脚本家・演出家の三谷幸喜さんが大河ドラマ『鎌倉殿の13人』以来の新作書き下ろしとなる舞台『オデッサ』。三谷さんがずっとやりたかったという「言語」をテーマに、三谷さんの信頼が厚い柿澤勇人さん、宮澤エマさん、迫田孝也さん3名で密室劇に挑みます。
登場人物は三人、言語は二つ、真実は一つ
アメリカ、テキサス州オデッサで1999年、1人の日本人旅行客が殺人事件の容疑で勾留されます。彼は一切英語を話すことができませんでした。捜査にあたった日系人の警察官は、日本語が話せません。そこで、語学留学中の日本人青年が通訳として派遣され、取り調べが始まります。
三谷幸喜さんがずっとやりたかった題材「言語」をテーマに、「今一番信頼している俳優三人」と「今一番作りたい舞台」を作り上げます。出演は、柿澤勇人さん、宮澤エマさん、迫田孝也さん。
『ジキル&ハイド』『スクールオブロック』などミュージカル作品での活躍はもちろん、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では源実朝を演じた柿澤勇人さん。「楽しみ99%、不安1%」と心境を表現し、「役を、芝居を、楽しんで良いんだと思わせてくれたのは役者人生で三谷さんが初めてでした。次はどんな出会いが待っているのか。素敵な信頼出来る俳優お二方と一生懸命頑張ります!」と意気込みを語っています。
ミュージカルを中心に多くの舞台作品に出演し、舞台『ラビット・ホール』(2023年)で初主演を務めた宮澤エマさん。『鎌倉殿の13人』で北条家の実衣を演じました。『オデッサ』の出演オファー時に台本はまだなく、三谷さんの新作書き下ろしという情報だけで出演を即決したそう。「三谷さんの作品は台本を読んだ時点で面白い!と感じた事をいかに体現するかが毎回大きなチャレンジです。そこから更に、いかに三谷さんの期待を上回るキャラクター創りが出来るか、「面白かった」と言って頂けるか。稽古はいつも想像力、発想力、瞬発力、そして恥との向き合い方が問われる刺激的な時間です」と、三谷作品の魅力を語りました。
『真犯人フラグ』『マイファミリー』『VIVANT』など名作ドラマに欠かせない存在であり、『鎌倉殿の13人』には源範頼として出演、現在ロングラン公演中の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』にロン・ウィーズリー役として出演していることも話題の迫田孝也さん。三谷幸喜さんが作・演出した『酒と涙とジキルとハイド』『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』のおかげで「今の私がある」と語り、「再びあの緊張感のある創作現場に身を置けると思うと、もうすでに居ても立っても居られない気持ち」とコメントしています。
舞台『オデッサ』は2024年1月8日(月祝)から28日(日)まで、東京芸術劇場プレイハウスにて上演。その後、大阪・福岡・宮城・愛知公演が行われます。1月21日(日)のホリプロステージ貸切公演(13:30開演)では、柿澤勇人さん、宮澤エマさん、迫田孝也さんによるアフタートークも開催されます。東京公演の一般発売は10月4日(水)11時から。詳細は公式HPをご確認ください。
誰がどの役を演じるのか、どのような内容になるのか、まだ謎の多い本作。三谷さんが今一番描きたい「言語」の作品、期待が高まります。音楽・演奏は、三谷さんが信頼を置く荻野清子さんです。