毎週日曜日21時〜22時放送、日本テレビ系『行列のできる相談所』に5月1日(日)から新MCに加わるのが井上芳雄さん。番組からの逆サプライズの形で新MC就任が発表されました。同番組に過去出演経験があり、「ブラック芳雄」と毒舌を披露する場面も。どんな方なのか、人柄と魅力を解説します。
気づいたらセンターに立っている?!スターの星の下に生まれた俳優
小学生4年生の時に、地元福岡で公演された劇団四季の『キャッツ』を観てミュージカル俳優を志したと言います。東京藝術大学声楽科に在籍中の21歳で、ミュージカル『エリザベート』の皇太子ルドルフ役でデビューを果たしました。
以降、その圧倒的な歌唱力と存在感、そしてプリンス役が多いことから「ミュージカル界のプリンス」の異名を持ちます。そのためか本人もトークで「気づいたら0番(センター)に立っている」と定番ネタにしている程。コロナ禍以前にファンが出待ちしていた時は、その道が「プリンスロード」と呼ばれていました。
デビュー作の『エリザベート』、2015年から主役のトート役として出演されています。他代表作に、ミュージカル大賞を受賞した『モーツァルト!』のヴォルフガング・モーツァルトや、堂本光一さんとの息の合ったタッグで好評を博した『ナイツ・テイル ―騎士物語―』パラモン役等があります。
「舞台に興味を持ってもらうために」映像作品でも活躍
「自分がホームグラウンドとしている舞台のことを知ってもらう、興味を持ってもらうために映像の影響力をうまく取り込んでいけたら」と自身の著書『ミュージカル俳優という仕事』でも語ったように、映像への出演も意欲的に取り組まれている井上さん。
『半沢直樹』(2020)のスペシャルドラマは記憶に新しいのではないでしょうか。主役の吉沢亮さん演じる高坂の上司役として出演されていました。また、FNS歌謡祭などの音楽番組への出演でご存じの方も多いかもしれません。昨年4月からはNHK総合の音楽番組『はやウタ』の総合司会も務めています。
トーク力に定評あり!行列MCにも期待
ファンには「ブラック芳雄」と呼ばれる一面も。自身のラジオ番組『井上芳雄 by MYSELF』で、仲良しの後輩俳優・小野田龍之介さんに対して「歌だけじゃなくて、ダンスもできるんだよな。そういうところが嫌い」とこぼす場面が。愛のある毒舌キャラクターは、井上さんのトークの定番でもあります。自身のコンサートではトークが長引いて、大幅に時間が押してしまうこともあるそう。
そんな、トーク力に定評のある井上さん。『行列のできる相談所』のMC就任は、3ヶ月ほど前に番組側からオファーの話を受けてから、発表当日(収録)まで音沙汰がなかったといいます。当日のサプライズ発表を受けて、困惑しつつも喜びをあらわにされました。
発表後には早速「新MCの井上です、よろしくお願いします」と挨拶し、舞台の長期間の稽古に比べて「MCは割りがいいと思っていた」とお茶目に語りました。他MCである東野幸治さん・後藤輝基さんとは全く毛色の異なる井上さんが入ることによって、番組がどう変化していくのか楽しみです。
5月からの放送が楽しみなのはもちろん、井上さんのMC起用で、「舞台を観てみたい」と演劇界が盛り上がったら嬉しく思います!