劇作家・演出家ケラリーノ・サンドロヴィッチさんが主宰する人気劇団「ナイロン100℃」。2024年6月22日(土)より、結成30周年記念公演第二弾として、ナイロン100℃ 49th SESSION『江戸時代の思い出』を上演します。今回は、気になるあらすじや魅力溢れるキャスト陣についてご紹介したいと思います。
結成30周年にして初の挑戦
舞台『江戸時代の思い出』は、ニューウェイヴバンド「有頂天」のケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)さんが1993年に始動し、劇作・演出を手がける劇団「ナイロン100℃」の最新作であり、結成30周年記念公演第二弾となっています。
昨年2023年2〜3月に、結成30周年記念公演第一弾として下北沢 ザ・スズナリで上演されたレトロホラー『Don’t freak out』に続く本公演は、なんと劇団初という時代劇!
KERAさんは本公演を「刀を抜かない時代劇」と表現していますが、「江戸時代の思い出」とは一体誰のどんな思い出なのか?内容は本格時代劇なのかコメディなのか?など、その全貌はヴェールに覆われたまま。
また、公開されたチラシビジュアルには、漫画家・松田光市さんによるカラフルで一癖あるキャラクターたちが目を引くイラストと、江戸時代の武士、町人、花魁に扮した凛々しい様子の出演者たちの躍動感ある写真が。「ただの時代劇では終わらない」予感に満ちた、ナイロン100℃らしいビジュアルとなっています。
豪華キャスト陣に高まる期待
1985年に旗揚げされたナイロン100℃の前身である「劇団健康」から培われてきたKERAさんの劇作によるナンセンス・コメディ。公演を”SESSION”と呼ぶことにも表れている通り、個性的なレギュラーメンバーに加えて、斬新な客演陣の参加によって繰り広げられる舞台は、毎回新たな試みがなされ、ナンセンス・コメディという枠にすら囚われません。
そんな中、今回の出演は、三宅弘城さん、みのすけさん、犬山イヌコさん、峯村リエさん、大倉孝二さんをはじめとする劇団員に加え、客演として池田成志さん、坂井真紀さん、山西惇さん、奥菜恵さんの実力派が集結。様々な分野で活躍する豪華キャスト陣の一覧を眺めるだけで、期待が高まりますね。
個人的に特に注目しているのは、『銀河鉄道の父』『水は海に向かって流れる』『春に散る』『アナログ』『カラオケ行こ!』などの話題作に出演されている坂井真紀さん。チラシビジュアルでは華やかな花魁姿に身を包む坂井さんですが、インタビュー動画にて「花魁の格好をしていますが、この役とは限りません」と意味深なコメントをされていました。「これは答え合わせをしに行かなければ!」と、演劇好きな心がくすぐられてしまいますね。
とどまることを知らないワクワク
あらすじやキャスト陣、チラシビジュアルから早くもワクワクが止まらなくなっていますが、それはどうやら私たちだけではない様子。ナイロン100℃の旗揚げメンバーの1人である三宅弘城さんは、「今まで見たことないような時代劇になるんではないかなと思います」「楽しみしかない。楽しみでしょうがない」とコメント。
テレビドラマ『相棒』に課長・角田六郎役として長年出演し、パンダのコーヒーカップと「暇か?」のセリフでお馴染みの山西惇さんは、「これまでのKERAさんの芝居の中でも、ちょっと見たことがないよっていうようなお芝居になると思いますので、期待してお待ちください」と意気込み。
また、劇団公演には21年ぶりの参加となる奥菜恵さんは、「ナンセンス・コメディで時代劇というのはそんなに見られるものではないと思っているので、ぜひこの機会に皆さん劇場で生で楽しんでいただけたら」と語ります。これはぜひとも劇場に足を運んで、謎に満ちたSESSIONを全身で浴びたいですね。
舞台『江戸時代の思い出』は、2024年6月22日(土)から7月21日(日)まで、ナイロン100℃の”ホームグラウンド”である東京の下北沢 本多劇場にて上演。その後、7月27日(土)・28日(日)に りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場、8月3日(土)・4日(日)に兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール、8月10日(土)・11日(日)にJ:COM北九州芸術劇場 中劇場と、各地をツアーで周ります。チケットの詳細は公式HPをご覧ください。
人気劇団ナイロン100℃の記念すべき30周年記念公演、一体どんな世界が見られるのか今から楽しみですね。新生活に少し疲れてくる時期、この舞台からパワーを分けてもらうのはいかがでしょうか?