京都を舞台に、狸と天狗と人間の三つ巴を描いた森見登美彦さんの人気小説『有頂天家族』。今回、G2さんの脚本・演出、そして主演に中村鷹之資さんと濱田龍臣さんのWキャストを迎え、舞台化されることになりました。

面白きことは良きことなり!狸と天狗と人間によるてんやわんやの大騒動をG2演出で舞台化

下鴨神社の境内で暮らしている狸一家を中心に、京都の地で狸・天狗・人間が繰り広げる奇想天外、波乱万丈な物語―。シリーズ累計55万部を誇る、森見登美彦さんの大人気小説『有頂天家族』がストレートプレイとして舞台化されます。

今回、脚本と演出を手掛けるのはG2さん。ストレートプレイを始めミュージカルや歌舞伎、マンガや小説などの原作物から新作まで、幅広いジャンルの演劇作品を手掛けています。2024年も『銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件』や『新生!熱血ブラバン少女。』、『モンパルナスの奇跡』、『ハロルドとモード』と多彩な作品を演出。

ユニークな世界観を生み出す森見さんが書く言葉たちを、G2さんの手でどのような舞台を作り上げるのか、期待が高まります。

バラエティに富んだキャストが作り上げる “毛深き”愛のファンタジー

今回の舞台化では、個性的な登場人物たちを多彩でバラエティに富んだキャスト陣が扮するところが一つの見所ではないでしょうか。

下鴨神社で暮らす狸一家、下鴨家の三男である主人公・下鴨矢三郎役をWキャストで中村鷹之資さんと濱田龍臣さんが務めます。

中村鷹之資さんは歌舞伎役者として活躍されており、今回初めて歌舞伎以外の作品で舞台に立つことになりました。近年は、『極付印度伝 マハーバーラダ戦記』『流白浪燦星』といった新作歌舞伎に出演されたり、自主公演「翔之會」で古典に挑戦するなど、ジャンルに問わずあらゆる歌舞伎作品に出演されています。また、“若手歌舞伎尺者の登竜門”として知られている新春浅草歌舞伎に来年出演することが決定しており、今期待の若手歌舞伎役者の一人です。

濱田龍臣さんは、子役時代にドラマ『龍馬伝』で坂本龍馬の幼少期や実写版『怪物くん』で市川ヒロシ役を演じたことで一躍有名に。現在も、映画やドラマ、バラエティなど幅広いジャンルで活躍されています。最近は舞台でも精力的に活躍されており、ミュージカル『東京ラブストーリー』や『ビロクシー・ブルース』など話題作で主演を務められています。

他にも、人間でありながら天狗の神通力を得た妖艶な美女・弁天を、乃木坂46の元メンバーで卒業後も女優として活躍している若月佑美さん。父の跡を継ごうと奮闘する生真面目な長男・矢一郎に、ジャンルを問わず数多くの作品で活躍する渡部秀さん。

4兄弟の父・総一郎と総一郎の弟でありながら下鴨家と敵対する夷川早雲の二役を、存在感のある演技で作品にインパクトを残す池田成志さん。かつては絶大な力を持っていたが今は落ちぶれてしまった大天狗・赤玉先生を、演技はもちろん音楽や落語と多彩な顔をもつ相島一之さん。そして宝塚をこよなく愛し4兄弟を見守る母の桃仙は、元宝塚歌劇団トップ娘役で現在も多方面で活躍されている檀れいさんが演じます。

また、有川マコトさん、盛隆二さん、谷山知宏さん、林田一高さん、鹿野真央さん、佛淵和哉さん、橋本偉成さんと徳山なおさん(Wキャスト)らが出演します。

『有頂天家族』は、11月3日(日・祝)から11日(月)まで東京・新橋演舞場、11月16日(土)から23日(土)まで京都・南座、11月30日(土)から12月1日(日)まで愛知・御園座にて公演が行われます。詳しくは公式ホームページをご覧ください。

nan

今回、物語の舞台である京都・南座での公演も決まっています。観劇ついでに下鴨神社など物語の聖地巡礼をするのも、より一層この作品を楽しませてくれるかもしれませんね。