仲間と気軽に演劇の脚本を声に出して読み合わせをすることができる「読み合わせカフェ」。都内のカフェを貸し切り、月に約1、2回開催されています。普段お芝居をしていない人でも気軽に参加できるという「読み合わせカフェ」はどのような仕組みなのでしょうか。

新たな台本、仲間と出会える、“読み合わせカフェ”

「読み合わせカフェ」とは、演劇等の脚本を「声に出して」「誰もが」「⾃由に」読み合わせをすることのできる空間。小劇場を中心に活動している俳優の星秀美さんが、「演劇体験を、誰もが気軽に楽しめる場所を作りたい。演劇を愛する⼈々が出会い、交流できる機会を作りたい」という思いで立ち上げた企画です。

星さんは、「気軽にやる演劇がもっと広まってほしい」と発信しています。「仕事の休みに、草野球やフットサルをするように、放課後、友達とゲームで遊ぶように、“趣味”として演劇を楽しめる場所が、⾝近にあったら“演劇”という分野がより豊かになるのではないか」という想いで読み合わせカフェの企画を2019年から続けています。

一緒に参加した仲間同士でも、その場に居合わせた参加者同士でも、役者スタッフとも、脚本を声に出しての読み合わせが可能。また、その様子を眺めているだけでも、もちろん大丈夫です。新たな脚本や仲間と出会える交流の場としても活用でき、楽しみ方は無限大です!

※コロナ禍以前の写真です。現在は、店員・参加者共にマスク着用必須となっています。

スタッフによるアテンドで1人での参加でも安心!

「読み合わせカフェ」の店内には脚本が置いてあり、小劇場で活躍する役者がスタッフとして数名常駐しています。
2020年時点での脚本提供の脚本家・演出家の方の一覧はこちら。

テーブルに「脚本メニュー」が置かれていて、それぞれの脚本に、あらすじ概要や読み合わせの所要時間、どのような人におすすめの作品かなど情報が書かれています。それを元に脚本を選び、注文すると、スタッフの方が脚本を持ってきてくれます。実際に観劇したことがある作品を選んで読んでみるのも、新しい発見があっておすすめです。

※コロナ禍以前の写真です。現在は、店員・参加者共にマスク着用必須となっています。

読み合わせを希望すると、スタッフが読み合わせ相手を探してくれ、他のお客さんや店員さんとのマッチングをして、読み合わせができるシステム。スタッフの方がしっかり説明してアテンドしてくれるので、1人でも安心して参加できます。一作品読み終わったら、また別の作品を読んだり、スタッフのマッチングによって別の方と読み合わせを始めたりすることが出来ます。
「声に出して脚本を読む」ことは少しハードルが高いことかもしれませんが、「読み合わせカフェ」の空間では、是非普段の自分と離れ、違う人物として言葉を発することを楽しんでみては?

2月は下北沢ARENAにて、18日と24日に開催されます。18日は完売、24日は各回残席ありです。(2月8日現在)

2月24日(金)は、①18:00~19:15②19:30~20:45③21:00~22:15で、各回75分1000円(1ドリンク別)となっています。次回開催日時については読み合わせカフェのTwitterアカウントにてご確認ください。

ミワ

演劇の楽しみ方の選択肢に「脚本の読み合わせ」が増えることで、演劇への敷居を下げて、観劇に生きやすくなるのではないでしょうか。最近流行りのマーダーミステリーが好きな方は特にハマってしまうのではないでしょうか…!?