脚本家・坂元裕二さんと演劇人・岩松了さんが初タッグ!松たか子さんと永山瑛太さんのW主演で、PARCO PRODUCEの新作舞台『ずらかるやつら』が上演されます。舞台は、雪に閉ざされた小さなホテル。濡れ衣を着せられて逃げる妻と、彼女を追う夫が、奇妙な事件に巻き込まれていきます。ユーモアと緊張感が交錯する、坂元作品ならではのロマンティック・ミステリーに注目です。

人気脚本家・坂元裕二が書き下ろす新作ロマンティック・ミステリー

新作舞台『ずらかるやつら』を書き下ろすのは、テレビドラマから映画まで数々の話題作を世に送り出してきた脚本家・坂元裕二さん。ユーモアと緊張感が入り混じる巧みな会話と、社会を見つめる鋭い視点が融合された独自の作風で知られています。ドラマ『カルテット』(2017年)で芸術選奨文部科学大臣賞、映画『怪物』(2023年)で第76回カンヌ国際映画祭脚本賞に輝くなど、国内外で高い評価を獲得してきました。

演出を手がけるのは、坂元裕二さんが尊敬している演劇人・岩松了さん。第28回紀伊國屋演劇賞(1993年)、第49回読売文学賞(1997年)、第21回鶴屋南北戯曲賞(2018年)などを受賞し、劇作家・演出家・俳優として演劇界を牽引してきました。演出家としてPARCO劇場に登場するのは、『シェイクスピア・ソナタ』(2007年)以来、19年ぶりです。坂元さんとの初タッグなので、これは見逃せません!

本作の舞台は、雪に埋もれかけた小さなホテルです。濡れ衣を着せられて逃走してきた経営者と、それを追ってきた夫が、とある事件に巻き込まれていくロマンティック・ミステリーとのこと。ホテルに集うのは、それぞれの事情を抱え、何かから逃れようとする“ずらかる”人たち。可笑しくも切実な彼らは何から逃げ、どこへ向かうのでしょうか?

坂元裕二さんは「昔から一年のうちで大晦日が最も好きでした。そんな年の瀬に松さんと瑛太さんと一緒に舞台を上演出来たらな。そんな思いではじめた企画です。除夜の鐘をまたいで、少し淋しげだけど新しい年の訪れに高揚する楽しい時間を観客のみなさんと共有出来たらと思っています」と作品登場のきっかけを明かしています。

濡れ衣を着せられた妻と、領収書を求める夫。奇妙なホテルで何が起こる?<あらすじ>

「わたしは何もしてない」冤罪を主張するも聞き入れられず、逃走することとなった経営者(松たか子)は人目を忍んで夜行列車に飛び乗るとやがて北の地に辿り着き、雪に閉ざされた『ホテル八色』にチェックインした。間もなく血眼になった彼女の夫(永山瑛太)が追いかけてきた。夫である前に税理士である彼は言う。「逃げてないで領収書を提出してください」

差し迫る会社の決算日を巡って夫婦の攻防が行われる中、二人は気付く。「このホテル、何かおかしい」オーナー(岩松了)や、滞在中の客(豊原功補)の笑顔の裏に隠された奇妙な事件に巻き込まれていく。「そんなことに関わってる場合じゃないのに!」雪崩警報の鳴り響く大晦日の夜、いやがおうでもあぶり出されていく彼らのもうひとつの顔。逃げる妻と追う夫は出口の見えない迷宮に迷い込んでいく。

松たか子×永山瑛太が、坂元作品の唯一無二の世界観を体現

本作でW主演を務めるのは、坂元作品を知り尽くす松たか子さんと永山瑛太さんです。松さんは『カルテット』『大豆田とわ子と三人の元夫』(2021年)、映画『ファーストキス 1ST KISS』(2025年)など、数々の坂元作品で主演を務めてきました。一方、永山さんもドラマ『それでも、生きてゆく』(2011年)、『最高の離婚』(2013年)、映画『怪物』(2023年)などに出演しています。

松さんが岩松作品に出演するのは『夏ホテル』(2001年・PARCO劇場)、『嵐が丘』(2002年)に続いて3度目になります。一方、永山さんが岩松作品に出演するのは今回が初めてです。稽古場でどのような化学反応が生まれ、舞台上でどのように結実するのか、ワクワクしますね。

さらに、共演者として個性あふれる俳優陣が集結しました。

キャリアに裏打ちされた円熟の演技で、坂元さん・岩松さんから厚い信頼を寄せられている豊原功補さん。劇団はえぎわを拠点に、独特の間と佇まいを生かした演技で、NODA・MAP『華氏マイナス320°』(2026年)など話題作に相次いで出演している川上友里さん。映画『猿楽町で会いましょう』(2019年)、『うみべの女の子』(2021年)、Netflix『九条の大罪』(2026年)などで繊細かつフレッシュな演技を見せ、注目を集めている石川瑠華さん。

舞台・映像でキャリアを積み重ね、『アイドル、かくの如し』(2011年)、『シダの群れ3 港の女歌手編』(2013年)などで岩松さんの演出を経験した足立理さん。舞台『うま-馬に乗ってこの世の外へ-』(2026年)の出演も記憶に新しく、今年2度目のPARCO劇場となる尾倉ケントさん。そして、演出を務める岩松さんも出演予定です。

【主演:松たか子 コメント】
今年もまた、PARCO劇場の舞台に立てますこと、感謝しております。もちろん、この芝居と共に旅ができることも楽しみです。
久しぶりに岩松さんの芝居、そして坂元さんのセリフを舞台で言うことになろうとは、、恐怖しかありませんが、でも何故だかとってもワクワクしています。
舞台に立つ姿が美しいなぁ、と常々思う瑛太君や、大変魅力的なキャストの皆さまと共に、ただひたすらに稽古してゆく所存です。劇場で、お会いしましょう。

【主演:永山瑛太 コメント】
舞台『ずらかるやつら』に出演する事が決定しました。
岩松了さん、坂元裕二さん、松たか子さん、物凄い強いカードの隅に自分がいます。
私は、まだどんなストーリー、役柄、諸々、詳細を把握していませんが、ここ最近、舞台上で台詞が全く出てこず、固まってしまう悪夢をみて、変な時間帯に起き、ギターを弾いて誤魔化し、映画を観て眠くなり、悪夢をみて、早く、台本が欲しい、稽古をしたい、、そんな気持ちに押し潰されそうでも、どうにか細い体幹で立て直す、そんな毎日です。
どんな作品になるのか、楽しみと期待しかありません、という感覚とは少し離れたところにいますが、何かで繋ぎ合わせ、進んでる。何か?何かとは何か。
皆様、劇場に遊びに来てください。きっと笑える作品。お待ちしてます。

PARCO PRODUCE 2026『ずらかるやつら』は、2026年12月6日(日)〜28日(月)に東京・PARCO劇場で上演予定です。2027年1月に愛知・福岡・大阪・宮城公演も予定されています。公式HPはこちら

さよ

あらすじを読んでいて、シリアスな雰囲気にハラハラしていたら、「そんなことに関わってる場合じゃないのに!」という言葉が登場して、坂元作品らしいユーモアを感じて思わずほほえんでしまいました。切実なのにどこか笑ってしまう登場人物たちと会いに、ぜひ劇場へ足を運んでみてくださいね。