この夏、パルコ・プロデュースとして公演された5作品が、大スクリーンで上映されることになりました。上映される作品は、近年話題となりチケットが即売となったような人気作ばかり!これを機会に、新たな演劇の形を体感してみてはいかがでしょうか。
舞台の臨場感を映像で体験!デジタル・アーカイブ・シアターとは?
収録された舞台作品をPARCO劇場の大スクリーンで上映され、観劇することができるという今回のイベント。8Kという現行の放送で一般的に利用されているフルHDの16倍の画素数の超高画質映像で収録された舞台作品を、カット割のないロングショットのみの映像で観劇できます。
8Kで収録されており、より色域の範囲が広がるため、よりリアルな色彩の映像。そしてロングショットのみの映像のため、舞台全体の演出を観ることができます。配信で観劇する舞台はカット割りがされていることがほとんどですが、今回の上演ではまるで生の舞台観劇に近い感覚で見ることができるのではないでしょうか。
PARCO劇場では、コロナ禍である2023年から収録した舞台作品を上映する取り組みをEPADとともに行ってきました。今回は、パルコ・プロデュース作品に特化したイベントとして開催されます。
パルコ・プロデュース公演5作品を一挙上映!
今回上映される作品は5作品。その中でも初上映となるのが、今年の2月にPARCO劇場で上演され、その後全国各地で上演された劇団東京サンシャインボーイズ復活公演である『蒙古が襲来』。

1994年の公演を最後に30年の充電期間に突入した東京サンシャインボーイズ。2009年にシアタートップスが閉館する際には一度復活をしましたが、再度15年間の休憩に入りました。そして今年、復活公演として満を持して東京サンシャインボーイズによる『蒙古が襲来』が上演される運びとなり、東京・PARCO劇場をはじめ、全国各地で公演が開催されました。
そして今回は、ツアー最終地であった沖縄公演の模様を8K映像で上映します。また『蒙古が襲来』出演者によるアフタートークの開催も決定しています。

そのほかにも、近年パルコ・プロデュース作品として上演された中から、近代古典作品を斬新な演出で作品を作り上げ話題となったショーン・ホームズさん演出の『桜の園』や、三谷幸喜さんの代表作を25年ぶりに自ら演出を手がけた『笑の大学』。段田安則さんとショーン・ホームズさんの再タッグで挑んだ『リア王』や、宮沢りえさん主演・栗山民也さん演出で、時代や国境何もかも飛び越え真実の愛を描く『オーランド』の4作品も上映されます。

5作品とも話題となり、公演期間中に見ることが叶わなかった方もいると思います。この機会にぜひ、観劇されてみてはいかがでしょうか。
『PARCOデジタル・アーカイブ・シアター2025』は、7月12日(土)〜21日(月・祝)まで、東京・PARCO劇場にて開催されます。日程によって上映作品が異なりますので、チケット購入の際はご確認ください。また、『蒙古が襲来』の一部日程で開催されるアフタートークは、日時によって登壇者が異なりますので、チケット購入の際はご確認ください。公式HPはこちら
さらに、7⽉23⽇〜27⽇には、「EPAD Re LIVE THEATER in PARCO〜時を超える舞台映像の世界〜」が同じくPARCO劇場で開催されます。ケムリ研究室 no.3『眠くなっちゃった』、蜷川幸雄七回忌追悼公演『ムサシ』、東京芸術劇場『気づかいルーシー』、イキウメ『奇ッ怪 ⼩泉⼋雲から聞いた話』、こまつ座『⺟と暮せば』と、EPADの収蔵アーカイブから厳選した5作品を上映。作品上映に加え、関係クリエイターなどによるトークイベントも実施されます。公式HPはこちら

今まで、タイミングを逃すともう2度と観劇することのできなかった舞台作品をこのような形で観劇することができるのは、見ることができなかった作品を見ることができるので、個人的にとても嬉しいことです。より良質な作品を後世に残すためにも、このように取り組みが進んでいくことを願っています。