ヒュー・ジャックマン主演で注目を浴びたブロードウェイミュージカル『ザ・ミュージック・マン』。日本でも過去に上演された今作が、4月11日より日生劇場にて上演されます。主演の坂本昌行さんを始め、演劇界で活躍してきた実力派キャスト陣による、日生劇場開場60周年の幕開け。今回はミュージカル『ザ・ミュージック・マン』について紹介します。

ダニエル・ゴールドスタインが演出!歌とダンスが満載のブロードウェイミュージカル

『ザ・ミュージック・マン』は1957年のブロードウェイ初演以来、ウエストエンドや日本でも上演されてきた名作ミュージカル。最近ではヒュー・ジャックマンによるブロードウェイでのリバイバル上演が1月に千秋楽を迎えたばかりです。『ザ・ミュージック・マン』はブロードウェイ初演の翌年である1958年のトニー賞で、同年に初演された『ウエスト・サイド・ストーリー』を押さえ、最優秀賞ミュージカル賞の他5部門とグラミー賞ベスト・ミュージカル・シアター・アルバム賞を受賞しました。

主人公のハロルド・ヒルは、マーチングバンドを編成する振りをして楽器や制服の代金を騙し取る詐欺師。訪れたアイオワ州の田舎町リバーシティで教授になりすまし、街の人達を騙していきます。唯一ハロルドを疑うのは図書館司書でピアノ教師のマリアン。彼女がハロルドの正体を探ろうとする一方で、ハロルドはマリアンに好意を抱きます。ハロルドが自分の弟と触れ合う姿に心を動かされたマリアンは彼の素性を明かすのをやめるのですが、彼の正体を知るチャーリーが乗り込んできてしまうのでした。

マーチングバンドが登場するコメディミュージカルの『ザ・ミュージック・マン』には、歌とダンスが満載!大人だけでなく子供でも楽しめるワクワク感の溢れた作品です。また今作で演出を務めるダニエル・ゴールドスタインはブロードウェイを始め世界中で活躍しており、日本で彼の演出作品を観劇できることは貴重な経験になるのではないでしょうか。

ヒュー・ジャックマンの『ザ・ミュージック・マン』についての記事はこちら

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坂本昌行が演じる詐欺師ハロルド!多彩な実力派キャストが勢ぞろい

日本で上演された『ザ・ミュージック・マン』では1985年に野口五郎さん、2010年には西川貴教さんが主人公ハロルド役を熱演。2023年の『ザ・ミュージック・マン』では、20歳で初めてミュージカルに出演して以来30年以上経験を積んできた坂本昌行さんが主演に抜擢されました。坂本さんがミュージカルで見せるダンスシーンはとても美しく、笑いが起こるコメディ作品では楽しそうな生き生きとした表情が印象的。2022年に上演されたストレートプレイの『凍える』では殺人鬼を演じており、役の振り幅の広さにも注目が高まります。

また坂本さん以外のキャストも実力派揃いでバラエティに富んでいます。ハロルドの昔の仲間であるマーセラス役を演じるのは、昨年末に純烈を卒業した小田井涼平さん。ミュージカルは初出演ですが、個人的にミュージカルに似合う顔立ちだと思っていたので歌やお芝居も含めて期待が膨らみます。

1985年の『ザ・ミュージック・マン』にもユーラリー役で出演した森公美子さんと今回初出演であるジョージ役の六角精児さんは、2021年上演のミュージカル『レ・ミゼラブル』に続き二度目の夫婦役。再び二人の掛け合いが見られるのも見どころのひとつではないでしょうか。

さらに六角さんは主演の坂本さんと2000年・2001年に舞台『東京サンダンス』で共演しています。今回20年ぶりの共演となり、当時の舞台を観ていたファンにとっては感慨深いものがあります。

他にもハロルドが恋に落ちるマリアン役には花乃まりあさん、ハロルドの正体を知る同業者のチャーリー役には藤岡正明さん、マリアンの母親ミセス・パルー役に剣幸さんとミュージカル・演劇界で活躍する方々が集結。日生劇場の開場60周年は、『ザ・ミュージック・マン』で豪華な幕開けとなるのではないでしょうか。

『ザ・ミュージック・マン』は2023年4月11日から5月1日まで日生劇場にて上演。その後、全国ツアーとして愛知・大阪・静岡・福岡をまわり5月28日に千秋楽を迎えます。詳しくは公式HPをご覧ください。

かずちぃ

今回上演の『ザ・ミュージック・マン』は、作品・キャスト・演出家とどこを取ってもワクワク感しかないミュージカル作品。開演前の座席に座った瞬間から、鼓動が高鳴るのが想像できます。スタイル抜群の坂本さんが演じる素敵な詐欺師にも期待大です!