昨年11月、イギリス・ロンドンで千穐楽を迎えた『正三角関係』。観劇の機会を逃した方、“もう一度観たい!”という方、必見!3月22日(土)に配信が決まりました!
昨年度Audience Award大賞受賞作品!話題の超大作がWOWOWに
日本を代表する劇作家・演出家の野田秀樹さん。彼が率いるNODA・MAP作品は多くの観客の心を鷲掴みにし続け、昨年第27回公演を迎えました。
新作発表のたびに大きな注目が集まるNODA・MAPですが、今回の『正三角関係』も然り。松本潤さん・長澤まさみさん・永山瑛太さん、もはや説明不要の大スターを中心に豪華役者陣が発表され話題になったのも記憶に新しいですね。
昨年7月の東京公演を皮切りに、北九州公演、大阪公演、ロンドン公演と、全80公演を駆け抜け11月に千穐楽を迎えた本作。公演期間中も話題の熱は冷めず、作品を賞賛する声が多く挙がりました。特にロンドン公演は現地メディアでも絶賛の嵐。連日連夜スタンディングオベーションに包まれていたのだとか。
そして年末の「観客が選ぶ!Audience Award 2024」では、6000票以上の投票の中で「演劇作品部門」・「演出部門」・「脚本部門」の三冠を受賞!2024年、間違いなくたくさんの方の心に響いた傑作です。
公演期間後も東京公演の様子が世界配信されていた本作ですが、それも今年の1月で終了。観る機会を逃して悔しい方、いらっしゃるのではないでしょうか。
そんな皆さんに朗報です!なんと3月、WOWOWでの放送・配信が決定しました!さらに松本さん・長澤さん・永山さん・野田さんの豪華な座談会も収録。4名が舞台に懸ける熱い想いを語ります。
NODA・MAPといえば繊細で膨大な言葉の応酬。何度も観ることで台詞の意味を深く理解できたり、伏線に気が付いたり、と、2回でも3回でも観たくなってしまうような魅力があります。きっと既に本作を観劇済みでも “また観たい!”と感じている人は多いはず。
そんなあなたもぜひ、あの衝撃をもう一度ご体感ください!
長崎を舞台に、とある花火師一家が織り成す正三角の三角関係
まだ本作を観たことがない方には予習として、観劇済みの方には復習も兼ねて、少しだけ作品についてご紹介します。
文豪ドストエフスキー作の『カラマーゾフの兄弟』をモチーフに、野田さんが書き上げたのは「唐松族の兄弟」の物語。
花火師一家「唐松族」の三兄弟の長男・富太郎は心が荒廃した花火師。次男・威蕃は神をも恐れぬ不敵な物理学者。三男・在良は神に仕える聖職者。
この兄弟の長男と父親が一人の女性をめぐり三角関係を織り成し、事態は“父親殺し”へと発展していきます。
これだけの情報では本作がどのようなお話かまだまだ想像できないことと思います。
しかし、これがNODA・MAP。観劇する方の新鮮な気持ちを大切にするため、新作公演は幕が開くまで物語の全貌が明かされないのです。
これから配信で『正三角関係』デビューする方にもその感覚を味わっていただきたい!ということでぜひ、作品の詳細を知らないまま観劇に挑んでみてはいかがでしょうか。
ちなみに、原作の『カラマーゾフの兄弟』について野田さんからこんなコメントも。
「観に来る前に、原作の小説をお読みになるのは勝手ですが、大変骨が折れ心も折れます。かといって、ネットで粗筋を読んだりアマゾンでマンガを買って読んだりして、わかった気になって観にくるのが、心に最も危険です。お気をつけ下さい。」
こう言われると俄然興味が湧いてくるのではないでしょうか。一体どんな話なの?!と。
既に一度観劇している方は、原作を読んだうえで配信に挑戦するのも楽しいかもしれませんね。
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また、出演の役者陣は松本さん・長澤さん・永山さんという豪華な3名に加え、村岡希美さん、池谷のぶえさん、小松和重さん、竹中直人さんという日本のエンタテインメント界に欠かせない強者たち。近年のNODA・MAP作品で圧倒的な存在感を放ってきた皆さんです。そして新作公演が発表されるたびに、何役を演じるのか注目が集まる野田秀樹さん。今回も例に漏れず舞台に立っています。
17名の精鋭アンサンブルキャストも参加し、総勢25名で目眩く野田ワールドを展開。芝居そのものが演劇界の“事件”とも言えるこのドリームキャストが起こす化学反応は必見です。
NODA・MAP第27回公演『正三角関係』は3月22日(土)午後8時にWOWOWにて放送・配信されます。WOWOWのHPはこちら
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学生時代に観たNODA・MAPの作品。最初のうちは「難しいことを長々と喋っているなぁ」なんて思っていたのですが、気がついたら物語の中にのめり込んでいました。これが天才の創る作品か、と痛感したのをよく覚えています。