今回ご紹介するのは、ミュージカルファンなら盛り上がること間違いなしのイベント、「ウェストエンドライブ」です。ロンドンで毎年開催される、「ミュージカルの野外フェス」とも言うべきこの祭典。公式YouTubeで過去の映像をチェックして、現地に行ったつもりでフェスの賑やかな雰囲気を楽しんでみませんか?
01 ミュージカルファンがトラファルガー広場を埋め尽くす!?
ウェストエンドライブは毎年6月の第3土曜日と日曜日に、ロンドンのトラファルガー広場で開催されます。この2日間は広場に隣接するナショナル・ギャラリーにも横断幕がかかり、ロンドン随一の観光名所はフェス会場に様変わり!
大規模ながら、無料で楽しめるのがこのイベントの良いところ。当日は世界中から集まったミュージカルファンが早朝から長蛇の列をつくり、開場と同時にトラファルガー広場を埋め尽くします。
パフォーマンスを行うのは、ウェストエンドで上演中のミュージカルや開幕を控えた新作など、50以上の団体。衣装やメイクも作品世界そのままに、約10分の見応えあるオリジナルステージを披露します。今年はどのナンバーが聴けるのか?と期待に胸を膨らませ、曲が流れる度にボルテージが上がる観衆の熱気もこのイベントの魅力です。
02 おうち時間にウェストエンドライブを楽しもう!
コロナ禍で現在も劇場閉鎖が続くロンドン。ウェストエンドライブも2020年はオンラインで開催され、2021年の開催日時は現在調整中。残念ながら従来通りの実施は、しばらくは難しいかもしれません。
そこで是非チェックして頂きたいのが、過去のライブ映像。オフィシャルロンドンシアターのYouTubeチャンネルでは、2016年以降のライブ映像がプレイリストにまとめられています。『マンマ・ミーア!』や『キンキー・ブーツ』など、観客も一体となって大盛り上がりのパフォーマンスは観るだけできっと元気をもらえますよ。
筆者のオススメは2016年の『レ・ミゼラブル』のステージ。「夢やぶれて」と「オン・マイ・オウン」のリミックス版はファンの方に是非聴いて欲しい、美しいアレンジに仕上がっています。
青空の下、会場一体となって大好きなミュージカルナンバーを口ずさむ観客の姿からは、劇場とは違う開放感、高揚感を感じます。そんなイベントを開催できる日が1日も早く戻ることを願って、演劇の根を絶やさないためにファンとして出来ることを探し続けたいと思います。