ウォルト・ディズニー・カンパニーの創立100周年を記念した最新作『ウィッシュ』。世界中の人々を魅了してきたディズニー作品に共通する“願い”をテーマに、『アナと雪の女王』を手がけたチームが集結し、新たな物語を紡ぎます。

星に願うアーシャの想いと行動力が巻き起こす、奇跡の物語

どんな願いも叶う魔法の王国ロサス。国民は18歳になると魔法使いの王マグニフィコに願いを捧げ、毎年願いの儀式で選ばれたいくつかの願いは、王によって叶えられます。しかし全ての願いが叶えられるわけではありません。またマグニフィコに願いを捧げると人々は自分の願いを忘れてしまい、願いは王によってお城で管理されていました。

王国で暮らす17歳の女の子アーシャは、もうすぐ100歳になる祖父サビーノ(サバ)の願いを叶えるため、マグニフィコ王の従者になる面接を受けます。そこで彼女がお城で見たのは、国民たちの素晴らしい願いの数々と、王が王国の利益になる願いだけを選んで叶えているという事実。

© 2023 Disney. All Rights Reserved.

アーシャは「叶えられないなら、願いをその人に返すべき」と訴えますが、王は聞き入れません。祖父の願いは一生叶えてもらえない。そう知った彼女は戸惑いながらも、「みんなの願いを取り戻したい」と星を見上げて願います。

すると星に大きな光が宿り、魔法を持つ“スター”が舞い降りてきます。スターによってアーシャの相棒の子ヤギ・バレンティや森の動物たちが話し始めます。スターの光を目撃したマグニフィコは、自分以外に魔法の力を持つ存在が現れたことを脅威に感じ、決して手を出してはならない禁断の魔法の書に手を伸ばしてしまいます。国民を支配しようとするマグニフィコに、アーシャは自分の願いと正しさを信じて立ち上がります。

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素晴らしい国に思えていた自分の居場所・ロサスの真実を知った時、アーシャは祖父や人々のために行動を起こします。彼女の真実に押しつぶされそうな気持ちと、それでも“願い”はその人自身であり、誰かに奪われるものではないという真っ直ぐな想いを歌った「This Wish(ウイッシュ〜この願い〜)」は、これまでディズニーが紡いできた物語の根幹と、新たな強さを感じる楽曲。彼女の心境は現実世界でも非常に重なるものがあり、目を背けたくなるような事実にも恐れず立ち向かう彼女の等身大の強さに大きな勇気をもらうことができます。

そしてスターと、スターの魔法によって言葉を持った王国の動物や植物たち、アーシャが歌う「I’m A Star(誰もがスター!)」は希望溢れるナンバー。動物や植物たちがスターやアーシャと生き生きと歌う姿は、生命の美しさを感じさせ、楽しくポジティブなパワーに満たされます。誰もが素晴らしい魅力を元々持っていること、そしてそれぞれの持つ願いの1つ1つが素晴らしいと信じられる楽曲です。

また最恐のヴィランと銘打たれているマグニフィコ王も、元は国民を守りたいという想いを持っており、“誰にも自分の使命を邪魔させない”“誰かに奪われたくない”という恐れから悪に染まっていく姿は、非常にリアルな人間味を感じます。

願いは誰かに叶えてもらうものではなく、自分で叶えるもの。そしてそれが叶うかどうかや、その願いが何かの役に立つかどうかではなく、その人が生きていくために必要だということ。それは混沌とした時代を生きる私たちに、美しくも強い力を与えてくれます。

『アナと雪の女王』のクリエイティブチームと現代的な旋律を持つ音楽家が集結

本作の監督は、『アナと雪の女王』で女性として初めてディズニー映画の共同監督に就任したジェニファー・リーさんと『アナと雪の女王』『モアナと伝説の海』でストーリーボード・アーティストとして活躍してきたスタジオの新鋭ファウン・ヴィーラスンソーンさん。プロデューサーは、『プリンセスと魔法のキス』『アナと雪の女王』も担当したピーター・デル・ヴェッコさんと、『アナと雪の女王』『アナと雪の女王2』に携わったフアン・パブロ・レイジェスさん。ディズニーの最新ヒット作を手がけたチームが集結しました。

そして音楽は、シンガーソングライターとして活躍し、ブリトニー・スピアーズやセレーナ・ゴメスにも楽曲を提供するジュリア・マイケルズさん。自身がディズニーファンであり、ディズニー・アニメーション作品の全楽曲を制作した史上最年少の作曲家です。

アーシャの声優を務めたのは、スティーブン・スピルバーグ監督による映画『ウエスト・サイド・ストーリー』でアニータ役を演じ、第94回アカデミー助演女優賞を受賞、トニー賞の司会者としてもお馴染みのアリアナ・デボーズさん。日本版声優はミュージカル・ドラマで活躍する生田絵梨花さんです。生田さんの演技と歌唱はディズニー米国本社の担当が絶賛したのだとか。繊細さと強さを感じさせる歌声は必聴です!

そして、アーシャに立ちはだかるマグニフィコ王を演じるのは、ミュージカル作品に初参加となる福山雅治さん。落ち着いた声色や、人々からの信頼の厚い王の姿と、魔法に自らも囚われ悪に堕ちていってしまう姿を演じます。

最新のテクノロジーを駆使しながら、スタジオ初期の作品を思わせる水彩画のルックを表現し、100年の歴史に敬意とオマージュが捧げられた本作。「星に願いを」「鏡よ鏡よ」などディズニー作品のオマージュは作中にも溢れています。

ディズニー100周年記念『ウィッシュ』は12月15日(金)より全国の劇場にて公開です。

Yurika

同時上映の短編映画『ワンス・アポン・ア・スタジオ -100年の思い出-』では85以上の歴代の長編および短編映画から543ものキャラクターが勢揃い!作品を超えたキャラクターのやり取りもあり、思わず胸が熱くなる短編です!