2019年から開催されており、年々輪が広がり、盛り上がりをみせている「関西演劇祭」。昨年に引き続き、東京で2回目となる「関西演劇祭 inTOKYO」が東京・新宿シアタートップスにて、3月21日(火)〜26日(日)に開催されます。

“つながる”演劇祭

「関西演劇祭」は2019年から開催されており、有名無名を問わず厳選された10の劇団が参加。新たな才能を関西から発信すること、参加劇団とマスコミ・エンタメ業界を“つなげる”ことを目的として開催されています。昨年は11月12日(土)〜11月20日(日)にCOOL JAPAN PARK OSAKA SSホールにて公演が行なわれました。

昨年の表彰式が行なわれたばかりの「関西演劇祭」が、東京で昨年に引き続き2回目となる「関西演劇祭 inTOKYO」をプロデュース。東京・新宿シアタートップスにて、3月21日(火)〜26日(日)に開催されます。

今回の公演には、関西演劇祭2022で、最優秀作作品に贈られる「MVO」 (Most Valuable Opus)に輝いた「激団リジョロ」(東京)をはじめ、「かのうとおっさん」(大阪)、「劇団不労社」(大阪)、「幻灯劇場」(京都)、「ラビット番長」(東京)、「RE:MAKE」(大阪)と話題の6団体が出演します。

劇団と観客・クリエイター、関西と世界、参加する全ての人が、様々な形で “つながる”ということをテーマに開催されている関西演劇祭。公演の合間には、観客や審査員からの質問に俳優やクリエイターがその場で答える公開ティーチインという時間が設けられるという特徴があります。

関東・関西で話題の6団体が新宿シアタートップスに集結!

ここからは、参加6団体の情報と、上演作品について見ていきましょう。

①RE:MAKE (大阪)
RE:MAKEは、若い世代の俳優たちが思い切り表現出来る場所を作る事を目指して2019年に旗揚げされました。6歳から25歳までのメンバーで構成され、大人が観ても楽しめる全力エンターテインメント作品を上演しています。

今回上演する『COLORFUL』は、天界と魔界の真ん中辺り、死んだ人の魂が集められる場所が舞台。生きた人間が来れるはずの ない場所に、なぜか迷い込んでしまった人間。ファンタジーとリアルの境界線の、不思議な世界で繰り広げられる物語となっています。10代・20代 の若い俳優たちの熱いエネルギーをぜひ体感して下さい。

②激団リジョロ (東京)
“ハードコア演劇”を掲げる激団リジョロは、1998年大阪にて旗揚げ、2000年に東京へ拠点を移して活動を行っています。近年では、東京のみならず、全国各都市にも進出。全国演劇ストリート旅では約12,000人を動員、2019年11月には韓国公演も行い好評を博しました。シアターシャイン演劇奨励賞・優秀作品賞を4度受賞し殿堂入りしています。

今回上演する『Recall』は、親子三代の物語。祖国の済州島を離れ日本に渡ってきた祖父、在日韓国人として生きる父。兄弟は目の前で父の真実を目の当たりにして…。日本で生き、日本人であろうとする懸命に生き抜いた歴史を描きます。

③劇団不労社 (大阪)
劇団不労社は、2015年に旗揚げされ、以後大阪をはじめ関西を拠点に活動しています。現代口語演劇やコント、ホラー映画などを参照し、日常から超現実的な世界へと物語を移り変わらせます。歪な人間模様を滑稽かつグロテスクに描く作品が特徴。

今回上演する『生電波』は、4畳半の狭いアパートに引っ越してきた兄弟の物語。隣人は奇声を発し、壁を叩き、遂には兄の行動を真似し始めます。まるで監視されているかのよう。そして、兄弟の部屋には買った覚えのない電源タップが部屋に…。

④ラビット番長 (東京)
ラビット番長は、東京都・池袋を中心に活動をしており、旅公演や学校主催の舞台芸術鑑賞会等も積極的に行っています。「介護」「野球」「将棋」をモチーフとした王道ストレートプレイが得意。池袋演劇祭大賞を3度、GREEN FESTA賞を2度も受賞している実力派です。

今回上演する『トノトノトノ』は、王道コメディ時代劇。戦国時代を舞台に庶民と殿様、交差する二組の想いを描きます。

⑤かのうとおっさん (大阪)
かのうとおっさんは、独特の台詞回し、印象に残るビジュアル、笑いをベースに人の生き様を鋭く描く作風が特徴。

今回上演する『幸子、悪口は悪い顔で言うものよ。』は、高校の同級生である3人の女性の、25歳から45歳までの20年の物語。趣味や仕事、恋愛など、人生の荒波に彼女たち3人はどのように立ち向かい、どのように乗り越えるのでしょうか。

⑥幻灯劇場 (京都)
幻灯劇場は、劇作家や映像作家、俳優、ダンサー、写真家など多様な作家が集まり演劇をつくる集団。旗揚げ公演『ミルユメコリオ』でせんだい短編戯曲賞を最年少で受賞。文化庁文化交流事業として『56db』を製作、二ヶ国五都市で上演するなど 国内外で挑戦的な作品を発表し続けています。

今回上演する『0番地』は、もう取り返せない「あの日」を巡る、居場所を探すための群像音楽劇。生演奏での群舞は見どころです!

歌ありダンスありのエンターテイメントから、コメディ作品、歴史物など様々なジャンルの劇団・作品が集結。この貴重な機会に、新たな推し劇団を見つけてみてはいかがでしょうか?

『関西演劇祭 in Tokyo』は、東京・新宿シアタートップスにて、3月21日(火・祝) 〜26日(日)に上演です。公式HPはこちら

ミワ

関東で観劇をする機会が多い方にとっては、関西の劇団を知るきっかけになりますね!ぜひこの機会に様々な劇団と“つながって”みてはいかがでしょうか?