暑い夏、「涼しい場所でゆったりデートしたいな」と感じていませんか?そんなときにおすすめしたいのが観劇デートです。「難しそう」と思われがちな演劇やミュージカルですが、実は初心者でも気軽に楽しめる作品がたくさんあります。
目の前で繰り広げられる迫力ある演技や印象的なセリフ、美しい音楽は、映画やカフェとはひと味違う特別な思い出になるはず。終演後の余韻も、2人の距離を自然に近づけてくれるんです。
そこで今回は、観劇ビギナーでも楽しめる「夏のデートにおすすめしたい公演」を3つご紹介します。非日常のワクワク感を、大切な人と一緒に味わってみませんか?
ミュージカル『アラジン』
1953年に創設された劇団四季は、日本の商業演劇を代表する劇団です。『ライオンキング』『キャッツ』『オペラ座の怪人』など数々の名作を上演し、年間観客動員数は約3000万人(リピーター含む)という圧倒的な人気を誇ります。全国に専用劇場を持ち、いつでもクオリティの高い舞台を届けてくれる、信頼感抜群の存在です。
そうした劇団四季作品の中でも、「デートで観るならこれ!」と胸を張っておすすめしたいのが『アラジン』です。ディズニー映画でおなじみのストーリーがもとになっており、明るくテンポの良い展開で、ミュージカル初心者でも楽しみやすい構成となっています。
さらに、ユーモアたっぷりの演技や、まばゆい舞台装置、カラフルで美しい衣装など、視覚的にも華やかで、目でも耳でも楽しめるエンタメ性の高い舞台に仕上がっています。
特にデートを盛り上げるのは、アラジンとジャスミンが魔法のじゅうたんに乗って夜空を駆けるシーン。名曲『A Whole New World』のメロディに包まれながら、2人の恋が静かに育まれていくこの場面は、観る側の気持ちまでふんわりと温かくしてくれます。そして、まるで自分たちも魔法の世界に迷い込んだかのような感覚に、きっと思わず息をのむことでしょう。
ディズニー映画に思い出がある。いつもより特別なデートを演出したい。ドキドキする冒険やファンタジーが好き。こういった方はぜひ『アラジン』で非日常のロマンスを体験してみてほしいです。『アラジン』はロングラン上演中ですが、人気作品なのでチケット購入はお早めに!公演の詳細は公式サイトをご覧ください。
ミュージカル『四月は君の嘘』
音楽と恋。この2つのテーマを、繊細に、真っ直ぐに描いた舞台があります。ミュージカル『四月は君の嘘』は、原作漫画・アニメ・実写映画で多くのファンを魅了し、2025年に日本再演を迎えます。ピアノとヴァイオリンの響きに包まれながら展開する、青春のまばゆさと切なさが胸に残るヒューマンドラマです。
物語の中心は、音楽を失った元天才ピアニストの少年・有馬公生と、自由奔放なヴァイオリニスト・宮園かをり。彼女との出会いをきっかけに再び音楽と向き合い、心を解きほぐしていく公生を見ていると、思わず自分の挫折経験と重ね合わせてしまいます。
また、やがて芽生える恋心と、未来へ向かうための決断という、主人公たちの成長と揺れ動く感情を追いかける中で、パートナーの存在をより大切に感じるはずです。
演奏されるクラシック曲の数々は、物語をより深く彩り、登場人物の気持ちを音で語るような役割を果たします。セリフと同じくらい雄弁な音楽が、観客の感情をそっと揺らし、劇場の空気までも優しく変えていく様子を、ぜひ生で味わってみてほしいと思います。
成長ドラマや音楽が好き。言葉で気持ちを伝えるのが苦手。少しマンネリを感じている。そんなカップルに『四月は君の嘘』はとてもおすすめです!詳しい公演情報は公式サイトでご確認ください。
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』は、日本で2022年からロングランを続けている大人気作品です。原作シリーズの最終作『ハリー・ポッターと死の秘宝』で「ホグワーツの戦い」が描かれましたが、その19年後が舞台となっています。
本作の最大の魅力は、エンターテイメントをリードしてきた一流スタッフたちが世界中から集結し、「ハリー・ポッター」の世界観を劇場で体感できることです。舞台とは思えないスケールの魔法演出、目を見張るような舞台転換、そして親子・友情・選択といった普遍的なテーマ。ワクワクする要素がぎゅっと詰まっていて、舞台が初めての方もすぐに引き込まれることでしょう。
「ハリー・ポッター」シリーズが好き。確実に楽しめる作品を選びたい。刺激的な体験をしたい。舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』はそういった方のデートにぴったりです。原作や映画を知っている人はもちろん、予備知識がなくても楽しめる極上のライブ・エンターテインメントなので、気軽に劇場へ行ってみてくださいね。
そしてこの舞台は単なる有名ファンタジーの続きではなく、大人になった登場人物たちが葛藤や愛情を抱えながら前に進む物語でもあります。つまり、あのころ楽しんだ世界観と自分を見つめ直せる、ちょっと深みのある作品なんです。
だからこそ、終演後には自然と会話が弾むはず。思い出話と今の自分たちを重ねながら語り合うのも、本作の楽しみ方だと思います。ぜひあなたも、大切な人と一緒に、劇場というホグワーツに足を踏み入れてみませんか?公演については公式サイトをご覧ください。

観劇デートの一番の魅力は、終演後に感想を語り合えること。同じ舞台を見ても「心に残った場面」や「好きなキャラクター」が違ったりして、相手の意外な感性や価値観に触れることができます。普段の会話では気づかない一面が垣間見えて、2人の距離がぐっと近づくきっかけにもなるはず。この夏は、劇場という非日常の空間で、涼しくて特別な思い出を一緒に作ってみてはいかがでしょうか?