「ミュージカルは歌って踊る華やかな世界」そう思っている方にこそ体験してほしい、新しい舞台があります。『白爪草』は、たった2人の俳優が紡ぐ心理劇でありながら、スリラーの緊張感と、心に響く音楽が重なり合う作品です。観劇が初めての方でも、まるで映画を観ているように、特別な時間を楽しめることでしょう。
ミュージカル『白爪草』のあらすじ
「その人生、私にちょうだい」
花屋で働く静かな日常の中、蒼(屋比久知奈)は“ある人物”を迎える準備をしていた。
6年前、母を殺した姉・紅(唯月ふうか)。
――決して避けては通れない過去。
長い沈黙の果てに訪れた再会の夜、姉が語り出す真実と一つの“提案”。
「人生を、入れ替えよう」
揺れる記憶、歪む愛情、絡まる罪と赦し。
双子の姉妹が、一夜で“すべて”を交わす――
二人が紡ぐ濃密なワンシチュエーションでの密室ミュージカルが、あなたの心を撃ち抜く。
(『白爪草』企画書より)
映画『白爪草』のミュージカル化が実現する!
ミュージカル『白爪草』のもとになった同名映画を知っていますか?ワンシチュエーションサスペンス映画『白爪草』(2020年)は、VTuberの電脳少女シロさんが主演し、全キャストVTuberで演じられた世界初の作品です。
双子の姉妹、花屋、母の死、再会、入れ替わり、そして記憶のねじれ。思いもよらない真実が咲いていく本作には、新感覚の恐ろしさが詰まっており、鑑賞するときは心の準備が必要だろうと感じました。
ミュージカル化を手掛けるのは、若手の注目クリエイター陣です。
まず、シンガーソングライターのヒグチアイさん。唯一無二の世界観を持ち、TVアニメ『進撃の巨人』のエンディングテーマ「悪魔の子」でよく知られています。今回初めてミュージカル楽曲を制作するとのことで、葛藤や希望を描く「ヒグチ節」がどのように活かされるのか楽しみです!
次に脚本家の福田響志さん。『ピーター・パン』『梨泰院クラス』『ビートルジュース』(すべて2025年)など、人気作品に数多く携わってきました。海外戯曲の翻訳からオリジナル脚本まで手がけるマルチクリエイターとして、『白爪草』の世界観を脚本でどう支えるのでしょうか?
そして演出家の元吉庸泰さん。主宰を務める劇団「エムキチビート」全公演の脚本・演出だけでなく、人気漫画・アニメの舞台化作品など、幅広いジャンルの演出・脚本・作詞を手掛けています。ライブエンターテイメントへの強い想いがある方なので、新感覚のノンストップミュージカルにぴったりだと感じています。
屋比久知奈・唯月ふうかが「難解な役」に挑む
蒼を演じる屋比久知奈さんは、ディズニー・アニメーション映画『モアナと伝説の海』(2017)でヒロインの日本版声優を務め、主題歌「どこまでも~How Far I’ll Go~」での歌唱力が印象的でした。
その後、『レ・ミゼラブル』エポニーヌ役、『ジェーン・エア』ジェーン・エア役/ヘレンバーンズ役、『三銃士』コンスタンス役などを経験し、役柄と深く向き合う姿勢が演技に表れている俳優です。
<コメント>
ミュージカル『白爪草』に双子の妹、蒼役で出演させて頂きます。
初めて原作である映画を拝見した時に、この作品の持つ、ミステリアスで軽やかさと狂気が混在する独特の空気感に引き込まれたのを覚えています。
そこに作曲のヒグチアイさんの唯一無二の世界観が合わさる事でどんな新しい世界が生まれるのか、今からわくわくしています。
日本オリジナルのミュージカルの初演に携われるのは光栄ですし、双子の姉・紅役の唯月ふうかさんと姉妹役で共演出来ることもとても嬉しいです!
作品を作り上げていく過程を楽しみながら、チャレンジしながら、精一杯で挑みたいと思います。
紅役の唯月ふうかさんは、ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』9代目ピーターパンに抜擢されて以降、『レ・ミゼラブル』エポニーヌ役、『屋根の上のヴァイオリン弾き』チャヴァ役やホーデル役、『天保十二年のシェイクスピア』お光/おさち役などを演じてきました。
その高い声から「かわいらしい役が似合う」と思われがちな唯月さん。でも10年以上の舞台経験から、殻を破って多様な役柄に挑戦するという、隠れた軸の強さが感じられます。
<コメント>
長年の夢だった「2人ミュージカル」への出演が決まり、本当に光栄です。
また、私が女優としても人間としても尊敬しており、全信頼をおいている屋比久知奈ちゃんと共に、この作品を作れる事が何よりも嬉しいです。
台本を読んで、あまりの不気味さと怖さに震えました。
これはぜひお客様にのめり込んで頂きたい、沼って頂きたい。と強く思いました。
私史上間違いなく1番難関な役なので、とにかく何度も役を組み立てて壊してその過程で新たな自分に出逢えたらと思ってます。
2人のみという未知の世界で、どんなエネルギーが生まれるのか。
私たち双子の生き様を、ぜひ観に来てください。
全身全霊をささげて頑張ります。
ミュージカル『白爪草』は、2026年1月8日(木)から22日(木)まで、神奈川県川崎市のSUPERNOVA Kawasakiで上演予定です。詳しい情報は公式サイトをご確認くださいね。
儚くて美しい、なのに不気味で震える。そんな観客の心臓に爪痕を残す作品を、ぜひ劇場で目撃してみませんか?これまでにない密度で描かれるノンストップミュージカルが、声で、歌で、わたしたちを撃ち抜いてくれるはずです。



















