1993年の初演以降、何度も上演されてきた『リトルプリンス』。文化庁芸術祭賞、読売演劇大賞優秀女優賞・優秀スタッフ賞など数々の賞を受賞し、2022年にはシアタークリエにて上演。劇場だけではなく学校巡回公演として体育館などで上演され、大人はもちろん多くの子供たちの元に作品が届けられてきました。そして今年は久しぶりに劇場での公演が決定しました。

長年愛され続けてきたミュージカル作品『リトルプリンス』とは

物語の誕生からおよそ80年、今でも人々をひきつける魅力を持つベストセラー作品である「星の王子さま」を原作に描かれたのがミュージカル『リトルプリンス』です。1993年の初演以降、何度も上演を重ね、そのたびに見る人々に愛されてきました。

〈あらすじ〉
ある霧の深い夜、夜間飛行に飛び立った飛行士は、エンジンの故障で砂漠の真ん中に不時着した。その砂漠で、飛行士は星から来たという不思議な少年(星の王子)と出会う。「羊の絵を描いてほしい」としつこく迫る王子に辟易する飛行士だったが、スケッチブックに描いた「象を吞み込んだウワバミ」の絵を言い当てられたことをきっかけに、次第に心を開いていく。飛行士に、自分が住んでいた小さな星や、そこを飛び出すきっかけになった花のことなどを話す王子。飛行士は王子の体験を自分に重ね、深く受け止めていくのだった。しかし、飛行機の修理は思うようにはかどらず、ついに飲み水がなくなってしまう。渇きにあえぐ飛行士に、王子は井戸を探しにいこうと提案する。

原作の「星の王子さま」は教科書にも掲載されており、多くの人が一度目にしたことがあるのではないでしょうか。そんな名作のストーリーと世界観を舞台上で再現した、ミュージカル『リトルプリンス』。本を読むのとは違う舞台ならではの臨場感で、この物語がもつ大切なメッセージをより心に訴えかけてくれるでしょう。

「リトルプリンスイヤー」上半期キャストは?

王子役には、入団1年目で同役に抜てきされて以降、数々の作品で主演を務めてきた森彩香さん。そして学校巡回公演などで王子役を務め、着実に力をつけ本作で劇場公演初主演となる山西菜音さん。この2人がダブルキャストとして王子役を務めます。

花役は岡崎かのんさんが務めます。2022年に上演された『ラブ・レター』では主演の白蘭を20歳で務めるなど、実力もあり今後の飛躍も期待されています。

飛行士役は、いまや音楽座には欠かせない存在となっている安中淳也さん。キツネ役はダブルキャストで、泉陸さんと小林啓也さんが務めます。キャスト案での発表のため、今後の稽古の進行状況ではキャスト変更の可能性があるとのことです。

音楽座ミュージカル『リトルプリンス』は、5月24日(土)にホームタウンである東京・町田市の町田市民ホールでの公演を皮切りに、6月6日(金)から15日(日)まで東京・草月ホール、7月20日(日)、21日(月・祝)は大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演されます。また、10月3日(金)には愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館で、11月29日(土)には広島・はつかいち文化ホール ウッドワンさくらぴあ 大ホールでの上演も決定しています。町田市民ホールでの公演をはじめ、完売している公演や貸切公演もありますので、チケットを購入される際はご確認ください。詳細は公式HPをご覧ください。

nan

実はまだ見たことがなく、一度は見てみたいと思っている作品の一つです。今年は「リトルプリンスイヤー」という記念すべき年ということで、今年こそ観劇することが叶うといいなと思ってます!