観劇の際は、事前にチケットを購入し、指定席に座るスタイルが基本です。一方で、舞台公演によっては、劇場内に立ち見席を設けているケースもあります。実は、宝塚歌劇団でも立ち見ができることをご存知でしょうか?そこでこの記事では、宝塚歌劇団の舞台を立ち見する方法について紹介します。
宝塚大劇場・東京宝塚劇場の立ち見席について
宝塚歌劇団の公演チケットは、時として争奪戦となります。人気の演目やトップスターの退団公演なら、なおさら競争率もアップ。「どうしてもこの作品が観たいのに、指定席が売り切れてしまった…」という経験のある方も少なくないでしょう。しかし、諦めるのはまだ早いかもしれません。生のタカラヅカを観劇するなら、“立ち見”もひとつの方法です。
宝塚大劇場・東京宝塚劇場では、座席を前方からSS・S・A・B席の4つに区分。これとは別に、1階席と2階席の後方部分が立ち見可能なエリアとして設定されています。
宝塚大劇場 | 1階席後方 中央より左右交互に整理番号で場所を指定(宝塚大劇場 座席表) |
東京宝塚劇場 | 2階席後方、20枚を販売。 舞台に向かって左・センター・右の各ブロックにおいて、番号による場所指定(東京宝塚劇場 座席表) |
以前は、劇場チケットカウンターにて観劇当日に立ち見券を購入できるシステムでした。新型コロナウイルス感染拡大を受け、現在では一般前売と同じタイミングでオンライン販売(宝塚歌劇Webチケットサービス)されています。
また、立ち見できる人数は大幅に制限され、先行入場も不可となりました。立ち位置は整理番号順で指定されているので、間違えないように注意してくださいね。立ち見席の運用ルールをしっかり守りながら、タカラヅカ観劇に臨みましょう。
立ち見をするメリットとデメリット
宝塚歌劇団の立ち見席は、指定席が取れなかった場合でも観劇できる貴重なチャンスといえます。また、B席の料金が3,500円(税込)であるのに対し、立ち見席は2,500円(税込)とさらにお得。舞台全体を見渡すことができるので、劇場の雰囲気を味わいたい方や、同じ公演を複数回観たい方にもおすすめです。
ただし、他の座席よりも後方からの観劇となるため、オペラグラスは必需品。一部舞台が見えにくかったり、音響が良くなかったりするリスクもあります。さらに、休憩時間を除いても約2時間半、立ったままで観劇しなければなりません。
舞台の見え方にハンデがあり、長丁場を乗り切る体力も求められる“立ち見”。それでも、宝塚歌劇団の舞台を手頃な価格で楽しめるところは、大きなメリットです。立ち見席だからこそ見えるタカラヅカの世界を、一度体験してみてはいかがでしょうか。
コロナ禍によって、宝塚歌劇団の立ち見に関してもルール変更が余儀なくされました。とはいえ、立ち見席が販売され続けていることに、ファンからのニーズの高さが感じられます。筆者も一度は立ち見してみたいと思いつつ…まずは足腰から鍛える必要がありそうです。