どんな仕事をしている人であれ、一生懸命働く大人には悩みが絶えません。仕事で悩んだ時のリフレッシュに、ミュージカル鑑賞はとてもおすすめ。今回は、仕事に悩める主人公たちの奮闘を描いたミュージカルを3つご紹介します。彼らの姿を観たら、悩んでいた心が軽くなるかもしれませんよ。
01 期待された人生に嫌気がさしたら『キンキーブーツ』
周囲の期待に押しつぶされそうになったときに観てほしいのが、『キンキーブーツ』。靴工場の再建をかけて、跡取り息子のチャーリーとドラァグクイーンのローラが男性用のハイヒールブーツを開発する物語です。日本では小池徹平さんと三浦春馬さんのタッグで上演され、大ヒットを記録しました。
主人公のチャーリーは急逝した父の代わりに靴工場を再建しようとしますが、失敗続きで仲間からの信頼を失います。自分の跡を継ぐよう期待していた父を思い出し、頼もしいリーダーになれず苦しむチャーリー。
そんなチャーリーを引き上げてくれたのが、ブーツの開発に協力してくれたローラです。ローラは子供の頃、「男らしくなれ」と願う父と女性らしさへの憧れの間に挟まれて苦しんでいました。
父親の期待に答えられない自分に悩んでいたチャーリーとローラ。ブーツの開発を機に、二人は心を通わせて自分が輝ける道を見出していきます。フィナーレで歌う「Raise You Up」は、底抜けにハッピーな気持ちになれること間違いなし!
02 自分の個性を貫きたいなら『キューティ・ブロンド』
「君にこの仕事は向いてない」と言われて落ち込んだときは、『キューティ・ブロンド』が良いビタミン剤になります。こちらは2001年に公開された同タイトルの映画を基にしたミュージカル。ブロンドヘアがキュートなエル・ウッズが、失恋をきっかけにハーバード大学のロースクールで弁護士を目指すという痛快なサクセスストーリーです。
同級生や教授、彼氏のワーナーからも、「ブロンド女は弁護士になれない」と見た目で判断されてしまうエル。それでも彼女は自分のトレードマークであるブロンドやおしゃれを諦めず、持ち前のポジティブ思考と努力で困難に立ち向かいます。
原作の映画も有名ですが、ミュージカル版は「Legally Blonde」や「Omigod You Guys」などストーリーを加速させるキャッチーな楽曲が魅力。日本版ではファッショニスタとしても活躍する神田沙也加さんが、完璧なエル・ウッズを演じました。
03 仕事への情熱を取り戻すなら『コーラスライン』
仕事への情熱を見失った人には、劇団四季作品としても有名な『コーラスライン』がおすすめ。ブロードウェイの劇場でオーディションに参加するダンサーたちの奮闘を描いた物語で、まるでドキュメンタリー映画のように手に汗握る作品です。
審査員のザックは、ダンサーたちに今までの人生について話すように要求。ダンサーたちは自分の人生を赤裸々に語っていきます。
劇中で歌われる「What I Did For Love」は、好きな仕事に苦しさを感じて悩むすべての人に聴いてほしいナンバー。ザックに「踊れなくなったらどうする?」と問われたダンサーたちは、絶えることがないダンスへの情熱を込めてこの曲を歌います。悩みながらもひたすらに好きな仕事に向き合うダンサーたちの姿に、勇気をもらえますよ。
仕事で悩んだときに観たいミュージカルを3つご紹介しました。『キンキーブーツ』、『キューティ・ブロンド』、『コーラスライン』は、どれも映画としても楽しむことができる作品です。仕事に打ち込みすぎて疲れてしまったときは、ぜひミュージカルを観てネガティブな気持ちをリセットさせてくださいね。