世界的傑作戯曲「ピーターパン」をウェンディの視点から大胆に翻案した本作『ウェンディ&ピーターパン』。2013年に英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの新作公演として初演され、日本ではジョナサン・マンビィさんの演出により2021年に上演された本作が再び上演されます。新たにキャストとして迎えるのは、初共演となる芳根京子さん、渡辺翔太さんです。

“少女が自らの力で運命を切り開いていく”物語に

ジェームス・マシュー・バリーが20世紀初頭に生み出した世界的傑作戯曲「ピーターパン」を、ロンドンで活躍する気鋭の作家であり演出家エラ・ヒクソンが、新たな登場人物を加え、ウェンディの視点から大胆に翻案した『ウェンディ&ピーターパン』。

ネバーランドで“母親”の役割を与えられることに強い戸惑いを示し、女性たちが“自らの力で運命を切り開いていく”物語を、ダンス・フライング・小道具・美術・映像を駆使した“フィジカルシアター”スタイルで描いた本作は英国内でも度々上演され、日本ではワールドツアー版として2021年に上演されました。近年では2025年にワールドツアー版がロンドンで上演され、再び注目を集めています。

そして2026年、ジョナサン・マンビィさんの演出により待望の日本再演。タイトルロールであるウェンディとピーターパンを演じるのは、今回が初共演、演出のマンビィさんとも初タッグとなる芳根京子さんと渡辺翔太さん。本作の美しい世界観をどのように表現されるか、期待が高まります。

さらに、ウェンディの弟ジョンとマイケルを鳥越裕貴さんと松岡広大さん、ピーターの相棒ティンクを富山えり子さん、海賊・スミーを初演に引き続き玉置孝匡さん、ウェンディたちの母親ミセス・ダーリング役には池谷のぶえさん。

そして、フック船長とミスター・ダーリングの二役を、ミュージカルをはじめ映像・音楽・司会など多方面で活躍する石丸幹二さんが演じます。

<ストーリー>
1908年のロンドン。ダーリング家の子供部屋。ウェンディ(芳根京子)、ジョン(鳥越裕貴)、マイケル(松岡広大)、そして体の弱い末っ子のトムが戦争ごっこをしながら部屋中を飛び回っている。そこへ両親であるミスター&ミセス・ダーリング(石丸幹二、池谷のぶえ)が子供たちを呼びに来る。家族が揃った姿は幸せそのもの。

その晩、熱を出したトムを医者に診てもらうも、診立てはあまりよくない。やがて皆が寝静まった遅い時間に子供部屋の窓からピーターパン(渡辺翔太)がやってきて、トムをどこかへ連れ去っていった…。

それから1年後のある日の夜、子供部屋の窓が開いて、再びピーターパンが現れる。驚くウェンディはジョンとマイケルを叩き起こし、トムを探しにいくため、ピーターパンたちと一緒にネバーランドへと旅立つのだった。

コメント到着!

演出:ジョナサン・マンビィ
このたびまた日本に戻り『ウェンディ&ピーターパン』を上演できることを大変嬉しく思っております。この作品は、私にとって特別な意味を持つ大切な作品です。約10年前にロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで初演され、さらに2021年東京オリンピック開催の年に東京で創り上げた上演を経て、作品は進化を続けより深まっていきました。さらにスペクタクルな舞台へと成長しましたが、同時に、私にとっては最も個人的で心のこもった作品のひとつであり続けています。その作品を再び日本の観客の皆さまと共有できることを大変光栄に思っています。今回の新たなカンパニーとともにこの作品に取り組めることも大きな喜びです。また、芳根京子さんと渡辺翔太さんとご一緒できることをとても嬉しく思っています。お二人がウェンディとピーターという役にどのような新しい視点と解釈をもたらしてくださるのか、今から楽しみです。きっとこの物語に新たな生命力と想像力を吹き込んでくださると確信しています。

芳根京子
大好きなピーターパンの世界に飛び込める機会をいただき、今、とてもドキドキしています。私が演じるウェンディは、今作では勇敢でカッコいい女性。彼女の力強さをしっかり表現しなくてはいけませんし、実は高所恐怖症なのですが、フライングに関して演出のジョナサン・マンビィさんとお話しするうち、「チャレンジしてみたい!」と恐怖が吹き飛んでいきました。今回のお話を頂いた直後、ピーターパンのイラストが入った櫛を見つけて毎日持ち歩いているのですが、その櫛には「Have a wonderful time!(素晴らしい時間を!)」と書いてあるんです。座組みの皆様、そしてお客様と一緒に、ネバーランドで“素晴らしい時”を過ごせたらと願っています。

渡辺翔太
今まで経験してきた舞台とは全く違う新たな挑戦に、ドキドキとワクワクでいっぱいです。『ピーターパン』といえばフェアリーな夢の世界。「夢を見てもらう」という意味では僕の仕事とも通じるので、夢のような時間を届けられたらと思います。日頃から年齢を感じさせたくないと思っていますし、“大人になりたくない”ピーターパンになりきりたいですね。演出のジョナサン・マンビィさんは太陽のように陽気な方で、緊張もありつつ稽古が楽しみです。共演の方々からもたくさん吸収して、「一緒にやってよかった」と思ってもらえるように全力を尽くします。お客様が幸せな気持ちになって劇場を後にしてもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。

Bunkamura Production 2026/DISCOVER WORLD THEATRE vol.16『ウェンディ&ピーターパン』は2026年6月12日(金)から7月5日(日)までTHEATER MILANO-Za、7月13日(月)から20日(月・祝)までフェニーチェ堺大ホールにて上演。公式HPはこちら