東京・千代田区に建つ帝国劇場は「帝劇」とも呼ばれ、演劇・ミュージカルファンの聖地として愛されてきました。そんな帝国劇場が2025年に休館し、新たな劇場へと生まれ変わります。今回は、休館前に手に入れておきたい、帝国劇場のクロージング記念グッズについてご紹介します。

歴史ある帝国劇場がクロージング

帝国劇場は、日本初の本格的な洋式劇場として1911年に誕生しました。当時の帝国劇場では、歌舞伎のような古典芸能から、オペラや新派劇など幅広い分野の舞台を上演。また、帝国劇場附属技芸学校を卒業した女優たちの活動の場ともなりました。さらに、チケットの前売りや客席案内係の配置といった革新的な制度を取り入れ、演劇の近代化に貢献したとされています。

1923年の関東大震災で建物内部を焼失するも、翌年に復興。その後、経営不振や太平洋戦争中の閉鎖などさまざまな苦難を乗り越え、1966年に現在の帝国劇場が開場しました。

2代目帝国劇場のオープニングでは、名作小説『風と共に去りぬ』を世界で初めて舞台化。これまで『レ・ミゼラブル』や『ミス・サイゴン』など、多くの海外ミュージカルが帝国劇場で日本初演を果たしています。一方で、日本発のオリジナルミュージカル上演にも尽力。2022年には舞台『千と千尋の神隠し』の世界初演を実現し、2024年春のロンドン公演につなげました。

日本の舞台芸術に欠かせない存在といえる帝国劇場ですが、入居するビルの建て替えに伴い、2025年2月より一時休館することに。2024年1月から2025年2月にかけて上演されるクロージングラインナップは、舞台・ミュージカル・コンサートと盛りだくさんで、最後まで目が離せません。

(関連記事:演劇・ミュージカルファンの「聖地」、帝国劇場2025年建て替えへー帝劇の歴史と今後について

帝国劇場を身近に感じるクロージング記念グッズ

今回、帝国劇場ではさまざまなクロージング記念グッズを制作。帝国劇場に思い入れのある方はもちろん、観劇好きの方も日常生活で愛用できるアイテムばかりです。

帝国劇場ならではのモチーフを厳選して作られたのが、チャームコレクション。ラインナップは「帝劇看板」と劇場の扉の上にある「ライト」、“満員御礼”を祝う「満員御礼看板」の3種類です。お気に入りのカバンやポーチ、作品関連グッズに付ければ、帝国劇場で観劇した思い出がいつでも蘇ってきそう。台紙には劇場の風景がデザインされていて、チャームとセットにして飾っておくのもおすすめです。

トートバッグは、帝国劇場の外観とオープンからクローズまでの西暦年、“IMPERIAL THEATRE”の文字をあしらったシックなデザイン。普段使いしやすいブラックと鮮やかなレッドの2色展開です。マチありでプログラムも入るように設計されているので、観劇用バッグにぴったりですね。(※レッドに関しては、公式オンラインショップ「東宝モール」では2024年10月3日時点で品切れとなっています)

また、帝国劇場の外観がワンポイントで刺繍されたタオルハンカチも素敵です。深みのある帝劇カラーのタオル地に、金色の刺繍が美しく映えます。帝国劇場の気品あふれる姿を、記憶だけでなく手元にも留めておけますよ。

さらに、帝劇チケット封筒セットは、帝国劇場のチケット封筒を模した文房具の3点セットを用意。

ペンケース付きノートカバーは、内側に座席表がプリントされているところに遊び心を感じます。また、チケットを収納できるポケット付きなので、ノートや手帳、筆記具を一緒に持ち歩けるように。また、帝劇カラーのA5中綴じノートやノートカバーと同じデザインのマスキングテープは、観劇の記録に使ってみてはいかがでしょうか。

なお、帝劇カラーの収納ケースが付いた扇子は、残念ながら完売とのこと。このほか、二代目帝国劇場をデザインしたロイヤルコペンハーゲン製の「帝国劇場オリジナルデザイン2025年記念プレート」が枚数限定で販売されるにあたり、9月30日まで抽選申し込みを受け付けていました。今後も新しい記念グッズが展開されるかもしれないので、お見逃しなく。

グッズを購入するには?

帝国劇場クロージング記念グッズは、実店舗あるいはオンラインで購入できます。

ひとつは、帝国劇場内の売店です。観劇予定のない方でも、上演時間中であれば利用できますよ。ただし、休館日は営業していないので注意が必要。

また、日比谷シャンテ3階の催事スペースにある「TOHO entertainment STORE」でも購入可能です。こちらの販売時間は、日比谷シャンテの営業時間に準じます。

実店舗に行くのが難しいという方は、公式オンラインショップの「東宝モール」から注文しましょう。

幕を下ろす日が近づいてきている、二代目帝国劇場。思い出を形にした記念グッズは、今しか買えない貴重なものばかりです。ぜひ特設サイトをチェックしてみてくださいね。

もこ

これまで多くの俳優を育て、また多くのファンに愛されてきた帝国劇場。三代目として新しい姿がお目見えするときには、記念グッズを持って駆け付けたいですね!