オランダの画家であるヨハネス・フェルメールの代表作「真珠の耳飾りの少女」。青いターバンを巻いた少女が印象的な作品は、絵画好きでなくとも誰もが一度は目にしたことがあるでしょう。しかし意外にも、この作品のモデルの詳細については分かっていないことが多いそうです。もしこの作品のモデルが、オーディションで選ばれていたら…?

画家ではなく絵画モデルに焦点を当てた『ウェスティン-西へ帰る-』

写真:山本春花

舞台やドラマなどで活躍する福田ユミさん。2021年4月からプロデュース公演を実施しており、第2回プロデュース公演『ウェスティン-西へ帰る-』はプライベートでも親交がある馬場園梓さんを迎え、2人芝居に挑みます。

『ウェスティン-西へ帰る-』ではフェルメールの名作の絵画モデルを争ったかもしれない、2人の女性が主人公。絵名画の中で優雅に佇む女性も、もしかしたらオーディションや面接の中で、悩んだり自分らしさが分からなくなったりしていたのかもしれない。新たな視点をくれながらも、思いきり笑い、笑顔で帰れる作品です。

「一生忘れへん作品にしたい」福田ユミ×馬場園梓インタビュー

ただいま上映中の映画「99.9-刑事専門弁護士-」など俳優としての活躍も目覚ましい馬場園さんですが、意外にも舞台出演は2020年が初めてだったのだとか。初舞台だった東京マハロ『彼の名はレオナルド』で福田ユミさんと共演、プライベートでも親交があったと言います。

写真:山本春花

「このご時世を忘れて、思いきり楽しんでもらえる作品を作りたいと思った時、一番に思い浮かんだのが馬場園さんでした」と福田ユミさんのリクエストで本作の共演が実現。稽古を経てみて、「アドリブOKなシーンでは、稽古でも同じことが全くない。アイデア・想像力の凄さと今まで培われてきた経験値から成せる技だと思う」と馬場園さんの魅力に改めて気づいたそう。

写真:山本春花

一方で馬場園さんは、「せっかく2人でやるなら迷ったり気を遣ったりするよりも、全部思っていることを言い合って、胸ぐらを掴み合うくらいの気持ちで作品を作りたいと思ったんです。一生忘れへんくらいの作品になったらいいなと。福田さんは同じ関西人で歳も近く、何でも言いやすい関係です」とチームワークの良さを明かしました。

「明日も頑張ろうかなと思ってもらえたら幸せ。色々な人に楽しんでもらいたい」と作品への想いを語った福田さん。馬場園さんは「普段ストレス溜まっている人に来てもらいたい(笑)。感情を全開にするシーンが多いので、観ている人もスカッとしてくれるんじゃないかと思います。代わりに叫びますので、ストレス発散しに来てください」とメッセージをくださいました。

Yurika

『ウェスティン-西へ帰る-』は1月30日まで下北沢駅前劇場にて上演。チケットの購入などの詳細は公式HPをご確認ください。