「迫力満点のダンスと14トンの雨!」というキャッチコピーそのままに、観れば誰もがハッピーになれるミュージカル『SINGIN’ IN THE RAIN ―雨に唄えば―』が4年ぶりに日本にやってきます!
映画撮影の舞台裏や映画の名シーンが繰り広げられる、夢のような時間
この舞台は映画『雨に唄えば』(1952年)を舞台化したもの。1920年代、サイレント映画全盛期のハリウッドで、トーキーのミュージカル映画制作に挑むという物語と、映画史に残るあの名シーンが舞台上に立ち現れます。
夢のような世界観を作り出すのは、ジャズ・エイジらしさ満開の衣装や華やかなタップダンス。そして映画撮影のシーンでは、在るものがそのまま写し取られていく時代に、機材を多用して映画に仕立てていく奮闘の様子が描かれます。人気映画スターのドン・ロックウッドと親友のコズモ、駆け出しの女優キャシーの3人が、知恵と友情でミュージカル映画の制作に挑戦する姿は、「ハッピー」の源泉。見ればきっと元気になる、幸福感あふれるミュージカルです。
『雨に唄えば』はこれまで世界各地で舞台化されており、日本では1996年に東山紀之さん主演で上演されたほか、宝塚歌劇団でも好評を博した演目です。今回、来日するのは「ミュージカル版の決定版」とも称されるバージョンで、2014年、2017年に続き、3度目の来日公演。今年8月にロンドンで観客を沸かせたカンパニーが、日本に幸せを届けます。
世界的スーパーダンサー、アダム・クーパーにうっとり
この作品の目玉は、なんと言ってもミュージカルナンバー「雨に唄えば」のシーン。舞い上がる恋心に、土砂降りの雨さえ気にならない!という可愛らしいナンバーですが、映画では名優ジーン・ケリーが雨のなかを踊り、映画史に残る名シーンとして有名です。舞台版では、14トンもの水が降りしきる舞台上で、ドン・ロックウッド役のアダム・クーパーさんが美しく水を蹴り上げます。
アダムさんはマシュー・ボーンの『スワン・レイク』で名を馳せたバレエダンサー。ダイナミックで力強い踊りを武器に、近年はミュージカル俳優として活躍中。2012年のウェストエンド公演以降、この舞台でドン役を演じてきました。「雨に唄えば」で披露するしっとりとダイナミックなダンスはいつまでも観ていられるほどに優雅。コメディタッチのナンバーでは、細かい振り付けを軽々とこなし、軸のブレない踊りを披露します。大人の色気漂う彼のダンスには、うっとりすること間違いなしです。
『SINGIN' IN THE RAIN ―雨に唄えば―』来日公演は2022年1月22日から2月13日まで東京・東急シアターオーブ、18日から21日まで大阪・オリックス劇場にて上演予定です。アダム・クーパーさんがドン役を演じるのは今回が最後とのこと。世界的ダンサーの美しい踊りを目に焼き付ける、限られた機会をお見逃しなく!