渡辺翔太さん(Snow Man)主演、森本慎太郎さん(SixTONES)チャンプ役にて帝国劇場で上演された『DREAM BOYS』。10月29日に大千穐楽を迎え、2004年から2012年まで本作で主演を務めた亀梨和也さんが大千穐楽の特別カーテンコールにサプライズ登場しました。

エンターテイメントの素晴らしさを『DREAM BOYS』で感じられた

2004年の初演以来、滝沢秀明さん、亀梨和也さん、玉森裕太さん、岸優太さん、菊池風磨さんら最旬のタレントによって演じ継がれてきた『DREAM BOYS』。2023年からは主演に渡辺翔太さん(Snow Man)、チャンプ役に森本慎太郎さん(SixTONES)を迎え、本作にジュニアとして出演経験があり、共に切磋琢磨してきた関係性のお2人の共演が話題となりました。

2024年10月9日から現・帝国劇場で最後の『DREAM BOYS』上演が行われ、大千穐楽を迎えた10月29日のカーテンコールにて、渡辺さんは「まずは、現・帝国劇場で最後の『DREAM BOYS』で無事に千穐楽を迎えられたことを、本当に嬉しく思っています。嬉しく思うと同時に、これで『DREAM BOYS』の幕が閉じるのかと思うと寂しい気持ちでいっぱいでもあります。自分がこの2年間、短い間ですけれど、座長として務めさせていただけたことを、(ファンの)皆さん、事務所、東宝の皆さん、関係各所に本当に感謝したいなというふうに思っています」とご挨拶。

森本さんからは「2004年から2024年、20年という歴史の詰まった舞台に僕としょっぴーが立てたことを本当に嬉しく思います。最後にしょっぴーがフライングする時、(舞台の)真ん中で見ていて、客席も見たんです。凄く良い景色でした。みんなが拍手しながらすっげえ幸せそうな顔をしていて、この空間ってやっぱいいな、いい時間だなって。やってよかったなって本当に心から思いました」と噛み締めるように言葉が綴られました。

そして2024年は21名全員で『DREAM BOYS』に出演した少年忍者から代表して、川﨑皇輝さん、織山尚大さんからご挨拶を。川﨑さんは「現・帝国劇場で最後の『DREAM BOYS』に、21名全員で立たせて頂けたことを本当に嬉しく思います。そして現・帝国劇場に立つのは今日が最後で、ここで育てて頂いたというくらいに思い出がたくさんありますし、最後の帝国劇場での作品が『DREAM BOYS』で良かったです。帝劇が新しくなった暁には『DREAM BOYS』の再演を願っておりますし、いつか、もしかしたら少年忍者の誰かが(渡辺さん森本さんの)2人の位置にいる可能性もなきにしもあらずなんじゃないかなって…その時にはぜひ観にきていただけたら嬉しいです」と未来に向けても希望溢れるコメントを。

織山さんは「初めて帝国劇場に立ったのは中学1年生の時で、それから8年くらい経ったんですけれども、いまだに緊張するんです。袖で台詞を何十回も練習して、走って舞台に出て台詞を言うということを毎日やっていて。翔太くんも同じように毎日凄く緊張していらして、舞台での通し稽古でも袖で台本を確認してステージに出る姿を見ていました。翔太くんも慎太郎くんも、お客さんの前でセンターを張るというのが本当にかっこいいと思いました。今日、翔太くんがフライングした時、僕は初めてフライングを見て泣いちゃったんです。本当にかっこよかったんですよ。憧れというか、翔太くんと慎太郎くんが作り上げた『DREAM BOYS』の舞台に立てて良い経験になったと思いますし、これからも翔太くんと慎太郎くんの背中を追いかけて、また新しくなった帝国劇場にも立てるよう、僕たち少年忍者で足並みを揃えて今後も頑張っていきたいと思います」とコメント。これには渡辺さんも「100点以上のコメントありがとう」と微笑まれました。

渡辺さんは安堵されたのか「ここからどういう段取りでしたっけ…すみませんド忘れしました」と千穐楽特別カーテンコールの内容を忘れてしまい、鳳蘭さんから「花束を翔太が私にくれるの」と囁きが。これには客席から笑いが起きつつも、20年間の『DREAM BOYS』の歴史の中で16年出演をし続けた鳳蘭さんに渡辺さんから、10年出演された紫吹淳さんに森本さんから、花束が渡されました。

