藤原紀香さん・剛力彩芽さん・高島礼子さん主演で舞台化される明治座創業150周年ファイナル公演『メイジ・ザ・キャッツアイ』。時代を超えて愛され続ける「CAT‘S♥EYE」が明治時代に舞台を移し、脚本 岩崎う大さん(かもめんたる)、演出・共同脚本 河原雅彦さんで新たな物語を紡ぎます。あの怪盗3姉妹がどのように舞台化されるのか…?キャスト一同と岩崎さん・河原さんが登場した本作の製作発表リポートをお届けします。

明治時代×キャッツアイ、個性派キャストで贈る豪華絢爛な特大エンターテイメント

製作発表に臨んだのは、藤原紀香さん、剛力彩芽さん、染谷俊之さん、上山竜治さん、長谷川初範さん、新谷姫加さん、美弥るりかさん、高島礼子さん、そして脚本の岩崎う大さん(かもめんたる)、演出・共同脚本の河原雅彦さん。

脚本を務める岩崎う大さんは、「こういう大きな舞台というのはなかなか経験がなくて、今回明治座さんからお話をいただいた時は、“ここまで来たか”と思いました」と会場の笑いを誘いつつ、「(アニメや原作漫画の印象から)派手にしていかなければと思ったんですけれども…キャストの方々を僕から見ると、何らかの頂上決戦なのか、何かの決勝戦だろっていう感じがするくらい既に派手なので(笑)。あと(演出の)河原さんにお任せすれば派手にしてくれるだろうという気持ちで、僕は自分にできることをやろうと。明治時代とキャッツアイというマリアージュの中に、何個も自分の中で“これは良いひらめきかも”と思う箇所がありましたので、それをあとは皆さんに表現していただけたら」と自信も覗かせます。

演出・共同脚本の河原雅彦さんは、「すごくにこやかに“明治時代を舞台にキャッツアイをやりたいです”って明治座さんから言われて、大変なことになるの分かっているのかなと思いました(笑)」と直感された通り、すでに音楽・振付・衣装・美術などの打ち合わせで「通常の2倍弱」の時間がかかっており、盛りだくさんのエンターテイメントになるようです。

「作品を創るのは大変労力が要ることですけども、歌あり泥棒あり、空に人が飛んで行ったり…いろいろ要素があるので大変なんですけども、それをみんなで一つのものとしてかちっといい形でまとめられたら、本当にお客様に楽しんでもらえる、明治座150周年のラストを飾るにふさわしいものになると思っておりますので、今日改めて皆さんの顔を見て、頑張ろうと思いました」と意気込みを語りました。

そして怪盗キャッツアイの次女・来生瞳役を演じる藤原紀香さんは、「江戸時代の着物や音楽といった文化を残しながら西洋の風を感じる明治時代にキャッツアイって面白いじゃないと思って、脚本を待ち望んでいました。そして脚本を開いて読んでみるともうそこには、めくるめくような、絢爛豪華で、明治座ならではの特殊な機構と舞台装置を使った派手で華やかな世界観が描かれていて、お客さんが明治時代に本当にトリップして見られる感じなんだろうなと思いました」と期待を語ります。

そして「台本を読みましたが、瞳が空を飛んでおりました。人生初でございまして、ちょっとドキドキしておりますが、楽しみたいと思います」と本作の演出の見どころの1つになるであろう“空を飛ぶ”演出があることを明かしました。

三女・来生愛役を演じる剛力彩芽さんは、ボーイッシュで活発な愛というキャラクターについて「誰に話してもピッタリと言っていただける」と喜びを語ります。「初舞台が明治座さんで20代前半の頃に初めて舞台に立たせていただいて、本当に緊張しっぱなしで、ただすごく楽しかった思い出がありまして、そこから舞台が大好きになりました。そしてまた記念すべき明治座150周年のファイナル公演に明治座の舞台に立たせていただけることを嬉しく思います」とコメント。高島礼子さん、藤原紀香さんの「優しくて温かいお姉さん2人についていこうって決めました。いっぱい学びながら、妹らしくいっぱい甘えさせていただこうと思っています」と笑顔で語りました。

恋人の瞳がキャッツアイとは気づかないまま、キャッツアイを追う警察官・内海俊夫役の染谷俊之さんは「国民的に人気な“キャッツアイ”に携わらせていただきまして、そして素敵なキャストの皆様とご一緒できること、とても嬉しく思います。明治座150周年ファイナル公演にふさわしい作品となるよう、キャスト・スタッフ一同力を合わせて全力で頑張っていきたいと思いますので、皆さん楽しみにしていただけたらと思います」と挨拶。

内海の後輩で、興奮すると見境なくサーベルを振り回すおバカな刑事・平野猛役を演じる上山竜治さん。「右腕を鍛えておきます」とサーベルを振り回す準備をしつつ、「明治座150周年のファイナル公演、大きなお祭りだと思っていますので、どでかい花火を打ち上げたい」と意気込みました。

三姉妹の父親で失踪中のミケール・ハインツ役は、長谷川初範さん。「失踪中なので歌ったり踊ったりはしませんが…高齢なので、とにかく体調だけは気をつけて、ダンスを頑張っていきたいと思います!…ダンスないですね(笑)」と会場を和らげます。

3姉妹の営む喫茶店「喫茶猫目」に現れる車いすに乗った無邪気な少女・栞を演じるのは、新谷姫加さん。初めての明治座出演に「話を聞いた時から本当に信じられなくて」「恐れ多すぎて、こういう製作発表の場も初めてで」と緊張が止まらない様子。「“ちょっと役”かなと思って台本を読んだら意外と重要な役で、緊張しておりますが精一杯頑張らせていただきます」と初々しいコメントを。

そして栞の執事で何をしてもサマになる藤堂を演じるのは、美弥るりかさん。解禁されたビジュアルでは燕尾服姿が話題となっており、性別もまだ明かされていない謎の人物です。「宝塚を卒業してから4年ぶりにそのような服に身を包み、しばらく封印していた男役スイッチが徐々に戻ってきまして。何をしてもサマになると紹介していただいたからには、精一杯かっこいい東堂を演じたいなと思っております」と語り、役どころに期待が高まります。

そして三姉妹の長女・来生泪役を演じるのは高島礼子さん。「(上演する)2月の寒い時期に、足を運んでくれた方の心の中に長く生き続けるような作品になるように」と想いを語ります。藤原紀香さんとはお芝居では初共演となりますが、プライベートでの交流はあるとのこと。

「紀香ちゃんは良い刺激をくれます。今日も紀香ちゃんは何を着るんだろうと…ここまで製作発表で悩んだの初めてです」と明かし、なんと数日前に藤原紀香さんの衣装を確認後、元々予定していた衣装を変更し、自前の着物を着てこられたそう。「芝居の面でも良い刺激をくれると思うし、モチベーションを上げてくれる方」とお二人の素敵な関係性を語ってくださいました。

撮影:山本春花

製作発表から三姉妹の華やかなオーラと個性溢れるキャラクター像が見えた舞台『メイジ・ザ・キャッツアイ』。2024年2月6日(火)から3月3日(日)まで明治座にて上演です。公式サイトはこちら

Yurika

徐々に本作の物語や演出が明かされてきて、どんどんと期待が膨らんでいきますね!エンターテイメント性に溢れる楽しい作品になりそうです。