11月11日(土)にKAAT 神奈川芸術劇場ホールにて幕を開ける舞台『SHELL』。脚本に倉持裕さん、演出に杉原邦生さんと演劇界注目の2人が初タッグを組みます。また、新進気鋭の音楽家・原口沙輔さんを音楽に起用し、出演者には石井杏奈さん、秋田汐梨さんをはじめとするフレッシュな面々が摩訶不思議な作品の世界観を創り出します。

摩訶不思議な世界を描く青春ファンタジー作品『SHELL』

舞台『SHELL』は、年齢も性別も違ういくつもの人生を、いくつもの顔をもって同時に生きる特異な人々が登場する摩訶不思議な世界を描きます。 

とある高校の放課後の教室。生徒の未羽(みう)、希穂(きほ)、咲斗(さくと)らは、突然学校に来なくなった松田先生について、そしてこの学校の問題について度々話し合っています。

未羽はある日、通りがかったビルからマネキンが落ちてくる現場に遭遇。マネキンを抱きかかえていたのは中年男の高木でしたが、未羽には高木でもあり希穂の顔にも見えるという不思議な体験をします。

「同じ人間がいくつもの“顔”を持っている」と言う世界は、一部の者だけが知っている世界。しかし、未羽にはそれを見抜く力があったのです。顔を持つ人々、顔を見抜き「絶対他者」を繋げてしまう未羽、そして全く分からない人々との間に摩擦が生じて…。

本作の脚本を務めるのは、KAAT 神奈川芸術劇場で上演された人気作品『HEADS UP!』で脚本を手がけ、『ワンマン・ショー』で第48回岸田國士戯曲賞を受賞した倉持裕さん。近年の作品に、人気の鎌塚シリーズ最新作『鎌塚氏、羽を伸ばす』や舞台『お勢、断行』、『阿修羅のごとく』、『歌妖曲〜中川大志之丞変化〜』があります。また、映画『アイアム・まきもと』やTV『LIFE!〜人生に捧げるコント〜』で脚本を担当するなど、幅広く活躍しています。

演出を務めるのは、『パンドラの鐘』『血の婚礼』、木ノ下歌舞伎、スーパー歌舞伎などで高い評価を得ている杉原邦生さん。不思議な世界観が魅力の倉持さんの戯曲を、杉原さんがダイナミックに演出します。

音楽は、杉原さんたっての希望で、SNSを通じて国内外から注目されている20歳の新進気鋭の若手音楽家・原口沙輔さんが手がけます。原口さんは、10歳でニューヨーク・アポロシアターの「アマチュアナイト」に出場し日本人最年少で優勝。14歳の時に原宿で披露したフィンガードラムの路上パフォーマンスをきっかけに、様々なメディアに取り上げられ話題になりました。東京2020パラリンピック閉会式では音楽制作・出演を行っています。

また、本作をイメージしたビジュアルのイラストを、話題のクリエイター・藍にいなさんが手掛けました。藍さんは、YOASOBIの「夜に駆ける」やオリビア・ロドリゴさんの「drivers license」、山下達郎さんの「さよなら夏の日」など様々なアーティストのMVを手掛け、多岐にわたり活躍しています。

フレッシュな俳優陣が集結

出演者には、2012年の女優デビューから注目作に次々出演し注目を集める石井杏奈さん。2015年に第58回ブルーリボン賞新人賞を受賞。近年の主な出演作に、映画『ホムンクロス』『砕け散るところを見せてあげる』や、ドラマ『シェフは名探偵』『金魚妻』、舞台『リトル×ゾンビガール』などがあります。

そして、集英社「Seventeen」の専属モデルとしてティーンエイジャーに支持され、女優としても活躍が目覚ましい秋田汐梨さん。ドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』で連続ドラマ初出演。映画『惡の華』や、ドラマ『賭ケグルイ双』などに出演するほか、舞台『目頭を押さえた』ではW主演。昨年は『幽霊はここにいる』に出演するなど活躍の場を広げています。

また、映画『THE3名様』、舞台『私の一ヶ月』『歌うシャイロック』、ドラマ『風間公親 教場0』などに出演し、今年芸能生活30周年を迎える岡田義徳さんが加わり、本作の不思議な世界観を舞台上に立ち上げます。

舞台『SHELL』は、11月11日(土)〜11月26日(日) KAAT 神奈川芸術劇場ホールにて上演です。12月9日(土)、10日(日)には京都芸術劇場 春秋座で京都公演が行われます。公式HPはこちら

ミワ

スタッフクレジットには“振付”に北川結さんと仁科幸さんの名前が。作品のファンタジックな世界観にどのように踊りの要素が組み込まれていくのか気になります!