煌びやかなホールでチケットに書かれた座席番号を探す。入り口で配られた数多のチラシを片手に席につく。手元のチラシをめくりながら、開演ブザーが鳴るまでそわそわと時間を過ごす。そんな経験があなたにもありますよね。

では、照明の絞られた舞台袖から期待に胸を高鳴らせるお客さんたちを見つめ、緊張をほぐすべく深呼吸をする。やがて開演ブザーとともに、スポットライトの当たる舞台上へ一歩踏み出す。そんな経験はありますか?

大好きなあの俳優が見た景色を見てみたい。そんなあなたの願いを叶えられるかもしれないのが、東京芸術劇場の劇場ツアーです!

東京芸術劇場の内外を裏話付きで見学できるスペシャルツアー

東京・豊島区。池袋駅から徒歩2分に構える、東京芸術劇場。1990年に開館し、数多の演劇ファンが通った劇場は、2012年にそれまでの館内の空間イメージを一新しリニューアルオープンしました。劇場には4つの専門ホールに加え、展示施設、リハーサル室、会議室、さらにはショップやレストラン、観劇のための一時託児施設まで!

そんな東京芸術劇場が、劇場の魅力をもっとよく知ってもらうべく始めたのが、劇場ツアーです。毎月2〜3回程度開催されており、その歴史や特徴のほか、館内にある美術品、パブリックスペースの楽しみ方などを、劇場スタッフが裏話を交えながら、約1時間〜1時間半ガイドしてくれます。

開催日程は月によりますが、回ごとに見学できる会場も異なるため何度参加しても楽しめるところも魅力のひとつです。回によっては仕込みの見学ができちゃうことも!

2つの顔をもつパイプオルガンを据え付けたコンサートホール

2022年9月は、23日(金・祝)と、25日(日)に開催を予定しています(18、19日には、東京芸術劇場を会場として開催される音楽祭内の企画としても開催)。9月の2日程で見学できるのはコンサートホール!その魅力を少しだけご紹介しちゃいます!

東京芸術劇場のコンサートホールは、世界最大級のパイプオルガンを有するクラシック専用のホール。約2,000席の客席数を誇るこのホールの大きな特徴は、舞台正面に据え付けてあるパイプオルガンです。

パイプオルガンのあるコンサートホールは日本でもいくつかありますが、東京芸術劇場が保有するオルガンは世界最大級。ホールの壁面に沿って高くそびえ立つパイプは、その造形だけでも非常に美しいものです。しかも驚くべきことに、このオルガンは2つの顔を持っているのです。

クラシックといっても古典から現代まで幅広い曲があり、演奏会を心から楽しんでもらうためには雰囲気作りというものも非常に重要。そんなとき、古典を演奏するときは伝統的で直線的な教会オルガンのようなデザインに、現代に近い曲を演奏するときは曲線を多用したよりモダンなデザインに変えることができます。どんなものなのか、見てみたくありませんか?

東京芸術劇場の劇場ツアーの予約はこちらから。

Asa

劇場ツアーでは、海外の方のために英語でのツアー解説も行っているそうです。車椅子でも参加できるなど、「多くのお客さんに劇場のことを知ってもらいたい」という気持ちが伝わってきます。夏休み期間は子どもも楽しめるように、劇場のふしぎを解き明かしながらゲームにも挑戦する内容だったようです。定員数は各回20名とかなり限定的ですので、ご予約はお早めに。