10月31日はハロウィン。この日にピッタリな映画といえば、ディズニー映画『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』です。ハロウィンタウンに住むジャックは、誰よりも怖がらせるのが得意な町のリーダー。毎年同じことを繰り返すハロウィンに飽き飽きしていた彼は、不思議な森で陽気な「クリスマスタウン」に出会い、すっかり心を奪われてしまいます。
ジャックは真新しいものを求め、ハロウィンにクリスマスの華やかさを取り入れようとしますが……。映画『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』を観ながらおうちでハロウィン気分を盛り上げてみませんか?
リアルな人形たちが歌い踊るミュージカル映画
『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』は、映画監督のティム・バートンが原案・原作を考案したミュージカルアニメーション映画です。静止している人形を1コマずつ動かして撮影する“ストップモーション”という技法を用いていて、細い手足のジャック達が不気味に歌い踊る様子は、まるで本当にキャラクターが生きているかのよう。
ゆらゆらと独特な動きを見せるハロウィンタウンの住人たちは、ティム・バートンの描く怪しい世界と見事にマッチしています。グロテスクな表現は苦手…という方も、キャラクターが軽快に歌うミュージカルシーンは思わず見入ってしまいますよ。
ダニー・エルフマンが手掛ける魅惑的な音楽
音楽を担当したのは、『チャーリーとチョコレート工場』や『スパイダーマン』の音楽でも知られているダニー・エルフマン。ダニーはジャックのミュージカルシーンをアテレコし、作中に登場するハロウィン・タウン・バンドのメンバーとしてもカメオ出演しています。
オープニングナンバーの「This Is Halloween」は、邪悪な雰囲気が漂うメロディーが魅力的。ハロウィンという西洋のイベントを世界規模のイベントへと定着させるのに一役買った名曲です。ダニーが作る楽曲は、不気味さだけではなくジャズの要素も取り入れています。悪役のブギーが歌う「Oogie Boogie’s Song」は、アメリカのジャズ全盛期のムーディーな雰囲気が気だるさを感じさせる怪しげなナンバーです。印象的な楽曲の数々は、映画を観た後に思わず口ずさみたくなるメロディーばかり。映画を観た後はサウンドトラックをセットで聴くことをおすすめします。
ジャック役を市村正親さんが好演!
主人公のジャック・スケリントンの吹き替えを担当したのは、現在ミュージカル『オリバー!』に出演中の市村正親さん。44歳のときにジャックの声を務め、映画公開後もゲームや東京ディズニーランドのアトラクションで同役の声優を担当しています。もちろん、セリフも歌も両方とも市村さんによるもの。
不気味で怖いビジュアルのジャックに、市村さんはウィットに富んだあたたかみのある声を吹き込みました。ジャックが初めてクリスマスの光景を目にするミュージカルナンバー「What‘s This」では、生き生きとした伸びやかな歌声で、ジャックの感動を見事に表現。日本のミュージカル界には欠かせない大物俳優による、聞きごたえある吹き替えにも注目です。
映画『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』は、ハロウィンというイベントそのものを世界中に知らしめた作品。キャラクターや音楽、ストーリーなど、魅力的な要素がたくさんあってカルト的な人気を博している不朽の名作です。今年のハロウィンは、おうちで『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』を観て不気味で愉快なー夜を楽しんでみてくださいね。