港区は高級で敷居の高い印象がありますが、実は多くの劇場を持っているエンターテイメントが充実したエリアです。なかでも赤坂、竹芝、汐留の3つのエリアは、商業施設と劇場が合わさっていて東京の観光スポットとしても大人気。それぞれのエリアにある代表的な劇場を紹介します。

【赤坂エリア】TBS赤坂ACTシアター

赤坂ACTシアターはテレビ局のTBSが所有する劇場で、2008年にオープンしました。上演作品はミュージカルや歌舞伎、落語など、劇団やジャンルもさまざま。コンサートやお笑いライブも開催しています。これまで幅広い舞台作品を上演し、来場者数が400万人を超える人気劇場となりました。

2022年の夏には、日本初上陸の『ハリー・ポッターと呪いの子』の上演が決定しています。座席数は1,324席。舞台と客席の距離が近く音響も良いので、演劇ファンから好評です。劇場と同じ赤坂サカスの商業施設「赤坂BizタワーSHOPS&DINING」では、公演後のチケット半券の提示で食事やショッピングがお得になるサービスがあります。

【竹芝エリア】JR東日本四季劇場[春][秋]

撮影:阿部章仁

2020年10月にグランドオープンした商業施設「WATERS takeshiba(ウォーターズ竹芝)」にある二つの劇団四季の専用劇場。もともとは1998年から2017年まで同じ場所にあった旧四季劇場[春][秋]が、竹芝エリアの再開発に伴ってリニューアルしました。一つの棟に二つの劇場が隣接しているのは、旧劇場の形を受け継いでいます。

JR東日本四季劇場[秋]は、客席数が約1,200席。2022年1月10日まで、ミュージカル『オペラ座の怪人』を好評上演中です。JR東日本四季劇場[春]は、客席数が約1,500席。6月24日から最新ディズニーミュージカル『アナと雪の女王』が上演されるため、いま最も注目を集めている話題の劇場です。

劇場の外にはグッズショップがあり、公演日はチケットを持っていない人でもグッズを買えるのが嬉しいポイント。ベイエリアの雰囲気が楽しめる「WATERS takeshiba(ウォーターズ竹芝)」では、一部のレストランとショップでお得なチケット半券サービスを受けられます。

【汐留エリア】大同生命ミュージカルシアター 電通四季劇場[海]

撮影:平木千尋

銀座と浜松町の間に位置する商業施設「カレッタ汐留」の中にある劇団四季の専用劇場。2002年のオープン以来、『マンマ・ミーア!』や『ウィキッド』など人気作品を上演してきました。現在はディズニーミュージカル『アラジン』をロングラン公演中です。客席数は約1,200席。他の四季専用劇場と同様、2階席が舞台中央の近くまでせり出しているので、上の席にも舞台の臨場感が伝わります。

「カレッタ汐留」の地下には『アラジン』のフォトパネルがあったり、飲食店の一部には出演者のサインポスターが貼ってあったりするので、舞台の興奮が冷めやらないときは探してみてください。館内の一部レストランでは、チケット半券サービスも対応していますよ。周辺には汐留日テレプラザやお台場などのお出かけスポットが充実しているので、東京観光も楽しめます。

さきこ

劇場と商業施設が充実している港区の赤坂・竹芝・汐留エリアは、まるで東京のリトル・ブロードウェイ。今回紹介した3つの劇場は、すべて周辺の商業施設とタイアップしたチケットサービスを行っています。観劇のあとにおしゃれな食事やショッピングを楽しめるので、デートコースにもおすすめですよ。