実は演劇が見られる街って東京都内に結構たくさんあるんです。その中でも今日は至近距離に劇場が集まる「中野」についてご紹介します。近すぎて1日に観劇ハシゴをする方も!?
中野には一体いくつ劇場があるの?
中野周辺は本当に劇場が多いんです。私が知っているだけでも演劇が行われる小劇場やスタジオが13か所ほど。サブカルチャーの聖地と呼ばれる「中野ブロードウェイ」では、舞台の小道具をここで揃えている劇団も。観劇前に散策するのもおススメです。でも、魅力的はお店が沢山あるのでくれぐれも上演時間を忘れないようにご注意を。 そして中野の演劇事情として面白いのが、中野駅を中心にして徒歩15分以内の近距離にほとんどの劇場があること。1つの劇場で観劇した後にタイミングが合えば、別の劇場でもう1つ観劇する。『観劇のハシゴ』なんて事が起こります。
僕が俳優として中野で公演している時も、お客様が「さっきは隣の劇場で観ていたんだ」「何を観るか決めてなかったけど、たまたま通りかかったら上演時間がぴったりだったから入ってみた」という風に演劇との距離が非常に近い街なんだなぁと感じました。 「ちょっと時間があるから、舞台を観る」という感覚が、舞台を作る側からしても嬉しく感じたのを覚えています。
4つの劇場が隣接!「ポケットスクエア」
ポケットスクエアは「ザ・ポケット」「劇場MOMO」「劇場HOPE」「テアトルBONBON」という隣接する4つの劇場の総称です。東京都内で劇場は数あれど、ここまで至近距離に劇場が密集している場所を僕は知りません。
4つの劇場は、収容人数や天井の高さ、演出に使える奈落(地下へ続く穴)があったりとその表情は様々。それぞれの特徴を最大限活かした作品が日々繰り広げられています。
大きな階段が印象的!「ウエスト・エンドスタジオ」
「ウエスト・エンドスタジオ」は『劇団スタジオライフ』が所有する劇場なのですが、外部の団体も使用できるという少し珍しい劇場です。
この劇場の特徴はなんといっても大きな階段。劇場が地下にあるので客席へのただの通路かと思っていると、始まった瞬間にその階段は舞台のセットになってしまったり、開宴前の客入れの状態で俳優さん達が舞台や階段を歩き回り、現実と作品との境目を無くすような演出にも使われていました。劇団ごとに会場をどう使うのか、にも注目してみると面白いかもしれません。
まだまだたくさんの劇場が中野にはあります。中野周辺に立ち寄った際にはぜひ劇場に足を運んでみて下さい。あなたのお気に入りの劇場が見つかるかもしれません。