日本時間2月10日朝(ロンドン時間同日夜)に、ロンドンにてイギリスの老舗の演劇賞「WHATSONSTAGE AWARDS」授賞式が開催され、舞台『千と千尋の神隠し』(原作:宮﨑駿 製作:東宝 協力:スタジオジブリ 共同製作:PWプロダクションズ)が“Award for BEST NEW PLAY”(最優秀新作演劇賞)を受賞しました。

5つのノミネートから“Awards for BEST NEW PLAY” を受賞

撮影:Johan Persson

「WHATSONSTAGE AWARDS」とは、イギリスの演劇情報の発信やチケット販売を行うWhatsOnStage.comが開催するアワード。ウエストエンドで上演された作品を観劇した観客がノミネート作品を投票し、日本時間2月10日朝(ロンドン時間同日夜)に第25回となる「WHATSONSTAGE AWARDS」授賞式が開催されました。

撮影:Johan Persson

舞台『千と千尋の神隠し』ロンドン公演は、2024年4月から8月にかけてロンドン・コロシアムで上演。日本人キャストによる日本語での海外上演としては演劇史上最大規模、また東宝主催公演としても史上初の試みとなり、ウェストエンド最大級となる客席数約2300 席を連日満席にし、約30万人を動員しました。

「WHATSONSTAGE AWARDS」で舞台『千と千尋の神隠し』は、“Awards for BEST NEW PLAY” (最優秀新作演劇賞)のほか、“BEST SUPPORTING PERFORMER”(増子敦貴さん)、“BEST SET DESIGN”(ジョン・ボウサーさん、トビー・オリエさん)、“BEST COSTUME DESIGN”(中原幸子さん)、“BEST WIG,HAIR AND MAKEUP DESIGN”(宮内宏明さん)でノミネートされて注目を集めていましたが、“Awards for BEST NEW PLAY”(最優秀新作演劇賞)の栄冠がもたらされました。

授賞式には、翻案・演出のジョン・ケアードさんと、プロデューサーの尾木晴佳さん(東宝)、共同プロデューサーのイアン・ギリーさん(PWプロダクションズ)が壇上へ上がり、トロフィーを授与されました。

ジョン・ケアードさんは、妻で共同翻案の今井麻緒子さんやカンパニーに感謝を述べ「日本とイギリスのコラボレーションにより、作品を作れて嬉しいです。イーストエンド(世界の極東)から、(ロンドンの)ウェストエンドへ作品を持ってくるのは大変な苦労がありました。ただ、すべてにおける、本当のマジシャンはスタジオジブリの宮﨑駿さんです。彼の素晴らしい映画は、私たち全員に多大なるインスピレーションを与えてくれました」と述べ、最後に、日本語で「駿さん、本当に有難うございます」と締めくくりました。

舞台『千と千尋の神隠し』は今年7・8月に中国・上海で上演を予定しています。