そしてここでサプライズゲストとして、本作に2004年から2012年まで、388公演出演した亀梨和也さんが登場!「一歩ずつで良いさ この手を離さずに…」と<Next Dream(フィナーレVer.)>を歌いながら登場する亀梨さんに、渡辺さんと森本さんは「マジで聞いてない!」と大パニック。それでも渡辺さんは「ボロボロになるまで引き裂かれていても 消えないこの絆」と一緒に歌い、2人の夢の歌唱が実現しました。

さらに現・帝国劇場で最後の『DREAM BOYS』ということで作られた“Final Winner”の記念トロフィーが、亀梨さんから渡辺さん・森本さんに贈られました。

亀梨さんは千穐楽の公演を観劇していたようで、「昨年観た時に“あそこはこうじゃないか?”と語っていたら熱が入りすぎて、翔太が後日雑誌で“亀梨くんに本番ギリギリまでダメ出しされた”って言うので、今日はダメ出しなしで(笑)。と言うのは冗談ですけれども、後輩たちがバトンを引き継いでくれて、『DREAM BOYS』が進化していくのを観させてもらえたのは凄く幸せですし、お芝居が年々深くなっているので、熱いお芝居を楽しく拝見させて頂きました」と作品を堪能したよう。

さらに作中でのシーンを再現したり、「久しぶりの帝劇の0番!」と笑顔でステージの前に歩み出て華麗なお辞儀をしたりと、客席を沸かせます。

渡辺さんは「朝、『ラヴィット!』出てましたよね?!」と驚きつつ、「僕と慎太郎はジュニアとして亀梨くんが座長の『DREAM BOYS』に、亀梨くんの背中を見て舞台に立っていたので、自分の今の年齢と立場になって、自分が(ジュニアに)背中を見られる立場になるというのは本当に感慨深いなというふうに改めて思っています。演出してくださっている堂本光一くんに、舞台の楽しさや、色々なことをご教授頂いて、楽しくやらせていただきました。僕と慎太郎の公演を含めて全768回、公演が行われたということで、僕たちがそれを締めることができて本当に光栄に思っています」と改めて思いが語られました。

森本さんは「亀梨くんとまた帝劇立ってるって思ってすげえ嬉しくて。ちょっと言葉出てこないです」と亀梨さんの登場を噛み締めます。また「しょっぴーと2人で毎日公演をしていて思ったのは、始まってから物語が進んでいくにつれて、お客さんの表情が、集中して見て、笑って、またグッと見て、感情の流れがよく感じられたんです。それで最後にしょっぴーが飛んでいる時に皆さん凄く華やかな笑顔になって終わっていくので、エンターテイメントの素晴らしさを凄く『DREAM BOYS』で感じられて。ラストの帝劇に立てて良かったなって凄く思います」と語られました。

終始、亀梨さんを前に緊張していた渡辺さんと森本さんでしたが、亀梨さんを舞台上からお見送りすると途端に「かっこよかったね!」(森本さん)、「歩き方はこうだったもんな!いると緊張しちゃうけど、いなくなったらイジれちゃうんだよ!」(渡辺さん)と興奮気味に亀梨さんの仕草を真似し、お茶目なお2人の姿に会場も笑いに包まれました。

撮影:山本春花

そして会見後、通常通りにエンドロール映像ののち、レーザーリングの中に渡辺さんと森本さんが現れると、お2人は握手から熱いハグを。すると思わず渡辺さんは涙ぐみ、森本さんは笑顔で客席に向かって渡辺さんが泣いていることをジェスチャーで教え、お2人らしさ溢れる終演となりました。

Yurika

渡辺さんはアドリブシーンが苦手と昨年から公言されていましたが、亀梨さんはアドリブシーンが好きで、30分ほどアドリブをし続けて怒られたこともあるのだとか。帝国劇場の0番に立てて嬉しそうな亀梨さんと、恐縮する渡辺さん、正反対なお二人が同じ作品、同じ役で主演を務めることも、長く続く作品の醍醐味だと改めて感じました。