数多くの映画賞を受賞したドイツ映画をもとにした舞台『グッバイ、レーニン!』の日本初演が決定しました。主演に相葉雅紀さん、演出に上村聡史さんを迎え、2025年3月9日(日)からPARCO劇場にて上演されます。
「今の時代にも共感できるような、いきいきとしたものが息づいている」
東西ドイツ統一を背景に、時代の変化に翻弄される家族の姿をハートフルに描いたヒューマンドラマである映画『グッバイ、レーニン!』。2003年にドイツで公開され、本国ドイツだけで600万人以上を動員するなど、大ヒットを記録しました。ドイツ国内外の映画賞を数多く受賞し、ゴールデングローブ賞の外国語映画賞にもノミネートされ、ここ数十年の間で最も成功したドイツ映画の1つと言われています。
そして2021年、東ドイツを知らない世代も、あの時代を懐かしむ世代も親しみをもてるよう、国家の政治的な背景ばかりでなくコメディ要素も織り込んだ家族にまつわる普遍的でハートフルな演劇作品として舞台化されました。舞台版は、映画の脚本を手掛けたベルント・リヒテンベルク自身による舞台化でありながら、映画にはない、演劇ならではの仕掛けも盛り込まれた作品となっています。
そんなドイツ発の話題作『グッバイ、レーニン』の日本初演が決定。演出を務めるのは、2024年9月に新国立劇場の芸術参与に就任し、2026年9月より同劇場演劇部門芸術監督に就任予定であり、現在新国立劇場にて上演中の『白衛軍』では劇場の機構をフルに活かしたダイナミックな演出を手掛けている上村聡史さんです。
本作について「“人々の身体に染みついた記憶”がテーマだ」と感じたという上村さんが、初登場のPARCO劇場でどのような演出を手掛けるのでしょうか。
そして主演のアレックス役を演じるのは、2024年に嵐としてデビュー25周年を迎え、2022年に『ようこそ、ミナト先生』で12年ぶりの舞台に出演、2024年には『THANATOS~タナトス~』で音楽朗読劇に挑戦するなど、舞台にも意欲的な相葉雅紀さん。「今から数十年前の出来事をテーマにした物語ではありますが、脚本を読んだとき、作品に描かれる時代の流れに翻弄される人々の姿、家族を想うあたたかい心は、今の時代にも共感できるような、いきいきとしたものが息づいていると感じました。 上村さんの演出によって描かれる作品の世界に飛び込み、全力で挑ませていただきます」と意気込みを語りました。
<ストーリー>
主人公アレックスは、母と姉と3人で、東ドイツの首都ベルリンに暮らしている。
父はアレックスが幼いころに西ドイツに単独亡命していた。東ドイツ建国40周年記念日である1989年10月7日の夜、アレックスは家族に内緒で反体制デモに参加、警官ともみあっていたところを、偶然通りかかった母に見つかってしまう。
母はそのショックから心臓発作を起こし、8か月間昏睡状態に陥ってしまうが、ある日突然目を覚ます・・・・
パルコ・プロデュース2025 『グッバイ、レーニン!』は2025年3月9日(日)から3月31日(月) までPARCO劇場にて上演。その後、4月5日(土)から4月7日(月)まで福岡・キャナルシティ劇場、4月11日(金)から4月15日(火) まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演されます。公式HPはこちら