11月3日に本多劇場で幕をあけるM&Oplaysプロデュース『リムジン』。注目の脚本家・倉持裕さんが作・演出を務め、向井理さんと水川あさみさんが悲劇に巻き込まれていく夫婦役を演じます。

嘘が更なる嘘を呼ぶ とある夫婦の悲喜劇を描く『リムジン』

『リムジン』は、小さな田舎町で親から受け継いだ小さな工場を営む男性の物語。男は町の実力者に気に入られ、“自分の後継者に”と、推薦されていました。その地位につけば、名誉と特別な待遇が手に入るというのです。

しかし、喜びも束の間、男は誤って昇進に尽力してくれた恩人に怪我を負わせてしまいます。掴みかけた未来が遠のくことに耐え切れずついた嘘が更に嘘を呼び、取り返しのつかない事態を招いてしまい…。

作・演出を務めるのは、ミュージカル『HEADS UP! / ヘッズ・アップ!』や劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎『けむりの軍団』、音楽劇『歌妖曲~中川大志之丞変化~』で脚本を務めた倉持裕さん。M&Oplaysプロデュース公演では、『DOORS』や『鎌塚氏、放り投げる』をはじめとする“鎌塚氏”シリーズなどを手掛けています。

倉持さんは上演について以下のようにコメントしています。
「もともと2020年に上演予定だったこの芝居は、ある夫婦がささやかな願望のために些細な嘘をつくところから始まるのだが、振り返ってみると、あの時仮に公演を強行したとしても、世界規模の問題が起きている中、「ささやか」だとか「些細」なことを扱ったドラマはウケなかった気がする。
しかしこの三年の間に我々は、以前ならどうということのない些事に何度となく歓喜した。そうして「ささやか」で「些細」なものが再評価された今、この作品を発表することが楽しみでならない」

向井理、初の本多劇場出演!

出演者には、悲劇に巻き込まれていく夫婦役に向井理さんと水川あさみさん。そして、大人計画から小松和重さんと宍戸美和公さん。ハイバイや月刊「根本宗子」、イキウメなどに出演し活躍している田村健太郎さん。俳優としてだけでなくナレーターやミュージシャン、映画監督など様々な顔を持つ田口トモロヲさん。また、近年では舞台『ようこそミナト先生』や『23階の笑い』、ミュージカル『犬との約束』などに出演している青木さやかさんが名を連ねました。

向井さんは「2020年、コロナ元年に上演予定だった舞台『リムジン』が遂に上演されます。当時のコメントでも延期という言葉を使わせていただきましたが、長い延期期間でした。
当時諦めざるをえなかった思いをバネに、今年上演できて良かったと思えるよう強く繊細に演じられればと思います。個人的にはよく観劇に行っていた下北沢の本多劇場。舞台に立つのは初めてです。心よりお待ちしております」と意気込みました。

M&Oplaysプロデュース『リムジン』は、11月3日(金・祝) 〜11月26日(日)に東京・本多劇場にて上演。その後、富山、愛知、熊本、福岡、広島、大阪での公演を予定しています。詳細は公式HPをご覧ください。

ミワ

3年越しの上演となる本作。倉持さんが「ささやか」で「些細」と表現するドラマがどのように舞台に立ち上がるのか、とても楽しみです。