いよいよ2025年がやってきました!まっさらなキャンバスに絵の具をのせていくように、今年も楽しい体験をしたいものですね。そんな今年も、ぜひ観てほしい演劇・ミュージカルが盛りだくさんです!今回は2025年の注目作品を3つご紹介します。

東宝ミュージカル最新作『ケイン&アベル』世界有数のクリエイターが大集結!

『ケイン&アベル』は、イギリスの国民的作家ジェフリー・アーチャーさんのベストセラー小説をもとに、東宝とキューブが製作する世界初演のオリジナルミュージカルです。ボストンの名家に生まれたウィリアム・ケインと、孤児からホテル王へとのし上がるアベル・ロスノフスキ、同じ日に生まれた宿命の2人が戦い、失い、再起し、また衝突し、彼ら自身の世界を変えていく物語です。

クリエイティブには、世界有数のクリエイターが大集結しました。音楽は、2001年日本初演『ジキル&ハイド』から始まり、2024年夏にハロルド・ピンター劇場で英国カンパニーが12週間上演を行った『四月は君の嘘』まで、数多くのミュージカルを手掛けるフランク・ワイルドホーンさん。

脚本・演出は、『ニュー・ブレイン』(2009年シアタークリエ)、『ザ・ミュージック・マン』(2023年日生劇場)の日本版演出が高く評価されているダニエル・ゴールドスタインさんが担当します。

さらに、歌詞をネイサン・タイセンさん、編曲をジェイソン・ハウランドさん(『リトル・ウィメン ~若草物語~』2009年シアタークリエ)、振付はトニー賞 2022-2023 に『&Juliet』『KPOP』の2作品でノミネートされたジェニファー・ウェーバーさんが手掛けます。なんとも豪華なスタッフ陣ですね…!

ミュージカル『ケイン&アベル』は、2025年1月22日(水)から2月16日(日)まで渋谷の東急シアターオーブ、2月23日(日)から3月2日(日)まで大阪府の新歌舞伎座で上演される予定です。

ミュージカル『昭和元禄落語心中』日本ミュージカル界を牽引するスターが待望の初共演!

戦前から平成に至る落語界を舞台に、人々の多彩な生き様を描いた大ヒット漫画『昭和元禄落語心中』。2016・17年にアニメ化、2018年にはドラマ化され、大きな話題を呼んできました。そんな人気作品が2025年春、渾身のオリジナルミュージカルとして新たな命を宿します。

メインキャストを務めるのは、数々の名作ミュージカルに出演し、映像作品でも活躍されている山崎育三郎さん、明日海りおさん、古川雄大さん。日本ミュージカル界を牽引するスター3人は、実は今回が初共演!山崎さんの熱い想いによって実現したそうで、ミュージカル好きにはたまりませんね。

芸に打ち込む者たちの業、絡み合う愛憎や因縁といった、骨太な人間ドラマが展開する『昭和元禄落語心中』。歌唱力・演技力ともに高い評価を得る3人の化学変化が、名作にどのような光を当てるのか、期待が高まります。

ミュージカル『昭和元禄落語心中』は、2025年2月28日(金)から3月22日(土)まで東急シアターオーブで上演されます。また、3月29日(土)から4月7日(月)まで大阪府のフェスティバルホール、4月14日(月)から23日(水)までは福岡県の福岡市民ホールでツアー公演が行われる予定です。

ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』傑作映画が超体感ミュージカルに進化!?

ミュージカルからストレートプレイまで、年間3000回以上の公演をおこなう、日本を代表する劇団「劇団四季」。「演劇界に革命を起こす」という志のもと、1953年7月14日に創設されました。『ライオンキング』や『キャッツ』など、有名作品を観たことがある方もいるのではないでしょうか。

そんな劇団四季が、2025年4月、同劇団にとっての新境地を切り拓きます。タイムトラベル映画の金字塔として、1985年の公開以来、世界中で愛されている『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を、なんと超体感型ミュージカルに進化させるというのです!

SF映画の金字塔として、世界中から今なお愛され続ける傑作映画を舞台化したこのミュージカルは、2020年にイギリス・マンチェスターで開幕しました。翌年にはロンドン・ウェストエンドで開幕され、2022年にはローレンス・オリヴィエ賞にて、最優秀新作ミュージカル賞を受賞。2023年8月にはブロードウェイ公演が開幕し、話題を集めています。

作品を通して描かれるのは、未来を自らの力で掴もうと奮闘する登場人物たちの姿。本気でやれば、どんなことでも成し遂げられる――。進む先にいくつもの選択肢がある現在。よりよい未来を求めて必死に生きる主人公たちの姿は、私たち観客に自らの人生を選び生きる勇気を与えてくれることでしょう。

海外新作ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は、2025年4月6日(日)から、JR東日本四季劇場[秋]にて上演される予定です。

さよ

2025年も注目作品が目白押しですね。作品との出会いは一期一会。少しでもビビっときたら、ぜひ劇場に足を運んでみてほしいです!