11月から12月にかけて、中村倫也さんとユースケ・サンタマリアさんが出演する舞台『OUT OF ORDER』が上演されます。現代のイギリスを代表するコメディ作家の人気笑劇を、ウィットにあふれた俳優陣とマギーさんの演出により舞台化!今年の冬は、爆笑必至な本作を見てお腹から温まってみませんか?
イギリスの笑劇王が書いたドタバタコメディ
『OUT OF ORDER』は、イギリスの人気笑劇作家レイ・クーニーが書いた戯曲です。御年91歳のクーニーは、イギリスでは「キング・オブ・コメディ」と言われています。今年7月にも彼の傑作コメディである『Run For Your Wife』が東京で上演され、今年の日本の演劇界ではクーニーの抱腹絶倒コメディがブームを巻き起こす予感がしますね。
本作の舞台はロンドン。
ウェストミンスター・ホテルのスイートルームにて、保守党の副大臣リチャードが、秘書のジョージを呼びつけます。緊急事態と聞いて慌てて駆けつけたジョージは、リチャードから「今、政府は存亡の危機にある、お前が問題を解決しろ」と、とある事件の解決を一方的に任されてしまいました。
完全部外者のジョージは、リチャードからの無茶振りに巻き込まれ悪戦苦闘します。リチャードの部屋には彼の不倫相手であるジェーン、そしてなぜか転がっている謎の男の死体。
ホテルの支配人とウェイターと新人メイドがやってきて事態を引っ搔き回し、さらにはリチャードの妻のパメラ、ジェーンの夫のロニーまで登場してW不倫があらわに?!
ジョージはジェットコースターのようなピンチの連続を乗り切り、母と介護士グラディスが待つ家に帰れるのでしょうか?
ワンシチュエーションに様々な人物が集まり、困った状況に陥ってドタバタ劇が起こるというのが、クーニーのお決まりの作風です。そんな彼に言わせれば、「最高の笑劇は悲劇である」なのだそう。『OUT OF ORDER』(故障している、イカれているの意)からも、本作の滅茶苦茶な面白さがひしひしと伝わってきます。
面白くないわけがない!中村倫也×ユースケ・サンタマリアの初タッグ&マギー演出
トラブルに巻き込まれる秘書のジョージを中村倫也さん、浮気者で口八丁な副大臣リチャードを、ユースケ・サンタマリアさんが演じます。お二人は同じ作品に出演したことはあっても、本格的に共演するのはこれが初めてなのだとか。
口から出まかせでピンチをやり過ごすお調子者なのに、どこか色気があって惹きつけられてしまうリチャードと、トラブルとは無縁そうな真面目な性格がゆえに、リチャードを放っておけないジョージ。お二人にピタリとハマりそうな役で、舞台上でどんなバディが見られるのかと期待が膨らみます。
また共演者も山口沙也加さん、猫背椿さん、加治将樹さん、春海四方さん、平井珠生さん、森下能幸さん、坂田聡さん、トリンドル玲奈さんといった、舞台をひっくり返すのにふさわしい個性豊かな面々が勢揃いです。
本作はこれまでも国内の劇場で上演されている人気コメディで、今回演出を手掛けるのは、俳優・脚本家・演出家として活躍するマギーさん。中村倫也さんは、2009年に上演され、マギーさんが演出を手掛けた舞台『バンデラスの憂鬱な珈琲』(シス・カンパニー)にも出演していました。
ユースケ・サンタマリアさんをはじめ、本作で演出家としてのマギーさんに出会うという出演者も多いようですが、皆さん口を揃えてマギーさんの台本の面白さの虜になってしまったようです。
魅力的なキャストに、ユーモアあふれる演出家。幕が開く前から、面白くないわけがない!と断言できそうな作品です!
舞台『OUT OF ORDER』は、11月11日(土)に鳥取・鳥栖市民文化会館大ホールにて開幕。その後兵庫、仙台、愛知を巡り、12月7日(木)から24日(日)までは東京・世田谷パブリックシアター、12月28日(木)から30日(土)までは大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演予定です。東京公演のチケットの一般発売は、9月30日(土)から。詳しくは作品公式ホームページをご覧ください。
事態がどんどん悪くなるのに笑いが増していくドタバタなストーリーと、それを中村倫也さん、ユースケ・サンタマリアさんが舞台上を動き回って展開する姿を想像するだけで、既にフフッと笑いがこみ上げてきますね!勿論マナーを守りつつですが、観劇中は我慢せず声に出して笑いたくなるような作品です。