『ナイツ・テイル－騎士物語－』は、2018年世界初演、日本発のミュージカル。シェイクスピアの『二人の貴公子』をベースに、和楽器の演奏や甲冑テイストの衣装などの日本らしさを散りばめ、独自の世界で展開する騎士道の物語です。脚本・演出は大ヒットミュージカル『レ・ミゼラブル』やロイヤル・シェイクスピア・シアターの古典劇で演出を手掛けてきたジョン・ケアード氏。世界が注目する新時代のミュージカルが2021年秋に再演することが決まりました！

豪華すぎる伝説のキャストが再集合！

二人の貴公子を務めるのは文字通り、日本演劇界の“貴公子”たち。ひとりは『SHOCK』シリーズでミュージカル単独主演記録1位を更新し続けるKinKi Kids・堂本 光一さん。もうひとりは数々のミュージカルで主演を務める“ミュージカル界のプリンス”こと井上 芳雄さんです。ともに21歳で帝国劇場の舞台に立ち、20年間トップランナーとして活躍してきた二人の貴公子。初共演となった2018年公演は舞台ファンの高い関心を集めました。

二人の貴公子とともに物語を支えるメインキャストも豪華俳優がずらり。元宝塚トップスターの音月 桂さんやテレビドラマで大注目の上白石 萌音さん、ミュージカル界で長年活躍されている島田 歌穂さん、岸 祐二さん、大澄 賢也さんらが高いレベルの歌唱と演技で世界初演の本作を盛り上げました。今年の再演では、初演メインキャストが再集結！その注目度の高さから、今年一番チケットが取りづらい作品の一つと言えるでしょう。

『ナイツ・テイル－騎士物語－』のあらすじと原作は？

テーベの騎士で従兄弟同士のアーサイト（堂本光一）とパラモン（井上芳雄）は厚い友情を誓い合い、騎士としての誇りと名誉を何よりも大切に生きていました。敵国アテネに捕えられたことで、ふたりはアテネ大公の妹・エミーリア（音月桂）に同時に恋に落ちてしまいます。祖国に追放されたアーサイトと牢獄に残ったパラモン。互いに敵愾心を抱きながら、エミーリアを必ず手に入れると決心し道を違えて行きます。艱難辛苦を経て再会した2人は、どちらがエミーリアを得るにふさわしいか男か、愛と名誉そして生死を賭けて決闘を挑むのでした。（帝国劇場 ミュージカル『ナイツ･テイルー騎士物語ー』2018年公演公式サイト「STORY」より要約）

原作の『二人の貴公子』はシェイクスピアが晩年に執筆した、ジョン・フレッチャーとの合作とされる悲喜劇。そしてその原作を辿れば、ジェフリー・チョーサーの『カンタベリー物語』に登場する「騎士の話」に行きつきます。 騎士道ロマンスの典型である、貴婦人への献身的な騎士の愛。『二人の貴公子』では決闘の末に一方の騎士だけが貴婦人の愛を勝ち取ることになるのですが、はたして、『ナイツ・テイル』の結末はどうなるのでしょうか。『レ・ミゼラブル』世界初演の潤色・演出のジョン・ケアードが原作をもとにしつつ、現代に新たに生みだした展開にご注目ください。