ミュージカル『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』『マリー・アントワネット』など数々の名作に出演し続けるミュージカル女優・昆夏美さん。今回は、ミュージカル界の絶対的ヒロイン“昆ちゃん”(昆夏美さんの愛称)の素晴らしさを日本中に布教したい!という強い思いで、昆さんのプロフィールを徹底紹介させていただきます!

ジュリエット・エポニーヌ・キム・マルグリットを演じた実力派女優!

1991年6月28日生まれ、O型の昆夏美さん。洗足学園音楽大学ミュージカルコース在学中の2011年9月に、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』のジュリエット役に抜擢され、20歳でプロデビュー。当時ロミオとして共演していたのは、山崎育三郎さんと城田優さん。ジュリエットとして共にプロデビューしたのは佐竹莉奈さんで、2022年に『ロッキー・ホラー・ショー』で共演を果たしました。

2013年には、日本で一番人気のミュージカルと言っても過言ではない『レ・ミゼラブル』のエポニーヌ役に。その後2015年、2017年、2019年にもエポニーヌ役を務めました。エポニーヌといえば、切ない片思いを歌ったソロナンバー「オン・マイ・オウン」が見せ場の一つ。昆さんの力強くも切ない「オン・マイ・オウン」に魅了されたファンは多いのではないでしょうか。

そして2014年にはこちらも大人気ミュージカル『ミス・サイゴン』のキム役に選ばれ、2017年、2022年にも出演し続けています。命がけで愛を貫くキムの信念が見える楽曲「命をあげよう」は、昆さんの卓越した力強い歌声がぴったりです。

2017年には実写版ディズニー映画『美女と野獣』の吹き替え版でベル役に!野獣(王子)役を務めたのは、『ロミオ&ジュリエット』から縁のある山崎育三郎さんでした。王子姿の山崎さんと共に、ベルの黄色いドレス姿で数々の音楽番組に出演し、主題歌を披露したのも話題となりました。

2018年にはミュージカル『マリー・アントワネット』でマリー・アントワネットと対照的に描かれる貧民の娘・マルグリット役に。貧富の差に目を向けない宮廷の人々への想いを歌った「100万のキャンドル」も名曲で、昆さんの真骨頂が堪能できる“強い”楽曲です。

ミュージカルを中心に活躍する昆さんですが、2020年には香川の歩き遍路をテーマにした映画『ぐるり1200キロ、はじまりの旅』で映画初出演・主演を果たしました。『ぐるり1200キロ、はじまりの旅』は6月にも香川県善通寺にて上映会が行われます。

昆夏美さんの魅力とは?

昆夏美さんと言えば、155cmの小さな身体から帝国劇場の隅々にまで響き渡る、力強いエネルギーと歌声が魅力。エポニーヌやキム、マルグリットなど命がけで自分の信念を貫く強い女性の役柄を演じている姿を見ると、一言一言の台詞の切実さが心の奥にまで突き刺さり、涙せずにはいられません。強い感情が伝わるのに、全く音程がブレる危うさのない安定感のある歌声が、非現実の世界にがっしりと連れて行ってくれます。

しかしこんぶ(昆さんのファンネーム)としては、癖のあるキャラクターを演じられるのも昆さんの推しポイントの1つ!筆者は2016年上演の音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』にて、ワニを飼っている不思議な女の子アネモネを演じている昆さんを観て、なんて可愛くて狂っているんだ!!!と一気に魅了されてしまいました。

その他にも、『アダムス・ファミリー』ウェンズデー役、『ロカビリー☆ジャック』ルーシー役、『ロッキー・ホラー・ショー』ジャネット役で見せた、コミカルな演技も抜群!王道ヒロイン役だけでなく、幅広い役柄を何なりと自分のものにして魅せてしまう、それが昆夏美さんの魅力と言えるでしょう。

直近の作品で言えば、2023年現在上演中のミュージカル『マチルダ』では、主役・マチルダの理解者であり、自分の殻を破れないハニー先生を熱演。等身大な女性の弱さと、その中に隠れた芯の強さを、コミカルさも出しつつ演じています。弱さと強さの両方を表現した歌声には神秘性すら感じ、昆夏美さんの更なる飛躍と新境地が見えた作品となりました。

昆夏美さんの活動をもっと知るには

昆夏美さんは2023年に公式ファンクラブ「Kontact」を開設。ブログ的な「こんめも。」で昆さんの近況が知れたり、限定ムービーが公開されたりしています。また、6月にはファンクラブイベント『こんぶとこんの会』 2023 なつ が開催予定。

その他、TwitterInstagramもやられており、YouTube昆夏美の「こんちゃんねる」では、2021年に行われた10周年コンサート「Aimer」の様子や、「紅蓮華」「夜に駆ける」の歌ってみた動画などを見ることができます。

Yurika

今後もミュージカル界で大活躍間違いなしの昆夏美さん。個人的にはインスタライブ等で見られるサバサバした性格も大好きです!