学生さんの中には、演劇やミュージカルを観たいけれど「チケット代が高くてなかなか手が出せない!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。一般的に10,000円前後が相場の演劇やミュージカルですが、探してみるとお手頃価格で観劇できる作品も存在します。今年の夏に上演される、学生さんでも観に行きやすい価格帯の演劇やミュージカル作品を紹介します!

劇団四季のミュージカルをC席で観劇

『アラジン』『ライオンキング』『アナと雪の女王』などの人気作品を、夏休みに限らず一年中ロングラン公演を行っている劇団四季のミュージカル。おすすめするのは、一番後方の席種であるC席で観劇すること。

劇団四季作品のチケット料金は一部の作品を除き、公演の曜日や時間帯によってピーク料金、レギュラー料金、バリュー料金と分かれています。C席のレギュラー料金の公演を選ぶと、作品によっては4,500円で観劇が可能。バリュー料金の公演の場合、さらにお得な価格でチケットを入手できます。

ステージからの距離は一番遠いですが、劇団四季の劇場は後方席からでも見やすいのが魅力。お手頃価格で観劇したい学生さんは、是非一度C席での観劇を体験してみてください。

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舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』ゴールデン・スニッチチケット TBS赤坂ACTシアター

2022年6月に東京のTBS赤坂ACTシアターにて開幕した舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』。4年目となる現在もキャストを変えながら絶賛上演中です。チケット料金は席種により6,000円~17,000円となっていますが、抽選で当選した方だけ5,000円で観劇ができるゴールデン・スニッチチケットというものが存在します。

毎週金曜日にエントリー開始、翌週に抽選が行われ、当選した方は翌々週の公演を5,000円で購入できる権利が与えられるという仕組み。毎公演わずかな枚数しか発行されませんが、申し込み完了画面のSNSシェアボタンからシェアすると、当選確率がアップします。

舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』は、小説の最終巻から19年後を描いたオリジナルストーリー。ハリー・ポッターシリーズの原作者であるJ・Kローリングが演出家のジョン・ティファニー、脚本家のジャック・ゾーンと共に創りあげました。2025年8月現在ハリー・ポッターを演じているのは稲垣吾郎さん、平岡祐太さん、大貫勇輔さん。ドラマや舞台、ミュージカルなどで活躍する豪華キャストが揃い、どのハリーを選ぶか迷ってしまうかもしれません。公演は2026年1月まで決定していますが、夏休みの思い出に魔法界をのぞきに行ってみてはいかがでしょうか。ゴールデン・スニッチチケットの詳細はこちら

『桜』『ラブ・レター』下北沢シアター711

演劇の街・下北沢。ザ・スズナリの隣にある小劇場の下北沢シアター711にて8月28日(木)~8月31日(日)まで『桜』『ラブ・レター』が上演されます。チケット料金はS席が5,500円、一般席が4,300円、当日券が4,600円。この価格で2つの作品を観劇できるのはお得ではないでしょうか。

【あらすじ】
『桜』
桜の花が咲く、小さな公園。都会の片隅、ビルの谷間にひっそりと残されたその場所に今日も名もなき人々が集う。声にならない孤独を抱え、誰かを想いながら静かに生きる。桜の下で重なり合う、交わるはずのなかったそれぞれの人生。都会の片隅に咲いた、ささやかな命の群像劇。

『ラブ・レター』
新宿歌舞伎町の裏ビデオショップの店長高野は、出所後突然、偽装結婚した中国人女性康白蘭の遺体引き取りを求められる。偽装結婚を手配した組長の指示で、若い衆のサトシとともに千葉の千倉に向うが…。

演出は2作とも奥津裕也さん。『桜』は作・二階堂智さん、浅野光希さん、水野悦さん。『ラブ・レター』は原作・浅田次郎さん。1998年に映画化もされた有名な作品です。小劇場で2作品の世界観にどっぷり浸かってみてはいかがでしょうか。公式HPはこちら

番外編!『舞い踊る郷の響きーふるさとNeo Japonism―』波乗亭

最後に紹介するのは、特に関西在住の方におすすめしたい作品です!淡路島の劇場・波乗亭にて上演中の『舞い踊る郷の響きーふるさとNeo Japonism』。演劇やミュージカルではなくショーですが、歌、お芝居、ダンス、演奏と盛りだくさんで、演劇やミュージカルが好きな方ならきっと楽しめるのではないでしょうか。チケット料金は指定席が一般4,000円、自由席が一般4,000円、小中高生2,000円、親子ペアチケットが5,000円です。

今作は、淡路島出身の廻船商人“高田屋嘉兵衛”の旅路を、音楽と舞、民俗芸能で辿っていくオリジナルショー。春に上演された公演に北日本の民謡が加わり、パワーアップしました。現代風にアレンジされた民謡や、楽曲によって変わる衣装も見どころ。歌声に魅了され、時には涙を流し、今まで気付かなかった日本の良さを感じられる作品です。

現在上演中の公演にはWキャストとして、ミュージカル『レ・ミゼラブル』でグランテールを演じた記憶が新しい近藤真行さんが出演。8月29日(金)の公演からは同じくWキャストとしてミュージカル『ライオン・キング』の初代シンバ役として人気を博し、現在も数々のミュージカル作品で活躍する坂元健児さんが出演。淡路島で活躍する若手のキャストは皆さん可愛らしく美しく、公演が終わるころには推しの俳優さんが見つかっているはず。

淡路島と聞くと行くのが大変そうと思う方は多いと思いますが、波乗亭は高速バスで三宮から約55分、舞子から約25分で劇場前に到着します。癒される島の空気と合わせて楽しめるおすすめの劇場です。公式HPはこちら

かずちぃ

「ミュージカルはチケット代が高い」と思っている方も、お手頃価格の作品だと少し気軽に観に行けるのではないでしょうか。そんなちょっとしたきっかけの観劇が、人生の中でとても素敵な思い出になるかもしれません。