格差社会という問題に鋭く切り込み、その内容が世界に衝撃を与えたポン・ジュノ監督の『パラサイト』。日本でも大きな話題となりました。カンヌ国際映画祭やアカデミー賞でも数々の賞を受賞した衝撃映画が、日本で舞台に!内容やキャストについてご紹介します!
もう一つの「半地下の家族」が日本に
舞台は韓国から、90年代の関西へ。靴づくりで生計をたて、地下のように一日中陽がささない集落で暮らす金田一家と、高台で暮らす家政婦を雇うほど裕福な永井家の、2つの家族の物語です。
ある日、金田一家の息子である順平は、妹が偽装した偽の大学の在籍証明書を利用し、永井家長女の家庭教師として働き始めます。それをきっかけに、アートセラピー教師や運転手、家政婦として金田一家は徐々に永井家に寄生をしていきます。この世界はもちろんそんな上手い話ばかりではなく、ある事件をきっかけに少しずつこの2つの家族の関係は崩れてしまい、そして最後には衝撃のラストが待っていて…?
富める者と貧しい者の世界を描くキャスト達
物語の中心となる金田一家は、父親役を古田新太さん、母親役を江口のりこさん、息子役を宮沢氷魚さん、娘役を伊藤沙莉さんが演じます。一方の永井家は、父親役を山内圭哉さん、母親役を真木よう子さん、娘役を恒松祐里さん、またキーパーソンとなる家政婦役にはキムラ緑子さんがキャスティング。みのすけさんが演じる舞台『パラサイト』オリジナルの登場人物の動きにも注目です。
舞台『パラサイト』は6月5日(月)~7月2日(日)まで、先日オープンしたばかりの東急歌舞伎町タワーに入るTHEATER MILANO-Zaにて、7月7日(金)~17日(祝)まで大阪の新歌舞伎座で公演されます。東京・大阪いずれの公演もチケット一般発売は5月7日(日)10:00にこちらから!
東京:パラサイト | Bunkamura
大阪:COCOON PRODUCTION 2023『パラサイト』|公演情報|新歌舞伎座 (shinkabukiza.co.jp)
映画『パラサイト』を観た人はあの世界観をどのように舞台で表現していくのかを辿り、映画をまだ観ていない人は2つの家族の奇妙な関係にぞっとしつつ、その衝撃のラストに息をのむ。そして誰しもがこの社会を取り巻く、知ったようで知らない格差という問題に改めて思いを馳せる。きっとそんな作品に仕上がっているのだろうと思います。