犯罪に手を染め刹那を生きた二人の若者。その輝きを珠玉の音楽で彩るミュージカル『ボニー&クライド』の新演出版が、この春、満を持して上演されます!

俺たちに明日はない!実在したギャング・カップルの冒険譚

舞台は1930年代、アメリカ、テキサス。
映画スターを夢みるボニー・パーカーは、場末のカフェで退屈なウェイトレスとして働いています。
そんなある日、やってきたのは脱獄したばかりの“ならず者”、クライド・バロウ。
運命の出会い……時代の暗い閉塞感から抜け出てスポットライトをあびたいと願っていた二人は、恋に落ちます。
強盗を繰り返して再び刑務所に送られたクライドを愛し続けるボニー。しまいには刑務所に拳銃を持ち込み、脱獄を手助けしてしまいます。
街を飛び出し、車を盗み、銀行強盗を繰り返す、前代未聞のギャング・カップル「ボニー&クライド」。大衆はやがて彼らを英雄視しはじめますが……。

とってもドラマチックなあらすじですが、なんとこれ、実話をもとに作られたお話です。

世界恐慌下のアメリカ中西部で銀行強盗や殺人を繰り返した実在の人物、クライド・バロウとボニー・パーカー。社会からはみ出した彼らの無軌道な生き様は『Bonnie and Clyde』/邦題『俺たちに明日はない』として1967年に映画化され、今の時代にも語り継がれています。

犯罪者が主人公となるストーリーや暴力性のある内容は当時のアメリカ国民を激震させ、日本でも一躍有名に。後のハリウッド映画にも大きな影響を与えたのだとか。

この作品を題材に、2011年にはブロードウェイミュージカル『ボニー&クライド』が上演されました。楽曲を手がけたのは『ジキル&ハイド』『笑う男The Eternal Love –永遠の愛–』『デスノートTHE MUSICAL』など、名だたるミュージカルを手がけた作曲家、フランク・ワイルドホーンさん。2012年に日本でも初演され、ジャジーなサウンドやポップなリズムの虜になる人が続出。大好評を博しました。

その後もブラッシュアップが重ねられ、2022年にロンドン・ウェストエンドで再演、2023年に日本の宝塚歌劇団雪組にて上演されるなど、映画・ミュージカル、どちらのコンテンツでも愛され続ける名作となったのです。

そして2025年3月、シアタークリエ。
満を持して、この名作の新演出版が幕を開きます!

フレッシュで多彩な役者陣と最強スタッフで待望の上演に挑む

時代を駆け抜けたギャング・カップルの二人にはそれぞれWキャストが。

クライドには柿澤勇人さんと矢崎広さん、ボニーには桜井玲香さんと海乃美月さんと、多彩なジャンルで注目を集めるフレッシュな顔ぶれが揃っています。

本作の楽曲を手がけたフランク・ワイルドホーンさんは数年前に『デスノートTHE MUSICAL』や『ジキル&ハイド』で柿澤さんと一緒に作品を創った仲。その際、フランクさんから柿澤さんにクライド役へのオファーがあったのだとか。

また、様々なミュージカル作品に出演してきた矢崎さんにも大注目。舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』やTBSドラマ『9ボーダー』への出演も記憶に新しいですね。マルチに活躍する実力派です。

桜井さんは柿澤さんと同じく『ジキル&ハイド』にご出演。乃木坂46で活躍後、今やミュージカル界になくてはならない存在です。その歌声は安心安定。

海乃さんは宝塚歌劇団退団後初の舞台とのことで、注目していらっしゃるファンの方も多いのではないでしょうか。トップ娘役を約3年つとめた歌唱力に期待が集まります。

そして脇を固める役者陣もミュージカルファンには嬉しいキャスティングです。クライドの兄で同じく脱獄犯のバックに小西遼生さん。その妻でクリスチャンのブランチには有沙瞳さん。

ボニーに想いを寄せる幼馴染の保安官テッドはWキャストで吉田広大さんと太田将熙さんが抜擢されました。そしてボニーの母エマには圧倒的歌唱力の霧矢大夢さん。

また保安官テッドの上官・シュミット保安官には鶴見辰吾さんと、豪華すぎる方々が大集結。

最後に忘れてはいけないのが上演台本・演出。担当するのは演劇界を代表する劇作家・演出家のひとり、瀬戸山美咲さんです。

2023年に音楽劇『スラムドッグ$ミリオネア』『ザ・ビューティフル・ゲーム』の成果により第48回菊田一夫演劇賞を受賞した瀬戸山さんが、新生『ボニー&クライド』に挑みます。

楽しくないわけがない!このメンバーが美しい音楽に乗せて描く愛と疾走の冒険譚、必見です。

ミュージカル『ボニー&クライド』は、2025年3月10日(月)〜4月17日(火)まで、東京・シアタークリエにて上演予定です。また、4月25日(金)〜30日(水)大阪・森ノ宮ピロティホール、5月4日(日)〜5日(月祝)福岡・博多座、5月10日(土)〜11日(日)愛知・東海市芸術劇場第ホールと、ツアーが続きます。

そして一般発売は2024年12月21日から!気になっている方、まだ間に合います!

ぜひチェックしてみてくださいね。詳細はこちら

かとうまゆ

1967年の映画公開後、ボニーが着用していた影響で、アメリカ国内でベレー帽が大流行したのだとか。桜井さんと海乃さんの劇中ファッションにも注目ですね。