公開から30年以上たった現在も世界中で愛されている『天使にラブソングを…』。日本人キャスト版としては、2023年11月にデロリス役を森久美子さん、朝夏まなとさんで5度目の上演がされました。来日公演は、2015年、2017年に上演され、連日満員の大好評。今回は7年ぶり3度目の来日公演となります。

ウーピー・ゴールドバーグの代表作『天使にラブソングを…』

『天使にラブソングを…』(原題『Sister Act』)は1992年に上演されたコメディ映画。アメリカでは6ヶ月ものロングラン上演され、主演のウーピー・ゴールドバーグの代表作にもなりました。1993年には、ある学校の不良少年・少女たちがデロリスや修道女たちとの出会いをきっかけに、それぞれの希望や夢を見つけていく続編『天使にラブソングを…2』も制作されています。

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ミュージカル版の『天使にラブソングを…』は、2009年にロンドンで初演、2011年にはブロードウェイで上演され、映画で主演を務めたハリウッドスターのウーピー・ゴールドバーグ自身がプロデューサーを務め話題になりました。

ブロードウェイでの上演はトニー賞5部門にノミネート。その後、世界7言語で上演され、ヨーロッパやアジアなど世界で600万人を超える観客を動員している大ヒットミュージカルです。

物語の舞台は、ディスコフィーバー真っ盛りの1977年のクリスマスイヴ。フィラデルフィアでスターを夢見るクラブシンガーのデロリス・ヴァン・カルティエ(以下デロリス)は、恋人でギャングのボスであるカーティスが、裏切り者を始末している殺人現場を目撃してしまいます。

カーティスに命を狙われることとなったデロリスは、必死の思いで警察署に飛び込み、警部になった学生時代の友人、エディと再会します。エディの勧めでデロリスは修道院に身を隠します。

素性を隠すため、そこでは「シスター・メアリー・クラレンス」と名乗り、修道女同様の生活をします。規律正しい生活に馴染めず、うんざりした毎日をすごすデロリスでしたが、ある日修道院長の勧めもあって、聖歌隊の特訓を任されることに。

デロリスが歌い方を1から指導すると、聖歌隊はみるみるうちに上達していき、ある日のミサで大胆なアレンジを加えた聖歌を披露し大好評を博します。ところが、その評判はカーティスの耳にまで届いてしまい…。デロリスは、この危機を切り抜けることができるのでしょうか。

7年ぶり3度目の来日公演は、新演出・新舞台美術でパワーアップ!

ウーピー・ゴールドバーグは本作について、“このショーには誰を誘ってもOK!嫌いな人だっていいの。観終わったあとには仲良しになれるから!”とコメントを残しています。

ミュージカル『天使にラブソングを…』の楽曲は、『アラジン』『美女と野獣』などディズニーの名曲の数々を手がけているアラン・メンケンによる完全書き下ろし。生き方が異なる女性たちが、歌と音楽を通じて友情を育む感動のストーリーは映画のままに、アラン・メンケン作曲の心躍る珠玉のミュージカルナンバーに、エネルギッシュな生の歌声が加わった、観れば誰もが“ハッピー”になれるミュージカルです。

2015年7月の初来日公演、2017年の再来日公演もソールドアウト。連日満員で盛り上がりました。
今回の来日公演は、7年ぶり3度目となります。今回の公演では、過去2回の来日公演とは異なる新演出!そして、舞台美術も一新、豪華にグレードアップされます。
パワフルでハートフルなミュージカルコメディを、どうぞ劇場でご覧ください。

ブロードウェイミュージカル『天使にラブソングを…』は7月3日(水)〜7月21日(日)に東京・東急シアターオーブにて上演です。詳細は公式HPをご確認ください。

ミワ

名曲揃いの本作ですが、筆者の特に好きな楽曲は、シスター・メアリー・ロバートが歌う『私が生きてこなかった人生』です。皆さんの好きな楽曲はどれですか?ぜひ教えてください!