梅田芸術劇場と英国メニエール・チョコレート・ファクトリー劇場が、日英共同制作として手掛けるミュージカル『Pacific Overtures(邦題:太平洋序曲)』。11月から幕を開ける英国版の公演にて、香山弥左衛門役に大野拓朗さんの出演が決定しました!
日英共同制作、ミュージカル『太平洋序曲』がロンドンへ
ミュージカル『太平洋序曲』は、『ウエスト・サイド・ストーリー』『イントゥ・ザ・ウッズ』などの名作を手がけたソンドハイム氏が、江戸時代末期、黒船が来航した日本を舞台に描いたミュージカル。1976年に初演を迎え、宮本亜門さんが日本初演の演出を手がけたことでも注目を集めました。
西洋のクリエイターから見た「日本」を描いたユニークな本作は、2023年、マシュー・ホワイト氏を迎え、梅田芸術劇場と英国メニエール・チョコレート・ファクトリー劇場による日英共同制作を実施。
日本では2023年3月・4月に東京・日生劇場、大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演が行われ、日の丸を意識した美しい舞台セットや文楽人形など日本の美しさを感じる演出や実力派キャストによる素晴らしい歌声が話題となりました。
そしていよいよ11月25日、ロンドンのメニエール・チョコレート・ファクトリー劇場で英国公演が行われます(11月25日からプレビュー公演、12月4日から本公演)。
英国版キャストの1人として、ペリーとの交渉を任される香山弥左衛門役に選ばれたのは大野拓朗さん。ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『ファントム』『プロデューサーズ』『クラウディア』や連続テレビ小説『わろてんか』『とと姉ちゃん』、大河ドラマ『西郷どん』などに出演する傍ら、2019年2月から日米に拠点を置き、俳優修業をされてきました。
大野さんは本作出演にあたり、次のようにコメントしています。
「初めての日本国外での英語の芝居。まずは現地イギリスのオーディエンスにこの作品の物語をしっかりと伝えること。そして、日本人である自分にしか出来ない、日本の文化を体現できたらと思っています。自分自身初めての渡英なので、英語での芝居だけでなく慣れない環境への順応など、苦労することも多々あるかと思いますが、全力で楽しんで、日本の皆さんにもたくさんの刺激や夢を与えられるきっかけになれたらと思います」
ミュージカル『太平洋序曲』英国キャスト版公演は、2023年11月25日から2024年2月24日まで、ロンドンのメニエール・チョコレート・ファクトリー劇場にて上演されます。公式HPはこちら
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繊細で美しい演出が印象的だった2023年版ミュージカル『太平洋序曲』が、演劇の国・イギリスでどう受け入れられるのでしょうか。また大野さんの歌声がロンドンの劇場で響き渡ることが本当に楽しみです!