蓬莱竜太さん作・演出、長澤まさみさん、森山未來さんダブル主演の舞台Bunkamura Production 2025『おどる夫婦』に、松島聡さん、皆川猿時さん、小野花梨さん、伊藤蘭さんらの出演が決定し、コメントが到着しました。

現代社会で生きづらい性質を持つ、不器用な夫婦の10年を描く

2025年4月からTHEATER MILANO-Zaで上演される舞台『おどる夫婦』。蓬莱竜太さんが作・演出を務め、夫婦の10年間の物語を書き下ろします。主演を務めるのは、映画『モテキ』以来14年ぶりに共演を果たす長澤まさみさんと森山未來さん。長澤さんは自分の感情を上手く表現することができない舞台衣裳デザイナーの妻・キヌを、森山さんは人生の意味を哲学しながら不器用に生きる夫・ヒロヒコを演じます。

そして、夫婦を取り巻く登場人物たちに豪華俳優陣が集結しました。普段は屈託のない青年で時折情緒が乱れるキヌの弟・光也に、男性アイドルグループ timeleszのメンバー・松島聡さん。ヒロヒコに文章を書くバイトを斡旋している編集者・薮原に、あらゆる個性を演じ分け振り幅の広い演技に定評がある皆川猿時さん。才能に溢れ自由奔放なキヌのアシスタント・りくに、数々の作品でその表現力が高く評価されている小野花梨さん。

キヌの母親・朋恵に、昨年ソロアーティストとして50周年記念ツアーを成功させ、舞台には2年振りの登場となる伊藤蘭さん。そして、内田慈さん、岩瀬亮さん、内田紳一郎さんら実力派俳優陣も揃い、総勢9人でこの物語を紡ぎます。

松島聡さんは「初めて観た蓬莱竜太さんの舞台は『広島ジャンゴ 2022』で、「人間とは何か?」を深く探求されている方だと、劇中の愛憎渦巻く激しいドラマに衝撃を受けながら感じました。また若い俳優の個性を上手く活かして下さる劇作家・演出家さんという印象もあり、自分もどんな風に料理していただけるか、とても楽しみにしています。
役については、「母と姉から愛情を注がれ、自立を望みながらしかねている青年」と伺いました。これまで、舞台では現実とはかけ離れた設定や役を演じることが多かったのですが、今回は等身大で現実とも地続きの設定になるのかなと。僕はどんな役でも共通点を探すことから始めるのですが、今回は家族のことや「自立とは何か」など、自分に向き合いながら考えることになりそうです。でも伊藤蘭さんが母で長澤まさみさんが姉という豪華な家庭環境は、しっかり楽しませていただきます(笑)」とコメント。

皆川猿時さんは長澤さんと森山さんについて「長澤さんは絶対に弱音を吐かないんです。芯が強い。カッコいいの。僕は油断すると「疲れた」「お腹空いた」「帰りたい」ってすぐ言っちゃう(笑)。ええ、少しは見習わないといけません。森山さんの身体能力、ありゃなんですか、素直にうらやましいです。でも、僕があんなふうに動いたら、すぐケガしちゃうからなぁ、全然見習わなくていいか(笑)。というわけで、お二人と共演できるなら「是非!」と。ええ、ホント楽しみです」と語りました。

小野花梨さんは「16 歳で踏ませていただいた初舞台が Bunkamura さん製作の『8 月の家族たち』で、ちょうど同じ頃、初めて挑戦した蓬莱竜太さんの出演者オーディションに落ちてもいます(笑)。あれから10年、26歳になった今。観客として拝見するたび「あの台詞を自分でも言ってみたい!」と熱望し続けた蓬莱作品に、やっと出演させていただくことができました! しかも、こんな素晴らしい先輩方ばかりの座組で、製作は初舞台と同じBunkamuraさん。稽古前の今からご褒美をいただいたようで、友人たちにも「絶対に面白い作品になるから」と既に宣伝しています(笑)」と念願の蓬莱作品出演の喜びを語りました。

伊藤蘭さんは「初めて拝見した蓬莱作品には世代を超えた人の心の機微が深く刻まれており、観劇後もジワジワと浸食され続けるような〝ジワる〟感覚を味わいました。いただいたプロットを読み、今作もそんな、観た人の心に長く残る作品になるのではないかと期待を膨らませています」と期待を語りました。

Bunkamura Production 2025『おどる夫婦』は2025年4月10日(木)から5月4日(日・祝)までTHEATER MILANO-Zaにて上演。5月には大阪・新潟・長野公演が行われます。