劇作家・演出家ケラリーノ・サンドロヴィッチさんと緒川たまきさんによる演劇ユニット「ケムリ研究室」の第4弾公演として、2020年に上演された『ベイジルタウンの女神』の再演が決定しました。初演から続投の俳優陣に加え、新たなメンバーの出演も決定!多幸感あふれるロマンティック・コメディがパワーアップして戻ってきます。
コロナ禍の閉塞感を吹き飛ばしたロマンティック・コメディが帰ってくる!

2020年にケラリーノ・サンドロヴィッチさんと緒川たまきさんが立ち上げた演劇ユニットである「ケムリ研究室」。これまでに、『ベイジルタウンの女神』(2020)、『砂の女』(2021)、『眠くなっちゃった』(2023)と3作品が上演されてきました。今回は、旗揚げ公演として上演され、コロナ禍であった初演時に漂っていた閉塞感を吹き飛ばすほどのハートウォーミングでハッピーな作品であった『ベイジルタウンの女神』を、再演という形で上演されることが決定しました。初演時は新型コロナウイルスの流行時で、徹底した感染対策を行った上に座席数を減らしての公演だったので、初演を見ることができずこの再演を楽しみにしていた方は多かったのではないでしょうか。
女社長のマーガレットが、ひょんなことから“ベイジルタウン”と呼ばれる貧民街で暮らすことになり、そこから巻き起こる人間模様が描かれるロマンティック・コメディ。ケラリーノ・サンドロヴィッチさんとい緒川たまきさんは、「この度の再演では、さらにパワフルに、さらにチャーミングな味わいとなるよう、今からあれこれとが画策中。早くもワクワクしております」とコメント。よりパワーアップして帰ってくる今作が、どのような形で上演されるのかとても楽しみです。
名実ともに強力なキャスト陣が大集結!
今回は初演から引き続き、緒川たまきさんが主演のマーガレットを演じます。そのほか、水野美紀さん、山内圭哉さん、斉藤悠さん、尾方宣久さん、菅原永二さん、植本純米さん、温水洋一さん、犬山イヌコさん、高田聖子さんが続投します。
そして新たに、ベイジルタウンに住む乞食“王様”を、劇団☆新感線の看板俳優である古田新太さんが演じることが決まりました。芝居において、いい話が苦手という古田さん、ケムリ研究室の2人から出演依頼をされた際もその部分を心配されたそう。同じ劇団で今回共演される高田聖子さんも、「かっこよくてそこはかとない面白さが堪らなかった王様が、あの、極悪で節操なく面白いあの先輩に代わって、あの優しい街が悪の巣窟になってしまうのではないかと心配しています」とコメント。ただ、古田さんは「古ちん60才の年にいまさらのチャレンジである」とコメントされており、新たなチャレンジとしていつもの古田さんとは違う一面を、そして新しい“王様”を見ることができるのかなと楽しみでなりません。
また、ヤングを演じる坂東龍汰さん、伝道所のボランティアであるスージーを藤間爽子さんといったフレッシュな面々に加え、小園茉奈さん、後東ようこさん、依田朋子さん、中上サツキさん、秋元龍太朗さんが新たに出演します。
<あらすじ>
大企業ロイド社の社長として、経営に辣腕を振るうマーガレット(緒川たまき)。目下の目標は、貧民街のベイジルタウンの開発。そのため彼女は婚約者でビジネスの右腕ハットン(山内圭哉)と、顧問弁護士のチャック(菅原永二)とともに、ベイジルタウン第七地区の買収交渉のため、ソニック社社長タチアナ(高田聖子)の元を訪れる。タチアナはその昔マーガレット家の小間使いであった。ソニック社ではタチアナと秘書のコブ(植本純米)が出迎え、第七地区を売る気がないことを伝える。食い下がるマーガレットにタチアナはある賭けの提案をする。もし1ヶ月間、無一文で正体を明かさずベイジルタウンで暮らせたら、第七地区はマーガレットに譲る、しかし途中で断念したらマーガレットが所有している第八地区と第九地区をタチアナが貰う。その賭けに乗ったマーガレットは、執事のミゲール(尾方宣久)の心配をよそに、会社経営をハットンに任せ、ベイジルタウンに単身乗り込む。泊まる所にも窮するマーガレットは、ひょんなことから王様(古田新太)とハム(水野美紀)の兄妹が暮らすバラックに居候することになり、次第に、ドクター(温水洋一)、サーカス(犬山イヌコ)、ヤング(坂東龍汰)、伝道所のボランティアのスージー(藤間爽子)ら、ベイジルタウンの人々とも親しみ楽しく暮らすようになる。一方、ハットンはタチアナの元に出向きある提案を持ちかける。そんなある日、兄妹のバラックで事件が起きるー
ケムリ研究室no.4『ベイジルタウンの女神』は、5月6日(火・休)から18日(日)まで東京・世田谷パブリックシアター、5月22日(木)から25日(日)まで兵庫・兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール、5月29日(木)、30日(金)は福岡・久留米シティプラザザ・グランドホール、6月6日(金)から8日(日)まで愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT主ホール、6月14日(土)、15日(日)は新潟・りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館・劇場にて上演されます。詳しくはこちらをご覧ください。

初演の時、コロナ禍というのもあり泣く泣く見に行くことを諦めてしまった作品でした。今回再演が決まり、ぜひ見に行きたいと思いチケットを手に入れました。この“ベイジルタウン”の世界を見ることができるのがとても楽しみです!