ミュージカル『VIOLET』が演出に藤田俊太郎さん、主演には三浦透子さんと屋比久知奈さんを迎え、待望の再演!1964年の激動のアメリカで、苦闘しながらも自分自身の価値観をみつけていく姿が描かれています。

「人生を旅とするならば、傷も旅の一部。一緒に強く進んでいく」

ミュージカル『VIOLET』は、1997年にオフ・ブロードウェイにてプロデュースされた作品で、ジニーン・テソーリさんの手掛ける楽曲が特に高い評価を受けています。2019年には、演出家の藤田俊太郎さんが単身渡英し、現地のキャスト・スタッフとロンドン公演を実現。オフ・ウエストエンド・シアター・アワードで6部門にノミネートされ、日本人演出家の作品が栄誉ある「作品賞」候補に選ばれる快挙となりました。

2020年にはコロナ禍での中止を乗り越え、3日間の限定上演となりましたが、日本での日本キャスト版の上演が実現。そして、今回、待望の再演です。

2024年版の演出は、2019年のイギリスキャスト版ロンドン公演、2020年の日本キャスト版日本公演の公演に引き続き、藤田俊太郎さんが務めます。藤田さんは『ラビット・ホール』『ラグタイム』での演出が評価され、第31回読売演劇大賞演出家賞にノミネートされるなど、今最も注目を集める演出家の1人です。

「『VIOLET』に初めて触れた時、ジニーン・テソーリの音楽、ブライアン・クロウリーの脚本・歌詞、作品の瑞々しさに深く感動しました」「VIOLETは幼少の頃に不慮の事故にあい、大人になってからその傷を癒してもらうために旅に出ます。舞台は1964年アメリカ南部。様々な人たち、多様な価値観との出会いで彼女は変わります。人生を旅とするならば、傷も旅の一部。一緒に強く進んでいく。新しい座組、そして観客の皆様と、再びこの旅を始められることを心から幸せに思っています」とコメントしています。

物語の舞台は、1964年のアメリカ南部の片田舎。幼い頃に、父親による不慮の事故で顔に大きな傷を負ったヴァイオレットは、25歳の今まで人目を避けて暮らしてきました。

しかし、彼女は“あらゆる傷を癒す”という奇跡のテレビ伝道師に会う為、バスで西へ1500キロ、人生初の旅に出ることを決意します。長距離バスの様々な同乗者から、多様な価値観に出会い、少しずつ変化していくヴァイオレット。長い旅の先に彼女が辿り着くのは…。

W主演には演劇界注目の女優・三浦透子&屋比久知奈

主人公のヴァイオレット役は、三浦透子さんと屋比久知奈さんがWキャストで務めます。
映画『ドライブ・マイ・カー』や『そばかす』、舞台『ロスメルスホルム』などに出演。そして歌手としても活躍している三浦さん。

三浦さんは「大きな挑戦の機会を頂けたこと、本当に嬉しく思います。音楽に乗せるからこそ届けられる心からの言葉を、ヴァイオレットと共に見つけたいです。素敵な旅になるよう、精一杯頑張ります」とコメント。

ミュージカル『レ・ミゼラブル』ではエポニーヌを、『ミス・サイゴン』ではキムを、『ジェーン・エア』ではジェーン・エアとヘレン・バーンズと、ミュージカル作品に欠かせない存在となっている屋比久さん。

屋比久さんは「大好きな作品なのでとても嬉しいのと同時に、ヴァイオレットを演じる重みをひしひしと感じています。素晴らしい楽曲を支えに、今の私だからこその生き方で、彼女の旅路を大切に歩んでいきたいと思います」と意気込みました。

共演には、フリック役に東啓介さん、モンティ役に立石俊樹さん、ミュージックホール・シンガー役にsaraさん、ヴァージル役に若林星弥さん、リロイ役に森山大輔さん、ルーラ役に谷口ゆうなさん、老婦人役に樹里咲穂さん、伝道師役に原田優一さん、父親役にspiさんが出演します。

ミュージカル『VIOLET』は、東京芸術劇場プレイハウスにて4月7日(日)~4月21日(日)で上演、その後、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて4月27日(土)~4月29日(月・祝)で上演です。公式HPはこちら

ミワ

2020年の公演は、新型コロナウイルスの影響で3日間というかなり限られた上演でした。客席の配置の仕方も当初の構想から変えざるをえなかった状況だったので、今回、そういった制約なしでの上演がとても楽しみです!