2023年の1年間で上演された演劇・ミュージカルの中で、印象に残った作品や演出、出演俳優について投票いただくAudience Award 2023。最後に発表するのは、俳優部門・ネクスト俳優部門です。

俳優部門
大賞:横浜流星さん(『巌流島』)

「観客席にいるにもかかわらず、視線だけで自分が斬られるという錯覚に陥りました。身体能力も表現力も素晴らしかった」(chiakiさん)

「演技も発声の仕方も、普段テレビで拝見する様子とは全く違って迫力も殺気も凄く、とても感動した。決闘の際の殺陣はスピードとキレがあり、縦横無尽に舞台広く展開してて大迫力だった」(ちずさん)

「力強い殺陣と武蔵としての佇まいは、戦乱を自分の力だけで生き抜いてきた人だと思う無骨さがあり、孤独の中で束の間 心通じる人と出会えたのだと思いました。本当に舞台の上に武蔵がいる感覚で観ていました」(真珠さん)

「完全に武蔵だった。武蔵が乗り移ってた。殺陣も素晴らしくてカッコよかった。爽やかなイメージを覆し、彼の代表作になると思った。再演観たいと思った」(Miraさん)

「宮本武蔵を演じているというよりは、宮本武蔵を生きていると言った方がしっくりくる。そこにいたのは、まさしく宮本武蔵でした」(ぴろさん)

第2位:中村倫也さん(『ケンジトシ』『OUT OF ORDER』)

「シリアスもコメディーも静も動も自由にボーダレスに表現できる巧さ。常に冷静な感覚で作品全体のテーマを深く弁えてるところが素晴らしい」(のんちさん)

「全く違う役どころで、全く別人の様に同じ人が演じている。天才カメレオン俳優」(Blue moonさん)

第3位:林遣都さん(音楽劇『浅草キッド』)

「北野武さんとは全く容姿の違う林遣都さんですが、舞台の上でだんだんと「ビートたけし」になっていく様が素晴らしかった。「タケ」としてあの浅草の街で迷い、楽しみ、悲しみ、怒り、苦悩し、生きているのを感じました。最後に「浅草キッド」を歌っていたのは、紛れもなく「たけしさん」でした」(にのうでさん)

「存在感に引き込まれました。人の心の痛みを見ている方が自分事に感じてしまうぐらい嘘なく表現される、稀有な俳優さんだと思います」(こーちゃんさん)

その他に、堂本光一さん(『Endless SHOCK』『チャーリーとチョコレート工場』)、京本大我さん(『シェルブールの雨傘』)、井上芳雄さん(『エリザベート』『ジェーン・エア』『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』『ラグタイム』『ベートーヴェン』)などに投票いただきました!

ネクスト俳優部門
大賞:清原果耶さん(『ジャンヌ・ダルク』)

「初舞台とは思えぬほどの素晴らしい演技でした。圧巻でした。凛と通る声は滑舌が素晴らしく、台詞をこんなに自然に明瞭に聴き取れたのは初めてかもしれません。芝居、表情も素晴らしく、心惹きつけられジャンヌに引き込まれ、その生涯に涙が止まりませんでした。これからも舞台に出続けてほしい俳優さんです!」(ももさん)

「初舞台とは思えない!声も舞台向き!映像だけでは勿体ない!新たな世界へようこそ!!この方が居なかったら再再演はありえなかった、起こりえなかった!今後が恐ろしい!いや、楽しみ!!」(ゆぅぺんさん)

「初舞台、初主演、100名以上の座長として、信じられない堂々とした演技、最後までジャンヌであり続ける意志の強さ、日本の宝です」(sakurako2023さん)

「初舞台と思えない、演技だった。舞台に映える動きに、圧倒的によく通る声、まさにジャンヌダルクだった。次の作品が楽しみになる逸材がでてきた」(ウィノさん)

「周囲のひとたちへ偽りなく切に訴えかける真摯な眼差しや、フランス軍を鼓舞する声、旗をふり続ける凛とした立ち姿、神の声が聞こえなくなってからのとまどいと焦燥、そして自身の信念を誇り高く貫き通すその最期に、凛々しくも儚く、真摯で高潔なジャンヌダルクという少女が時空を越えて目の前に現れたかのような錯覚に陥るほどの説得力を感じました。100名ものキャストの先頭にたつのも当然、中心となるべくしてなった、圧巻の存在感でした。清原果耶さんが誘ってくれた観劇をすることができました」(ほそよん)

第2位:甲斐翔真さん(『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』)

「既にNEXTを抜けているが、次世代ミュージカルを引っ張れる代表格」(さるさん)

「舞台映えする体格、歌も演技もまだまだ伸びしろがありそうだし、何よりも本人がいつも楽しそうに演じているのがとても良い」(くーさん)

第3位:渡邉蒼さん(『ダーウィン・ヤング 悪の起源』)

「登場人物の苦しみを、演技ではなく自分のものとしているように感じた。役への没入が凄い」(きつねさん)

「歌はもちろん、身体能力も高くバランスがよい。これからも活躍に期待しています!」(佐川ゆうさん)

その他、遥海さん(『ラグタイム』)、内海啓貴さん(『アナスタシア』、『ドリームガールズ』)東啓介さん(『ザ・ビューティフル・ゲーム』、『ラグタイム』)などに投票いただきました!

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Audience Awardは、1年間で出会った演劇・ミュージカル作品について振り返っていただき、より作品の魅力を再発見したり、観劇の感動を思い返したりしていただきたい、という思いで開催しているアワードです。今回で2回目の開催となりましたが、多数のコメントを拝読し、作品に出会ったことで人生すら変わることもある演劇の力を改めて感じ、胸が熱くなりました。沢山の投票、ありがとうございました。