劇作家・演出家ケラリーノ・サンドロヴィッチさんの作品を、才気溢れる演出家たちが新たに創り上げるシアタークリエ5作連続上演シリーズ「KERA CROSS」。2024年にシリーズラストとなる『骨と軽蔑』が上演されましたが、新たなシーズンとして2025年よりシリーズの継続が決定しました。第六弾作品として選ばれたのは、2004年に初演された『消失』です。

「KERA CROSS」新シーズン開幕!

「KERA CROSS」とは、劇作家・演出家ケラリーノ・サンドロヴィッチさんの作品を、才気溢れる演出家たちが新たに創り上げるプロジェクト。

鈴木裕美さん演出による『フローズン・ビーチ』(2019)から始まり、生瀬勝久さん演出の『グッドバイ』(2020)、河原雅彦さん演出の『カメレオンズ・リップ』(2021)、三浦直之さん演出の『SLAPSTICKS』(2022)、そしてシーズンラストとしてKERAさんが書き下ろし、自ら演出を手掛けた新作『骨と軽蔑』(2024)と、5作品がシアタークリエにて上演されました。

そして2025年、新シーズンとしてシリーズの継続が決定。上演されるのは、KERAさんが主宰する劇団ナイロン100℃の代表作で、2004年に初演された『消失』。2017年、2018年、2022年には韓国版も上演された作品です。今回演出を手がけるのは、「KERA CROSS」第三弾『カメレオンズ・リップ』の演出も行った河原雅彦さん。

河原さんは「笑いの要素を含みながらも、この世界の住人が抱えているジリジリとしているテイストがとても好きで。センシティブでやりがいのあるこの作品を選ばせてもらいました。力強いキャストとともに楽しく試行しながら魅力のある舞台の立ち上げを目指します」と意気込みを語っています。

キャストには、ドラマ『西園寺さんは家事をしない』や舞台『カラカラ天気と五人の紳士』などの出演も話題の藤井隆さん、ミュージカル『ダブリンの鐘つきカビ人間』などに出演しKERA CROSSには『グッドバイ』に続いての出演となる入野自由さん、『La Mère 母』『Le Fils 息子』『チョコレートドーナツ』など舞台で精力的に活動する岡本圭人さん、KERA作品・河原演出作品は『室温』『カメレオンズ・リップ』に続き3度目の出演となり、河原さんも信頼を寄せる我が家の坪倉由幸さん、ドラマ『教場』舞台『SUNNY』などの俳優活動のみならずバラエティでも活躍する佐藤仁美さん、舞台『ふくすけ2024-歌舞伎町黙示録-』や大河ドラマ『どうする家康』などに出演し独自の存在感を示す猫背椿さんと、多彩なキャストが集いました。

<STORY>
物語の舞台はいつの時代とも知れずどこの国とも知れない。その家には、はるか昔に両親に出て行かれたきりお互いを頼りに生きてきた兄弟が住んでいた。
クリスマスの夜、弟が想いを寄せる女性を迎えて楽しい一夜になるはずが、ちょっとした誤算からその計画はもろくも崩れ去ってしまう。闇医者、家を間借りにきた女、ガス修理業者、兄弟の家に集まった6人の“善意”がかけ違い、彼らが築き上げてきた日常を破滅へと導いていく。KERAが繊細に描き出したディストピア・スケッチ、善人がもたらす驚愕の結末とはー

『消失』は2025年1月18日(土)から2月2日(日)まで紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて上演。2月6日(木)7日(金)に大阪・サンケイホールブリーゼにて上演されます。公式HPはこちら