1975年に初演されて以降、オリジナルの演出と振付で上演され続けたミュージカルの金字塔『コーラスライン』。2021年に誕生した新演出版の演出家・ザック役にアダム・クーパーさんを迎え、日本特別公演の上演が決定しました。東京建物 Brillia HALLでの日本プレミア公演と、Theater Hでの東京凱旋公演、その他大阪・仙台での地方公演が予定されています。
演出家・ザックが舞台上に登場する新演出
伝説的なダンサーであり振付家のマイケル・ベネットにより、1975年にニューヨークのオフ・ブロードウェイで生み出されたミュージカル『コーラスライン』。オーディションを受けに来た男女が舞台上で歌と踊りによって自身の人生を語り、表現していく物語はブロードウェイで15年間のロングランを続け、トニー賞9部門、ピューリッツアー賞演劇賞などを受賞。現在も語り継がれるミュージカルの金字塔となりました。
初演以来、オリジナルの演出・振付のみで上演されてきた『コーラスライン』ですが、2021年に奇跡的に新演出と振付の許可が降り、ニコライ・フォスターさんが新演出・振り付けを担当。

マイケル・ベネットの精神を受け継ぎつつ、これまで舞台上に姿を現さず客席の最後列からダンサーに語りかけていた演出家・ザック役を、舞台上に出現させ、彼もダンサーと同じ舞台人であり、同じ人間であることを強く打ち出しています。
イギリス、レスターの The Curve で幕を開けたこのバージョンは、2024年ロンドン、サドラーズ・ウェールズ劇場をはじめイギリス都市でツアーを行うなど注目を集めました。そして2025年9月、日本上演が実現します。

ザックを演じるのは、世界的にも有名なバレエダンサーで、『Singin’in the Rain〜雨に唄えば』や天海祐希さんと共演した舞台『レディマクベス』で日本でも人気の高いアダム・クーパーさん。
アダム・クーパーさんは「オリジナルの舞台も映画でも誰もが知るこの作品を新しい演出で上演すると聞いた時は、とても素晴らしいアイデアだと思いました。
私が演じるザックは自分のキャリアとも非常に似ているので、今までの経験を活かすことができます。
特にオリジナルの演出と最も異なるのは、このザックの在り方だと思います。ですのでザック役を新しく創り上げることができると思いました。
観客席からマイクで話しかけるというオリジナル演出を、この新演出では舞台上でダンサーたちと関わっていくことは、ザックの人間性をより観客の皆様にお見せすることができますし、ただの厳しい演出家・振付家という印象ではなく、この物語に登場する名もなきダンサーたちと「同じ」舞台を愛する一人の男として観客の皆様に感じとってもらえるのではと思います。
日本のすべてのファンと友達の皆さん!
「コーラスライン」で日本に戻れること、皆さんに会えることが楽しみです。
イギリスよりたくさんの愛をこめて。またもうすぐお会いしましょう!」とコメントしました。

<あらすじ>
ニューヨーク・ブロードウェイが舞台の、新作ミュージカルのオーディション会場。
ステージ上には、1 本の白い線が書かれている=コーラスライン。
その線の前に、最終オーディションに残ったメンバーが、最後の課題を渡される。
「自分自身について語って欲しい」と。
そして課題を渡すのが、新作ミュージカルの演出家・ザックである。
最終オーディションの面々は、多様な人生を歩んできており、誰一人として同じ回答をする者はいない。
自分の人生のシェアをするとき、人は最高の主役であり、輝く瞬間を見るのであった。
そんなメンバーの中に、ザックの元恋人で女優のキャシーも入っていたのだった…。
ミュージカル『コーラスライン』は2025年9月8日(月)から22日(月)まで東京建物 Brillia HALL、10月10日(金)から19日(日) までTheater Hで上演が行われる他、大阪・仙台での上演を予定。公演詳細は5月中旬発表予定となっています。公式HPはこちら