7月26日(水)にシアタークリエで幕を開ける『家族モドキ』。脚本に田渕久美子さん、演出に山田和也さん。2020年にシアタークリエで上演された『オトコ・フタリ』以来、約3年ぶりとなるコンビが、新たな作品を作り上げます。
お互いを思いやる優しさに心温かくなる物語『家族モドキ』
シアタークリエで7月に幕を開ける4人芝居『家族モドキ』。
脚本に、NHK 大河ドラマ『篤姫』や『江~姫たちの戦国~』など多数の脚本を手がける田渕久美子さん。
演出には、三谷幸喜さん主宰の東京サンシャインボーイズの旗揚げに携わり、ミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』『ローマの休日』『ジキル&ハイド』舞台『キングダム』など幅広い作品の演出を務める山田和也さん。
2人がタッグを組むのは、舞台『オトコ・フタリ』以来約3年ぶりです。
出演者も、山口祐一郎さん、浦井健治さん、保坂知寿さんと『オトコ・フタリ』の出演者に加え、前回は声の出演だった大塚千弘さんも今回は出演します。
『家族モドキ』で描かれるのは“現代における家族の形”。
大学で教鞭をとっている高梨次郎。その日は一人娘の民子が帰ってくるということで、落ち着きなくソワソワとしています。すると、そこに、民子の大学時代の先輩だという木下渉がやってきて、次郎はなのを思ったか家に招き入れます。
数年ぶりに再会を果たした父と娘。しかし、予期せぬ事実が発覚し、混乱する次郎の前に渉の妻・木下園江が現れ…。
お互いを思いやる優しさで溢れた4人が、心温かくなる物語を紡ぎます。
『オトコ・フタリ』カンパニーが再集結!「本当に家族のようなカンパニー」
キャストには、山口祐一郎さん、浦井健治さん、大塚千弘さん、保坂知寿さんの実力派俳優4名が集結しました。
ミュージカル『ヘアスプレー』で主人公・トレイシーの母親役エドナを好演したことが記憶に新しい山口さん。山口さんは、「前作の『オトコ・フタリ』で共演した4人がまた戻ってきます。田淵先生、そして、山田先生の素敵な皆さんと力を合わせて魅力的な作品を作っていければなと思っております」とコメント。
自身が演じる高梨次郎について「一徹で、頑固で、曲がったことが嫌いな役柄」で、その真っ直ぐさゆえに娘の民子とぶつかってしまうのだと語っています。
近年、ミュージカル『アルジャーノンに花束を』『キングアーサー』『笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-』などに出演している浦井さん。2024年上演の『カム フロム アウェイ』への出演が決まっています。
浦井さんは、『オトコ・フタリ』を振り返り「個人的にこのスタッフさんたちと過ごしてきた時間というものはかけがいのないものだったなと思いますし、何よりそれを祐さんと知寿さんが楽しんでいらっしゃった。そしてそれを包んでいらっしゃったっていうのがすごく印象的で、本当に家族のようなカンパニーだったなと思っております」と話します。
自身が演じる木下渉という役については「明るくて穏やかな役柄」で「前世は天使だったのではないか」とも書かれているということ!一体どのような役なのか気になりますね。
ミュージカル『マチルダ』で、マチルダの母親のミセス・ワームウッドをエネルギッシュに演じた大塚さん。『オトコ・フタリ』は声の出演だったということで、「今回は、ついに私も一緒にお芝居できるということで、本当に楽しみでしかありませんし、また田淵先生が新しくこの4人のために書き下ろしてくださる。あて書きで、私にあった役で(脚本を)書いてくださることは、ほぼないので、本当に嬉しいなと思いますし、なんと言っても気心を知れたキャストの皆様と4人だけで濃密な時間をお芝居で過ごせるっていうのは、本当に楽しみで仕方ないです」とコメントしました。
大塚さんが演じる民子は、母を亡くした後、父と関係性が悪くなって家を出てしまい、数年後に久々の再会を果たしたところから『家族モドキ』の物語が始まります。何度も共演している山口さんと大塚さんですが、親子役は初めてとのこと。「本当に祐さんとの親子、私の夢でした!」と喜びを露わにしました。
保坂さんは、近年、ミュージカル『ファースト・デート』や舞台『ブレイキング・ザ・コード』に出演しています。「前回の『オトコ・フタリ』もすごく楽しくて、ちょっと切なくて、心がほっこりする素敵な作品だったので、『家族モドキ』も素晴らしい作品になるんじゃないかなと思っております。新たなストーリーということで、すごく楽しみです」と話す保坂さん。
保坂さん演じる木下園江という役は、看護師で、浦井健治さん演じる木下渉の年上の奥さん。「みなさまに怒られそうですが、奥様をやらせていただきます。どうなりますやら」とお茶目なコメントを残しています。
お互いをあだ名で呼び合うという息のあったカンパニーが作り上げる舞台『家族モドキ』は、7月26日(水)〜8月13日(日)に東京・シアタークリエ にて上演です。その後、8月18日(金)〜8月20日(日)に大阪・サンケイホールブリーゼ、8月24日(木)に愛知・刈谷市総合文化センターアイリス大ホールにて上演です。詳細は公式HPをご確認ください。
血のつながりだけが家族ではないという、現代の多様な家族の形を提示してくれるような作品になるのではないでしょうか!