親しみやすいメロディとアニメーションで世代を超えて楽しめるディズニー映画。クラシック作品の実写映画化がヒットし、情報公開を控える作品がいくつもあると噂されています。映像のリアルな質感でも納得しやすいよう、現実味のある物語へと脚色される傾向がある実写化。深みが増して大人の心を掴む一方、おなじみのディズニーソングが劇中では封印されてしまうことも。そんな「ミュージカルアニメーション実写化」のハードルを超え、ミュージカル映画として成功した作品をご紹介します!

時代背景と作品メッセージがファンタジーと融合した、黄金比ミュージカル映画『美女と野獣』

2017年に公開された『美女と野獣』は人気女優のエマ・ワトソンさんが主演したことでも話題になりました。公開当時大ヒットした背景には、自分らしく生きる、という現代に即したメッセージがあると言えるでしょう。

『ドリームガールズ』(2006年)のビル・コンドン監督とエマ・ワトソンさんが作り上げた、現代的なベルの人物像は作品の魅力のひとつ。周りの女性たちが洗濯に時間を割くなか、彼女は樽をロバに引かせる洗濯機のような装置を作り、捻出した時間で趣味の読書にふけります。その姿は現代ではごく自然な女性像のはずですが、舞台となる18世紀フランスの田舎町では変わり者扱い。その孤独を埋めるようにシェイクスピアなどの物語を好み、広い世界へと目を向ける姿が描かれます。

実写版のために書き下ろされた新曲も物語に華を添えます。「時は永遠に」「ひそかな夢」「デイズ・イン・ザ・サン~日差しをあびて~」はどれも心に響く名曲。ストーリーの深さ、メッセージの強さ、楽曲の豊かさの三拍子が揃った、新時代の名作ミュージカル映画です。

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『アラジン』は法律に縛られる歯痒さを訴えるジャスミンと人間らしさをにじませるジーニーに共感!

『美女と野獣』を上回る興行記録を達成したのが、2019年に公開された『アラジン』。恋物語を支えるランプの魔人・ジーニーをウィル・スミスさんが演じたことは有名ですね。

身分や法律に縛られて生きるアラジンとジャスミンが自由を求める姿はオリジナル映画と共通していますが、本作のメッセージを一言で表すならば、「声を上げろ」ということ。「王女は王子と結婚しなければならない」という法律とたたかうジャスミンの姿勢がかなり強調されています。

リーダーとしての教養を身につけ、国王になる意思を見せる彼女に、周囲は「黙って法律に従え」と諭すばかり。反骨精神を歌った楽曲「スピーチレス」が新たに加わり、自らの意思で人生を選択する現代的な女性像を印象付けています。

また、超越的存在のジーニーの名シーンがどのように再現されるかは注目ポイント。ガイ・リッチー監督のアイデアで、楽曲がヒップホップ調にアレンジされたり、ボリウッド映画のような目を引くダンスシーンとなったりすることで、映画に華を添えています。

見た目が青いジーニーですが、人間界に溶け込むために自然な肌色モードに変身することも。より人間に近い姿で「普通の人間のように暮らしてみたい」とジーニーが願う場面はアニメーション以上に心に刺さりました。

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ドキュメンタリー番組のような精細さとスケール感ある映像がとにかくすごい!『ライオンキング』

人間が一切登場しないアニメーションをフルCGで実写映画化した『ライオン・キング』(2019年)。本作ではとにかくその映像のクオリティに驚かされます。監督を務めたのは「アイアンマン」「アベンジャーズ」シリーズなどを手がけたジョン・ファブローさん。実写『ジャングル・ブック』(2016)でも完成度の高い動物のCG映像で評価されました。

冒頭の「サークル・オブ・ライフ」はアニメ版のシーンをそのままサバンナの動物たちが再現したのかと錯覚するほどの再現性。広大なアフリカの自然や朝日は絶景で見応えがあります。動物たちは朝露にぬれた毛の1本1本まで精巧に描き込まれ、CGであることを忘れてしまうほどです。

「王様になるのが待ちきれない」「ハクナ・マタタ」など、アニメ版ではイマジネーションを盛り込んだ映像で表現していたシーンは、実写でも賑やかな映像になるよう、蝶や多様な動物の大群を映り込ませたり、小動物のアングルで描いたりといった工夫がみられます。物語はアニメ版から大きく外れないため、映像表現の違いを比較して楽しむことができそうです。

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Sasha

ディズニーで実写化されたミュージカル映画をご紹介しました。アニメ版をご覧になっていなくても映画として充分に楽しめますが、実写版でキャラクターデザインなどの製作秘話を知ると、つい比較したくなってしまいます。