェラ・アキさんはこの楽曲で日本での活動を約10年ぶりに再開。ミュージカル音楽家として、シンガー・ソングライターとして、多方面での今後の活躍にも期待です。アンジェラ・アキさんの公式HPはこちら。
新作ミュージカルながら、楽曲が先に聴けるというのも嬉しいですね!日本語にこだわるアンジェラ・アキさんが手がける『この世界の片隅に』がどのような音楽に仕上がるのか、楽しみです。